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セガサミー×オリックス【練習試合】

2/18 練習試合
セガサミー×オリックス@清武総合運動公園第2野球場

前日のソフトバンクに続き、同じく宮崎でキャンプを行うオリックスを見学に来たところ、前日に続きセガサミーがプロチームと練習試合です。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20180218セガサミー×オリックス

セガサミーは1回表に本間の内野安打を皮切りに、須田のヒットや死球も絡んで満塁のチャンスを作るも無得点。すると3回はオリックス2番手の青山の前に3者三振を喫するなど2回以降はオリックス投手陣の前に打線が沈黙してしまう。ただセガサミー先発の森脇はオリックス打線を初回に3連続レフトフライに抑えると、それ以降もテンポよく打ち取っていき、5回までパーフェクトピッチングを見せる。

試合が動いたのは6回表、この回先頭の本間がソロホームランを放ちセガサミーが先制する。しかしプロの意地を見せたいオリックスは7回裏、セガサミー3番手の東から3番宗が右中間への2ベースじゃら2死1・3塁のチャンスを作ると、6番吉田雄がライト線へタイムリーを放ち同点に追いつく。

セガサミーは8回表に2死2塁から4番根岸がレフト前ヒットを放つも、ホームを狙った砂川はレフト根本の好返球の前にタッチアウト。オリックスも8回裏に続き、9回裏も1死2塁とサヨナラのチャンスを作るも、最後は吉田雄の鋭い当たりはピッチャーライナーとなりゲームセット。1-1の引き分けとなった。

20180218セガサミー 森脇1
5回パーフェクトピッチングを見せたセガサミー森脇

20180218オリックス 青山
3・4回をパーフェクトに抑えたオリックス2番手の青山

20180218オリックス 吉田雄
7回裏に同点タイムリーを放ったオリックス吉田雄


感想など

立正大先輩の洗礼
0-0で迎えた6回表、オリックスのマウンドには4番手として神戸がマウンドに上がる。しかしこの回先頭のセガサミー1番の本間に2球目をライトスタンドに運ばれてしまい先制を許してしまった。この神戸と本間はともに立正大出身であり、本間が神戸の2個上にあたる。つまり神戸としては大学時代の先輩にいきなり手痛い1発を浴びた形になってしまった。

さらに続く打者をエラーで出塁させてしまった神戸であったが、その次に迎える3番須田も本間と同期の立正大の先輩。しかし今度は全球ストレートで空振り三振。先輩に臆することなく見事に立ち向かっていった結果であった。セガサミーにはほかにも赤堀・神野といった立正大の大先輩がいる。きっと試合前は挨拶周り大変だったんだろうな~ということを思いつつ見ていた神戸のピッチングであった。

20180218セガサミー 本間
6回表に立正大の後輩神戸から先制ホームランを放つセガサミー本間


セガサミー高卒新人2投手が登板
先発の森脇が5回パーフェクトという素晴らしいピッチングを見せた後、2番手としてマウンドに上がったのは森井。184㎝88㎏という見事な体格で板野高時代に150㌔をマークしている注目の右腕は1死から比屋根にこの試合初となるヒットを浴びてしまうが後続を打ち取り無失点に抑えた。同点に追いつかれた後の7回には海星高校出身の飯田も登板。先頭の佐野にヒットを浴びてバントで送られてピンチを招くも後続を何とか打ち取った。

2人とも球にはいいものがあったが、制球はやや甘く内容としてはまだまだというところ。それでも高卒(というかおそらくまだ卒業式も向かえていないかもしれないよな…)すぐにプロ相手に投げて、1イニングを無失点に抑えたという経験はいい財産となることだろう。

20180218セガサミー 森井
6回から2番手としてマウンドに上がったセガサミー高卒ルーキーの森井


古巣対決は坂本
オリックスにはセガサミー出身者が大山・宮崎・坂本と3人いる。この中で今日の試合で古巣相手に出場を果たしたのは、6回からセカンドの守備に就いた坂本であった。ただ通常であればセガサミーで結果を残しプロに行くというルートである。しかし坂本は浦和学院→東洋大→セガサミーという名門を渡り歩いていたにも関わらず、プロに行くためにわざわざセガサミーを飛び出して、石川ミリオンスターズに入団して、育成でオリックスに入団したという異色のルートを辿っている。

そんな坂本の見せ場は、8回裏に2死2塁の場面で回ってきた第2打席。いきなりファール連続で追い込まれてしまうが、そこから持ち前の粘りでカウント3B2Sまで行くと、振り抜いた打球は前めに守っていたセンター後方へのライナーであったが、センター宝楽が背走して何とかキャッチしてしまった。

古巣相手に結果では見せることのできなかった坂本。しかし目前のところは支配下登録というのは最大の結果であり、そこに入れるように球界最小(162㎝)として頑張って欲しいところだ。

20180218オリックス 坂本
6回からセカンドに就いた元セガサミーのオリックス坂本


オリックスでアピールに成功したのは…
何とか引き分けたものの5回までパーフェクトに抑えられるなど内容的にはかなり厳しい試合となってしまったオリックス。その中でも以下の2人の選手は1軍昇格へアピールができたと思う。

1人目は2番手で3回から登板した青山。3回はセガサミーの1番から始める攻撃を3人で打ち取ると、4回には決め球の落ちるボール(おそらく縦スラ)が抜群で4~6番を3者連続三振と、森脇に負けじと2イニングを完璧に抑えた。先発した吉田凌が2イニングを無失点で抑えたもののボールが真ん中に集まり危なかったのに対して、見ていて安心できる圧倒的なピッチング。今年から背番号が27→65になってしまった3年目の右腕が先発候補としてのアピールに成功したといえるだろう。

もう1人目を引いたのがこの日4番に座った根本。今年から登録が外野手となり、野手1本がほぼ確実となった高卒2年目は下半身がしっかりと踏ん張りの効いた、力強いスイングであり、結果だけ見れば2打数ノーヒット1四球であったが、1発の可能性を感じされる打者であった。8回表には前年度まで投手登録であっただけあり、レフト前ヒットで2塁から一気にホームを狙ったランナーを刺すなど守備でもアピールした。(前日の紅白戦でのホームランもあり、次クールから1軍に昇格した)

20180218オリックス 根本
オリックスの4番を務めた根本はこの後に1軍昇格を果たした


Pickup Player
森脇亮介 セガサミー 投手
この試合は何といってもオリックス打線を5回パーフェクトに抑えた森脇であろう。

京都の塔南では1年夏からベンチ入りを果たし、1年秋にはチームを初の近畿大会に導いた森脇は、146㌔右腕としてプロから注目されるも日大へ進学。日大では2年秋から先発2番手の座を獲得して、戸根(現:巨人)との左右2枚看板としてチームを牽引。3年秋には4勝を挙げるなどして活躍した。セガサミーではテイクバックの小さなフォームに変更し、1年目からMaX152㌔のストレートで押すリリーフ投手として活躍。2016年には都市対抗でNTT東日本の補強選手にも選ばれた。

そんな森脇であるがこの日は先発を務める。この日の森脇は持ち前のテイクバックの小さいコンパクトなフォームから、キレのあるストレート(リリーフ時はどちらかというと威力のあると表現したいストレートであった)に、スライダー・カーブ・チェンジアップなどの変化球でタイミングをずらすピッチング。ボールを低め、コーナーにコントロールすることができていて、テンポもよくて完全に森脇のペースでピッチングできていた。三振は2個と少なかったものの打たせて取るという先発仕様のピッチングを展開して、オリックス打線から15人連続でアウトをとってマウンドを降りたのであった。

高校時代からずっとプロも注目している森脇も社会人4年目。今年セガサミーのエースとなり、2大大会で活躍することができれば、まだまだプロ入りも十分にあり得る一方、今年大きな結果を残さなければもうプロは厳しいともいえる。ただ森脇にとって重要なシーズンが最高の形でスタートしたことは間違いないだろう。

20180218セガサミー 森脇2
今年は先発、エースとしても期待されているセガサミーの森脇



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森脇投手

森脇投手は都市対抗初戦で完封するなど、大活躍でしたね。指名あるかなぁ…

Re: 森脇投手

>さんまさん

森脇はずっとリリーフの方がいいと思っていましたが、今年の先発転向が大成功しましたね。
もう4年目なので厳しいかな…という感じでしたが、この都市対抗の活躍で指名の可能性も出てきたと思います。

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