駒澤大×明治大【オープン戦】
3/4 オープン戦
駒澤大×明治大 @明治大島岡ボールパーク
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

明大は1回裏2死2塁から3番逢澤がライトフェンス直撃の2ベースも、ハーフウェイからのスタートだった2塁ランナー添田は3本塁間に挟まれタッチアウト。嫌な流れであったが、ここで4番越智がキレイにセンター前に弾き返し先制する。明大は3回裏にも添田・逢澤のヒットとエラーで1死満塁のチャンスを作ると、5番森下智がライトスタンドに満塁ホームランを放ち4点を追加して、駒大の先発上野をこの回でKOする。明大は投げては先発の高橋裕が6回まで駒澤打線を2安打無失点と完璧なピッチングを見せ、序盤は試合の主導権を完全に握る。しかし駒大は4回から登板した2番手平嶺がランナーは出すものの得点を与えず、試合は3回以降は両チームとも無得点となる。
8回表、明大は前の回を完璧に抑えた2番手長江が2四球でピンチを招くと、駒大1番緒方が長江の足元を抜くセンター前タイムリー。さらに千丸・代打杉浦と途中出場の選手にもタイムリーが飛び出し、駒大が3連続タイムリーで2点差に迫る。
駒大は9回表も、明大の3番手森下暢から2本のヒットで2死ながら1・2塁のチャンスを作ると、9番途中出場の坂本の打球はセンター後方へ。抜けていれば同点は確実という打球であったが、フェンス際の打球を明大センター渡邊がファインプレーでキャッチしゲームセット。追い上げる駒大を明大が何とか振り切って5-3で勝利しました。

先制のタイムリーを放った明治大の4番越智

3回に満塁ホームランを放った明治大の森下智

3回無失点の好投をみせた駒澤大2番手の平嶺
Topic
◆期待通りの新エース高橋裕
齋藤(→西武D1位)、水野(→ヤマハ)という2枚看板が抜けてしまったために、明治大にとって先発投手が1つ課題になってくる。そんな中、昨秋に2勝をあげるなどリーグ戦の経験があり、また最高学年としてチームの副主将も務める高橋裕にかかる期待は大きく、善波監督が先日の日体大との試合では(昨年と一昨年の明治神宮大会覇者の対決)では、オープン戦であるにも関わらず完投させるほどだ。
この試合でも駒沢大の雄株と奪う紫色のグラブで先発のマウンドにあがった高橋裕は初回から前回。173㎝と体格はそれほど大きくはないが、山岡(オリックス)を彷彿とさせるようなフォームから球持ちの良いストレートを中心に投げ込む。変化球は打者の手元で変化するカット気味のスライダーが効果的で、他にカーブと落ちる球(SFF?)もあった。1・2回と駒澤打線を3人ずつで抑える完璧な立ち上がりを見せると、3回はランナーを出すも、散発で1イニングに2人以上を背負うことはなく落ち着いたピッチングでピンチ凌いで6回無失点の好投。打たれたヒットは2本とも捉えられたという形でなく、駒澤打線を完璧に封じたといえ、まさに善波監督の期待通りであっただろう。

6回無失点と期待通りのピッチングをみせた明治大の先発高橋裕
◆森下暢は抑え?
明治大にはリーグ戦での勝利経験者が2人しかいないのだが、そのもう1人が森下暢である。森下暢は高校時代から148㌔をマークしてU18日本代表にも選ばれた注目の右腕であり、明治大でも2年夏には大学日本代表を経験するなど期待の逸材。ただ2年春には2勝、防御率2.48の好成績を残すも、ケガで他のシーズンでは勝利を挙げられておらず、まだその能力を発揮できていない。
この日の試合で森下は9回に登板。ゆったりしたフォームからの威力のあるストレートと得意のスライダーに加えて、100㌔も出ていないだろうスローカーブで緩急をつけるピッチング。球はよかったのだが、2本のヒットを浴びてしまい、あわや同点というピンチを招くも最後はセンター渡邊のファインプレーで、何とかリードを守り切った。
前日の関東学院大との試合でも試合終盤に起用された森下。まだ序盤であるがここまでのオープン戦での起用をみると、先発1枚は高橋裕で確定で、残りの1枠を伊勢やこの日2番手で登板した長江で争い、森下はどうやら抑えのようだ。タイプ的には非常に抑え適正もありそうな投手であり、東洋大の甲斐野に匹敵する大学球界屈指の抑えとなるポテンシャルはあると思う。明治のストッパー森下に期待したい。

明治大の9回に登板した森下暢は今年は抑えをつとめるのか?
◆期待の上野が…
駒澤大もエース東野が抜けて、経験のある先発投手がいない状態。そこで期待されているのが、夏の甲子園ではエースとして中京大中京をベスト4に導き、U18日本代表では小笠原(→中日)・佐藤(→オリックス)とともに先発3本柱として活躍した上野である(ちなみにこのときのU18日本代表には上述の森下もいた)。
上野はこの春のオープン戦では早稲田大を4回無失点に抑えるなど結果を残していたが、この日は初回からクリーンアップに3連打を浴びるなど明治打線に捕まってしまう。1回は何とか1失点で切り抜けるも、3回は自らのエラーも絡んで満塁のピンチを招くと5番森下智に痛すぎる満塁弾を浴びてしまい、この回で降板となった。
上野と言えばやはり回転のいいノビのあるストレートが武器であったが、大学となれば木製バットということもあり、上野もツーシームやカットボールなど動くボールを駆使したピッチングとなっていた。まぁピッチングスタイルは変化していくものですが、はやり高校のときのストレートで押すピッチングが見たいと思ってしまう内容であった。

3回5失点で降板となってしまった駒澤大先発の上野
◆夏の甲子園優勝の主将が早くも活躍
7回まで防戦一方であった駒澤大は、7回裏からセカンドの守備に1年生で唯一ベンチ入りをしていた千丸を送った。千丸は昨夏に甲子園を制した花咲徳栄の主将であり、2番セカンドとして打率.407をマークするなど好守に渡って優勝の立役者となった。
そんな千丸だが8回表に1点を返してなおも2死1・3塁という場面で打順が回ってきた。すると明治大長江の、初球の高めのストレート(ボール球であったが…)を振り抜くと、打球はライトとセンターの間に落ちるタイムリーヒットとなった。さらに続く杉浦のヒットで2塁に進んだ千丸は、続く代打内山の打席で3盗を決行。タイミングは完全にアウトだったが、サード公家がタッチをミスったためにセーフ。タイムリーに加えて、そんなツキも味方して一打同点というチャンスを作った。
今日は停滞していた駒澤大にとってはいい起爆剤となったのではないだろうか?この試合以前にもオープン戦でスタメン出場も果たしているので、1年目からのレギュラー獲得もあり得るかもしれない。

高めのボールをライト前に運ぶ駒澤大の1年生千丸
Pickup Player
渡邊涼太 明治大2年 外野手
守備・走塁のスペシャリストが最後に魅せた。9回表2死1・2塁、長打が出れば同点は確実という場面で、坂本の打球はセンター後方へ一直線に飛んだ。ほぼ真後ろという下がって取りづらい位置の打球をフェンスにぶつかりながらダイレクトキャッチ。渡邊涼のファインプレーでチームは同点のピンチから一気に勝利を掴んだ。
渡邊涼は広陵高では俊足好打の1番打者として活躍。3年夏には1番ライトとして5試合で5安打4四死球と高い出塁率を誇る、自慢と俊足で4盗塁7得点とリードオフマンとして活躍した。しかし3年夏は準決勝で如水館に敗れるなど甲子園出場は果たせなかった(ちなみに昨夏に甲子園準V世代は1個後輩にあたる)。
明治大では1年春からベンチ入りを果たすと、開幕戦から代走で出場するなど、全試合途中出場ではあるが春5試合、夏6試合に出場。自慢の俊足を武器に3盗塁を決めた。これは昨年の明治大の1年生では入江・石毛・公家といった実力者を抑えて最速兼1番多い出場であった。
この日の試合では6回表からセンターの守備に就いた渡邊涼。6回裏に回ってきた打席ではチャンスでショートゴロに倒れてしまうなど、打撃はまだ力不足感はあるが、上述のファインプレーで存在感を発揮した。
現状明治大の外野はセンター逢澤、ライト越智は当確。この日も3打数3安打の逢澤がお役御免で、渡邊涼に出場機会が回ってきた形だ。逢澤も俊足で守備範囲が広いために、レフトには打力のある選手を置きたく高野・和田・内山らがこの座を争っている。渡邊涼もこのレフト争いに加わりレギュラーを掴みたいことろであるが、現状は走塁・守備のスペシャリストという位置づけだ。ただこの2つに関しては一級品であるために、課題の打力をアップさせてレフトの定位置を狙いたい。

チームのピンチを救うファインプレーをみせた渡邊涼
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明大は1回裏2死2塁から3番逢澤がライトフェンス直撃の2ベースも、ハーフウェイからのスタートだった2塁ランナー添田は3本塁間に挟まれタッチアウト。嫌な流れであったが、ここで4番越智がキレイにセンター前に弾き返し先制する。明大は3回裏にも添田・逢澤のヒットとエラーで1死満塁のチャンスを作ると、5番森下智がライトスタンドに満塁ホームランを放ち4点を追加して、駒大の先発上野をこの回でKOする。明大は投げては先発の高橋裕が6回まで駒澤打線を2安打無失点と完璧なピッチングを見せ、序盤は試合の主導権を完全に握る。しかし駒大は4回から登板した2番手平嶺がランナーは出すものの得点を与えず、試合は3回以降は両チームとも無得点となる。
8回表、明大は前の回を完璧に抑えた2番手長江が2四球でピンチを招くと、駒大1番緒方が長江の足元を抜くセンター前タイムリー。さらに千丸・代打杉浦と途中出場の選手にもタイムリーが飛び出し、駒大が3連続タイムリーで2点差に迫る。
駒大は9回表も、明大の3番手森下暢から2本のヒットで2死ながら1・2塁のチャンスを作ると、9番途中出場の坂本の打球はセンター後方へ。抜けていれば同点は確実という打球であったが、フェンス際の打球を明大センター渡邊がファインプレーでキャッチしゲームセット。追い上げる駒大を明大が何とか振り切って5-3で勝利しました。

先制のタイムリーを放った明治大の4番越智

3回に満塁ホームランを放った明治大の森下智

3回無失点の好投をみせた駒澤大2番手の平嶺
Topic
◆期待通りの新エース高橋裕
齋藤(→西武D1位)、水野(→ヤマハ)という2枚看板が抜けてしまったために、明治大にとって先発投手が1つ課題になってくる。そんな中、昨秋に2勝をあげるなどリーグ戦の経験があり、また最高学年としてチームの副主将も務める高橋裕にかかる期待は大きく、善波監督が先日の日体大との試合では(昨年と一昨年の明治神宮大会覇者の対決)では、オープン戦であるにも関わらず完投させるほどだ。
この試合でも駒沢大の雄株と奪う紫色のグラブで先発のマウンドにあがった高橋裕は初回から前回。173㎝と体格はそれほど大きくはないが、山岡(オリックス)を彷彿とさせるようなフォームから球持ちの良いストレートを中心に投げ込む。変化球は打者の手元で変化するカット気味のスライダーが効果的で、他にカーブと落ちる球(SFF?)もあった。1・2回と駒澤打線を3人ずつで抑える完璧な立ち上がりを見せると、3回はランナーを出すも、散発で1イニングに2人以上を背負うことはなく落ち着いたピッチングでピンチ凌いで6回無失点の好投。打たれたヒットは2本とも捉えられたという形でなく、駒澤打線を完璧に封じたといえ、まさに善波監督の期待通りであっただろう。

6回無失点と期待通りのピッチングをみせた明治大の先発高橋裕
◆森下暢は抑え?
明治大にはリーグ戦での勝利経験者が2人しかいないのだが、そのもう1人が森下暢である。森下暢は高校時代から148㌔をマークしてU18日本代表にも選ばれた注目の右腕であり、明治大でも2年夏には大学日本代表を経験するなど期待の逸材。ただ2年春には2勝、防御率2.48の好成績を残すも、ケガで他のシーズンでは勝利を挙げられておらず、まだその能力を発揮できていない。
この日の試合で森下は9回に登板。ゆったりしたフォームからの威力のあるストレートと得意のスライダーに加えて、100㌔も出ていないだろうスローカーブで緩急をつけるピッチング。球はよかったのだが、2本のヒットを浴びてしまい、あわや同点というピンチを招くも最後はセンター渡邊のファインプレーで、何とかリードを守り切った。
前日の関東学院大との試合でも試合終盤に起用された森下。まだ序盤であるがここまでのオープン戦での起用をみると、先発1枚は高橋裕で確定で、残りの1枠を伊勢やこの日2番手で登板した長江で争い、森下はどうやら抑えのようだ。タイプ的には非常に抑え適正もありそうな投手であり、東洋大の甲斐野に匹敵する大学球界屈指の抑えとなるポテンシャルはあると思う。明治のストッパー森下に期待したい。

明治大の9回に登板した森下暢は今年は抑えをつとめるのか?
◆期待の上野が…
駒澤大もエース東野が抜けて、経験のある先発投手がいない状態。そこで期待されているのが、夏の甲子園ではエースとして中京大中京をベスト4に導き、U18日本代表では小笠原(→中日)・佐藤(→オリックス)とともに先発3本柱として活躍した上野である(ちなみにこのときのU18日本代表には上述の森下もいた)。
上野はこの春のオープン戦では早稲田大を4回無失点に抑えるなど結果を残していたが、この日は初回からクリーンアップに3連打を浴びるなど明治打線に捕まってしまう。1回は何とか1失点で切り抜けるも、3回は自らのエラーも絡んで満塁のピンチを招くと5番森下智に痛すぎる満塁弾を浴びてしまい、この回で降板となった。
上野と言えばやはり回転のいいノビのあるストレートが武器であったが、大学となれば木製バットということもあり、上野もツーシームやカットボールなど動くボールを駆使したピッチングとなっていた。まぁピッチングスタイルは変化していくものですが、はやり高校のときのストレートで押すピッチングが見たいと思ってしまう内容であった。

3回5失点で降板となってしまった駒澤大先発の上野
◆夏の甲子園優勝の主将が早くも活躍
7回まで防戦一方であった駒澤大は、7回裏からセカンドの守備に1年生で唯一ベンチ入りをしていた千丸を送った。千丸は昨夏に甲子園を制した花咲徳栄の主将であり、2番セカンドとして打率.407をマークするなど好守に渡って優勝の立役者となった。
そんな千丸だが8回表に1点を返してなおも2死1・3塁という場面で打順が回ってきた。すると明治大長江の、初球の高めのストレート(ボール球であったが…)を振り抜くと、打球はライトとセンターの間に落ちるタイムリーヒットとなった。さらに続く杉浦のヒットで2塁に進んだ千丸は、続く代打内山の打席で3盗を決行。タイミングは完全にアウトだったが、サード公家がタッチをミスったためにセーフ。タイムリーに加えて、そんなツキも味方して一打同点というチャンスを作った。
今日は停滞していた駒澤大にとってはいい起爆剤となったのではないだろうか?この試合以前にもオープン戦でスタメン出場も果たしているので、1年目からのレギュラー獲得もあり得るかもしれない。

高めのボールをライト前に運ぶ駒澤大の1年生千丸
Pickup Player
渡邊涼太 明治大2年 外野手
守備・走塁のスペシャリストが最後に魅せた。9回表2死1・2塁、長打が出れば同点は確実という場面で、坂本の打球はセンター後方へ一直線に飛んだ。ほぼ真後ろという下がって取りづらい位置の打球をフェンスにぶつかりながらダイレクトキャッチ。渡邊涼のファインプレーでチームは同点のピンチから一気に勝利を掴んだ。
渡邊涼は広陵高では俊足好打の1番打者として活躍。3年夏には1番ライトとして5試合で5安打4四死球と高い出塁率を誇る、自慢と俊足で4盗塁7得点とリードオフマンとして活躍した。しかし3年夏は準決勝で如水館に敗れるなど甲子園出場は果たせなかった(ちなみに昨夏に甲子園準V世代は1個後輩にあたる)。
明治大では1年春からベンチ入りを果たすと、開幕戦から代走で出場するなど、全試合途中出場ではあるが春5試合、夏6試合に出場。自慢の俊足を武器に3盗塁を決めた。これは昨年の明治大の1年生では入江・石毛・公家といった実力者を抑えて最速兼1番多い出場であった。
この日の試合では6回表からセンターの守備に就いた渡邊涼。6回裏に回ってきた打席ではチャンスでショートゴロに倒れてしまうなど、打撃はまだ力不足感はあるが、上述のファインプレーで存在感を発揮した。
現状明治大の外野はセンター逢澤、ライト越智は当確。この日も3打数3安打の逢澤がお役御免で、渡邊涼に出場機会が回ってきた形だ。逢澤も俊足で守備範囲が広いために、レフトには打力のある選手を置きたく高野・和田・内山らがこの座を争っている。渡邊涼もこのレフト争いに加わりレギュラーを掴みたいことろであるが、現状は走塁・守備のスペシャリストという位置づけだ。ただこの2つに関しては一級品であるために、課題の打力をアップさせてレフトの定位置を狙いたい。

チームのピンチを救うファインプレーをみせた渡邊涼
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