東京国際大×創価大【新東京大学野球連盟】
4/21 新東京大学野球連盟 第3週1日目
東京国際大×創価大@岩槻川通り公園野球場
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

創価大は1回裏、先頭の高がレフト前ヒットで出塁すると、2死2塁となってから4番山形がレフトスタンドに2ランを放ち先制。追う東京国際大は3回表、菊地の四球→バントでチャンスを作ると1番松田のライトオーバーのタイムリー2ベースでまず1点、さらに3番石松のタイムリーで松田が生還して同点に追いつく。勢いついた東京国際大は4回表にも2死2塁から8番菊地がレフト前にタイムリーを放って逆転に成功する。
東京国際大は6回表にも、城田・吉田・緑河の3連打でまず1点、さらに2死3塁から1番松田にもこの日2本目のタイムリーが飛び出して2点を追加。続く7回表にも、またもや城田・吉田・緑河の3連打で2点を追加して、創価大のエース小孫を降板に追い込む。
東京国際大のエース柴田祐は4回~8回まで創価大打線にヒットを許さないなど、2回以降は完璧に創価大を抑えて2失点完投勝利。14安打を放った打線と投打がかみ合う形で王者創価大を破った。

先制2ランを放ってベースを回る創価大の山形

タイムリー2本を含む3安打の活躍をみせた東京国際大の1番松田

4回に勝ち越しのタイムリーを放つ東京国際大の菊地
Topic
◆恐ろしき東京国際大下位打線
正直実力では創価大が上回るとみられていたこの試合…東京国際大が勝つとすればエース柴田祐が最少失点で抑えて、ロースコアで勝つという展開が予想された。しかしフタを開けてみれば、好投手である創価大のエース小孫と望月から、7回まで14安打を放った打線が最大の勝因であった。
その中でも5番以降の下位打線が元気で、なんと5~8番までで計10安打。ヒット4本を量産した5番城田は4回・6回・7回と得点をあげたイニングの起点となっていてまさにキープレイヤー的存在。続く6番吉田は出塁した城田をバントで送ることも、バスターでライト前ヒットを放ち3塁に進めることも、長打で一気に返すこともできるなど万能な打撃を見せつた。7番緑河はタイムリー2本、8番菊地は4回に決勝打を放つなどまさに恐怖の下位打線であった。この下位で溜めたランナーをこちらもタイムリー2本の1番松田が返すこともできていた。もしこの打線がこの調子を維持できれば、東京国際大のリーグ優勝という言葉も見えてくるのではないだろうか?

4安打を放ち得点の起点となった東京国際大の5番城田
◆見せつけた超強肩捕手
久しぶりに超強肩と呼べる捕手を大学でみたという印象であったのが、東京国際大の正捕手であり主将もつとめる柴田紘。柴田紘の送球は低いが、そのまま落ちることなく2塁へ届くイメージで、プロでいえば巨人の小林のようであった。
初回に創価大4番山形に2ランが飛び出すと、東京国際大のエース柴田祐は続く保科を簡単に四球で出してしまい嫌な空気が流れるが、ここで盗塁を試みた保科を余裕のタイミングで盗塁タッチアウト。3回表にも1死からヒットで出塁した松本を刺すと、それ以降は9回まで創価大打線をノーヒット。創価大が試みた2個の盗塁をいずれも強肩で刺して、流れを見事に東京国際大に呼び込んだといえる。
その一方4番も務める打撃では5打数ノーヒット3三振と、チームが打ちに打ちまくる中で1人散々な結果であった。ただこの打撃でも本来の力が発揮できれくれば、強肩はイチオシなだけに、プロのスカウト陣も黙っていられないはずだ。

その強肩でチームをすくった東京国際大の正捕手で主将の柴田紘
◆期待の新エース小孫が…
昨秋にリーグ制覇、明治神宮大会出場を果たした創価大の最大の立役者は、2年生エースの杉山でMax154㌔のストレートとフォークを武器に6勝0敗でMVPを獲得するなどまさに大車輪の活躍であった。しかし創価大の1戦目の先発を務めている(=エース)のは、杉山の同期でありともに1年春からリーグ戦に登板して凌ぎを削ってきた3年生の小孫であった。
小孫はがっちりとした体格から威力のあるストレートと2種類のスライダー(?)を操る本格派右腕で、1回・2回と無得点に抑える上々のスタートを切る。しかしコントロールはやや甘く、3回以降は東京国際大打線にそのボールを的確にミートされてしまい、連打を浴びて7回途中までに計14安打を浴びて降板となってしまった。
創価大にとってはこれが大きな誤算であった。6回の時点でも10安打5失点と十分に交代させる内容であったにも関わらず、7回も続投させたあたりは、岸監督の小孫に対してのエースとしての強い期待などは感じられた。その期待に応えるがごとく、また杉山に先発1番手の座を奪い返されないように頑張って欲しいものだ。

7回途中でKOとなってしまった創価大の先発小孫
Pickup Player
柴田祐斗 東京国際大4年 投手
打線の元気さが目立った東京国際大であったが、2回以降創価大打線を無得点に抑え柴田祐の投球もエースらしい素晴らしいものであった。
柴田祐は青森山田で1年秋からエースとなると西村(オリックス)とのバッテリーで青森大会V。2年秋にも青森大会優勝を果たすと、東北大会2回戦では143㌔をマークするなど松本(盛岡大付→ソフトバンク)に投げ勝って3-2で勝利し、東北大会ベスト4まで進出。しかし3年春に肩を痛めると3年夏はベンチ外となるなど、甲子園出場はかなわなかった。東京国際大では1年春から先発にリリーフに活躍し、リーグ2位の防御率1.27をマーク。1年秋には最優秀新人を獲得し、3年秋には練習試合で150㌔をマークするなど成長をとげるとエースの座を獲得。3年秋まででリーグ戦通算15勝をマークし、この春もエースとして1週目の駿河台大とのカードでは2勝をマークしていた。
王者創価大との大事な1戦目であるこの試合も先発のマウンドにあがった柴田祐であったが、初回に2死2塁で4番山形を迎えると変化球が2球続けてボール。1塁は空いていた場面であったが、続く3球目でストレートでストライクをとりにいってしまうと、その球を見事にレフトスタンドに放り込まれてしまった。と立ち上がりはよくなかったものの、2回以降は見事なピッチング。ストレートは140㌔前後が多かったが、低めに決まる球は角度もついていて威力抜群であった。変化球はスライダー多めに、ときよりタイミングを外すカーブやチェンジアップ(?)も投げていた。全体的にコントロールも安定していて、次々に創価大のバッターを打ち取っていく。結局2回~8回は2塁を踏ませず、4回~8回はヒットも許さないというピッチングで創価大打線を完全に封じて、9回2失点で完投勝利をあげた。
柴田祐は174㎝と大柄ではないが、ストレートに威力があり、これで押すピッチングが魅力な一方、コントロールなどには課題があるという投手であった。しかし最終学年を迎えて、コントロールも良くなってきて、試合の作れる投手に成長していた。これで開幕から負けなしの3連勝(この2日後にも創価大から勝利)。このままエースとして東京国際大を優勝に導くことができれば、プロ入りという話も十分に出てくる投手であろう。

2回以降は創価大を完璧に抑えて2失点完投勝利をあげた東京国際大のエース柴田祐
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東京国際大×創価大@岩槻川通り公園野球場
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

創価大は1回裏、先頭の高がレフト前ヒットで出塁すると、2死2塁となってから4番山形がレフトスタンドに2ランを放ち先制。追う東京国際大は3回表、菊地の四球→バントでチャンスを作ると1番松田のライトオーバーのタイムリー2ベースでまず1点、さらに3番石松のタイムリーで松田が生還して同点に追いつく。勢いついた東京国際大は4回表にも2死2塁から8番菊地がレフト前にタイムリーを放って逆転に成功する。
東京国際大は6回表にも、城田・吉田・緑河の3連打でまず1点、さらに2死3塁から1番松田にもこの日2本目のタイムリーが飛び出して2点を追加。続く7回表にも、またもや城田・吉田・緑河の3連打で2点を追加して、創価大のエース小孫を降板に追い込む。
東京国際大のエース柴田祐は4回~8回まで創価大打線にヒットを許さないなど、2回以降は完璧に創価大を抑えて2失点完投勝利。14安打を放った打線と投打がかみ合う形で王者創価大を破った。

先制2ランを放ってベースを回る創価大の山形

タイムリー2本を含む3安打の活躍をみせた東京国際大の1番松田

4回に勝ち越しのタイムリーを放つ東京国際大の菊地
Topic
◆恐ろしき東京国際大下位打線
正直実力では創価大が上回るとみられていたこの試合…東京国際大が勝つとすればエース柴田祐が最少失点で抑えて、ロースコアで勝つという展開が予想された。しかしフタを開けてみれば、好投手である創価大のエース小孫と望月から、7回まで14安打を放った打線が最大の勝因であった。
その中でも5番以降の下位打線が元気で、なんと5~8番までで計10安打。ヒット4本を量産した5番城田は4回・6回・7回と得点をあげたイニングの起点となっていてまさにキープレイヤー的存在。続く6番吉田は出塁した城田をバントで送ることも、バスターでライト前ヒットを放ち3塁に進めることも、長打で一気に返すこともできるなど万能な打撃を見せつた。7番緑河はタイムリー2本、8番菊地は4回に決勝打を放つなどまさに恐怖の下位打線であった。この下位で溜めたランナーをこちらもタイムリー2本の1番松田が返すこともできていた。もしこの打線がこの調子を維持できれば、東京国際大のリーグ優勝という言葉も見えてくるのではないだろうか?

4安打を放ち得点の起点となった東京国際大の5番城田
◆見せつけた超強肩捕手
久しぶりに超強肩と呼べる捕手を大学でみたという印象であったのが、東京国際大の正捕手であり主将もつとめる柴田紘。柴田紘の送球は低いが、そのまま落ちることなく2塁へ届くイメージで、プロでいえば巨人の小林のようであった。
初回に創価大4番山形に2ランが飛び出すと、東京国際大のエース柴田祐は続く保科を簡単に四球で出してしまい嫌な空気が流れるが、ここで盗塁を試みた保科を余裕のタイミングで盗塁タッチアウト。3回表にも1死からヒットで出塁した松本を刺すと、それ以降は9回まで創価大打線をノーヒット。創価大が試みた2個の盗塁をいずれも強肩で刺して、流れを見事に東京国際大に呼び込んだといえる。
その一方4番も務める打撃では5打数ノーヒット3三振と、チームが打ちに打ちまくる中で1人散々な結果であった。ただこの打撃でも本来の力が発揮できれくれば、強肩はイチオシなだけに、プロのスカウト陣も黙っていられないはずだ。

その強肩でチームをすくった東京国際大の正捕手で主将の柴田紘
◆期待の新エース小孫が…
昨秋にリーグ制覇、明治神宮大会出場を果たした創価大の最大の立役者は、2年生エースの杉山でMax154㌔のストレートとフォークを武器に6勝0敗でMVPを獲得するなどまさに大車輪の活躍であった。しかし創価大の1戦目の先発を務めている(=エース)のは、杉山の同期でありともに1年春からリーグ戦に登板して凌ぎを削ってきた3年生の小孫であった。
小孫はがっちりとした体格から威力のあるストレートと2種類のスライダー(?)を操る本格派右腕で、1回・2回と無得点に抑える上々のスタートを切る。しかしコントロールはやや甘く、3回以降は東京国際大打線にそのボールを的確にミートされてしまい、連打を浴びて7回途中までに計14安打を浴びて降板となってしまった。
創価大にとってはこれが大きな誤算であった。6回の時点でも10安打5失点と十分に交代させる内容であったにも関わらず、7回も続投させたあたりは、岸監督の小孫に対してのエースとしての強い期待などは感じられた。その期待に応えるがごとく、また杉山に先発1番手の座を奪い返されないように頑張って欲しいものだ。

7回途中でKOとなってしまった創価大の先発小孫
Pickup Player
柴田祐斗 東京国際大4年 投手
打線の元気さが目立った東京国際大であったが、2回以降創価大打線を無得点に抑え柴田祐の投球もエースらしい素晴らしいものであった。
柴田祐は青森山田で1年秋からエースとなると西村(オリックス)とのバッテリーで青森大会V。2年秋にも青森大会優勝を果たすと、東北大会2回戦では143㌔をマークするなど松本(盛岡大付→ソフトバンク)に投げ勝って3-2で勝利し、東北大会ベスト4まで進出。しかし3年春に肩を痛めると3年夏はベンチ外となるなど、甲子園出場はかなわなかった。東京国際大では1年春から先発にリリーフに活躍し、リーグ2位の防御率1.27をマーク。1年秋には最優秀新人を獲得し、3年秋には練習試合で150㌔をマークするなど成長をとげるとエースの座を獲得。3年秋まででリーグ戦通算15勝をマークし、この春もエースとして1週目の駿河台大とのカードでは2勝をマークしていた。
王者創価大との大事な1戦目であるこの試合も先発のマウンドにあがった柴田祐であったが、初回に2死2塁で4番山形を迎えると変化球が2球続けてボール。1塁は空いていた場面であったが、続く3球目でストレートでストライクをとりにいってしまうと、その球を見事にレフトスタンドに放り込まれてしまった。と立ち上がりはよくなかったものの、2回以降は見事なピッチング。ストレートは140㌔前後が多かったが、低めに決まる球は角度もついていて威力抜群であった。変化球はスライダー多めに、ときよりタイミングを外すカーブやチェンジアップ(?)も投げていた。全体的にコントロールも安定していて、次々に創価大のバッターを打ち取っていく。結局2回~8回は2塁を踏ませず、4回~8回はヒットも許さないというピッチングで創価大打線を完全に封じて、9回2失点で完投勝利をあげた。
柴田祐は174㎝と大柄ではないが、ストレートに威力があり、これで押すピッチングが魅力な一方、コントロールなどには課題があるという投手であった。しかし最終学年を迎えて、コントロールも良くなってきて、試合の作れる投手に成長していた。これで開幕から負けなしの3連勝(この2日後にも創価大から勝利)。このままエースとして東京国際大を優勝に導くことができれば、プロ入りという話も十分に出てくる投手であろう。

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