東洋大×駒澤大【東都学生野球連盟】
5/1 東都学生野球連盟 第4週1日目
東洋大×駒澤大 @神宮球場
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

駒澤大は1回裏、先頭の緒方がレフト前ヒットで出塁すると、2番菅野は送れずに追い込まれてしまうが、そこからしぶとくライト前に持っていき無死1・3塁。3番酒井のセカンドゴロ併殺の間に緒方が生還して1点を先制する。駒澤大は5回裏にも2死から緒方が内野安打で出塁すると、2番菅野がライトオーバーのタイムリー2ベースを放ち2点目をあげる。
5回まで駒澤大の辻本の変化球を有効につかったピッチングの前に無得点に抑えられていた東洋大打線だが、6回表に4番中川の一振り(ソロホームラン)で初得点。続く7回表にも先頭の津田が死球で出塁し送ってチャンスを作ったところで、駒澤大はリリーフエースの白銀を投入。しかし岡崎・小川の連打で満塁となると、山本の犠牲フライで東洋大が同点に追いつく。
6回以降は東洋大の上茶谷は駒澤大打線にヒットを許さないピッチングで試合は2-2のまま9回を迎える。9回表、東洋大は1死から堀北がヒットで出塁すると盗塁を決めて1死2塁とすると、岡崎がセンター前に勝ち越しのタイムリーヒット。さらに岡崎が3塁まで進むと、2番納のところで白銀がまさかのワイルドピッチで東洋大が2点のリードを奪う。東洋大は9回裏に抑えの甲斐野をマウンドに送ると、甲斐野が3人で抑えてゲームセット。

7回途中まで2失点の好投をみせた駒澤大先発の辻本

6回に追撃となる今シーズン第1号を放った東洋大の4番中川

8回2失点の好投をみせた今シーズン4勝目をあげた上茶谷
Topic
◆~上茶谷を攻略した駒大1・2番コンビ~
昨年まではリーグ戦通算0勝であったものの、今季一躍プロも注目する東洋大エースとなった上茶谷はここまで4戦に先発して3勝負けなしであり、東都でもNo1といえる先発投手となった。駒澤大にとってはこの上茶谷をどう攻略するかが、東洋大撃破の焦点となっていた。
その上茶谷を攻略したのが駒澤大の緒方・菅野と1・2番コンビであった。初回には緒方がレフト前ヒットで出塁すると、2番菅野はバントができずに追い込まれてしまうがヒッティングに切り替えるとしぶとく1・2塁間を抜いて無死1・3塁として先制点に繋げた。3回には緒方が粘って四球で出塁すると、菅野が今度はセンター前に弾き返してまたもや1・3塁とした。5回には2死から緒方が内野安打で出塁すると、菅野がライトオーバーのタイムリー2ベース。5回までの3打席では2人とも1回もアウトになることなく、ほぼ2人だけで2得点を叩き出した。その一方でこの2人以外で駒澤大が放ったヒットは1本のみであり、2人が作ったチャンスも有効に生かすことができなかった。1・2番は上茶谷を攻略したが、3番以降が大沈黙で結局チームとしては上茶谷攻略とはならなかったようだ。

上茶谷からタイムリーを含む3安打を放った駒澤大の2番菅野
◆~白銀攻略采配が見事に的中~
駒澤大は先発の辻本が好投していたが、7回に同点のランナーを出したところで、プロも注目のリリーフエース白銀を投入。すると東洋大の杉本監督も、サイドに近いところから投げ込んでくる白銀の攻略のために左バッターと次々と送り込んだ。
まず1死2塁という場面で白銀がマウンドに上がると、代打で岡崎を送る。岡崎は白銀のボールに苦戦しながらもなんとか食らいつくとショートへの内野安打。続く小川のヒットで満塁とすると、途中出場の山本がセンター後方に犠牲フライを放ち同点。一気に逆転を狙おうと代打で納を送るも、納の打球はセンター正面のライナーとなってしまう。しかし9回表にも堀北がヒットで出塁すると、岡崎が勝ち越しのタイムリーと白銀相手に見事逆転に成功した。ここで白銀攻略に貢献した岡崎・小川・山本・堀北は全員左バッターであり、白銀に対して左バッターを送り込んだ杉本采配は見事に成功したといえる。
◆~本当に凄いのはフォーク~
9回に2点をリードした東洋大は最終回に満を持して抑えの甲斐野をマウンドに送る。甲斐野といえば前の週に157㌔(神宮の表示でなくてメジャーのスカウトのスピードガンらしいが…)をマークしたことでも話題になっているが、この日の甲斐野の投球で目をひいたのはこのストレートでなくフォークであった。
甲斐野はこの日打者3人に対して15球を投じたが、そのうちストレートは5球のみ。そのストレートも最速152㌔をマークしているのだが凄いのだが、2個の三振を奪った球はいずれもフォークであった。甲斐野のフォークの凄さを語る要因の1つが落差であり、2点ビハインドという場面で駒澤大のバッターはカウント3B1Sからワンバンのフォークを空振りしていて、どれだけストライクに見えたボールなんだという話だ。2つ目が球速でなんと変化球であるにもかかわらずこの日は最速138㌔をマーク。正直こんな球、大学生はおろかプロでも打てるのかというレベルである。正直ストレートよりずっと厄介なゴールであり、今季から抑えにまわった甲斐野であるが、すでにプロの抑えとしてもやれる実力を兼ねそろえているとまで感じた。

最終回を2奪三振パーフェクトに抑えた東洋大の甲斐野
Pickup Player
岡崎心 東洋大1年 外野手
~決勝打は途中出場の1年生~
激戦に終止符を打つ決勝打を放ったのは途中出場の1年生であった。
岡崎は高い打撃技術を誇り、1年夏から帝京の4番を打った選手。守備にもセンスがあり、最初はライトであったが、ファースト・ショートなども経験。しかし最終学年を迎えた2年秋・3年春はケガでベンチ外となり、何とか復帰した3年夏も背番号16の6番打者
。結局高校3年間では甲子園に出場することもできなかった。
東洋大ではこの1年春から背番号30でベンチ入りを果たし、開幕戦の中央大戦で代打で出場するとタイムリー3ベースデビュー。3戦目にはスタメン出場も果たしていた。この試合では帝京時代からの同期の佐々木が1番打者としてスタメン出場を果たす一方、岡崎はベンチスタート。しかし7回裏の1死2塁、相手ピッチャーが白銀に代わった場面で代打として起用される。東都屈指のリリーフ投手でありプロ注目の白銀のボールに圧倒された感もあったが、何とか食らいつくと打球は三遊間に飛んで内野安打となりチャンスを広げ、山本の犠牲フライ(同点打)に繋げた。そのままライトに入ると、最大の見せ場は9回表1死2塁で回ってきた2打席目。カウント2B2Sからの低めの変化球をうまくセンター前に運ぶ勝ち越しのタイムリーヒット。結果的にこれがこの試合の決勝打となった。
1年生ながら高い打撃技術が東都の舞台でも通用することを証明した岡崎。次の試合ではスタメン出場を果たし。同じく駒澤大との3戦目ではサヨナラ打を放つ活躍をみせた。東洋大の東都3連覇に向けて勢いのある1年生の活躍は大きなファクターとなりそうだ。

9回表に決勝打となるセンター前ヒットを放つ東洋大の1年生岡崎
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東洋大×駒澤大 @神宮球場
試合スコア
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駒澤大は1回裏、先頭の緒方がレフト前ヒットで出塁すると、2番菅野は送れずに追い込まれてしまうが、そこからしぶとくライト前に持っていき無死1・3塁。3番酒井のセカンドゴロ併殺の間に緒方が生還して1点を先制する。駒澤大は5回裏にも2死から緒方が内野安打で出塁すると、2番菅野がライトオーバーのタイムリー2ベースを放ち2点目をあげる。
5回まで駒澤大の辻本の変化球を有効につかったピッチングの前に無得点に抑えられていた東洋大打線だが、6回表に4番中川の一振り(ソロホームラン)で初得点。続く7回表にも先頭の津田が死球で出塁し送ってチャンスを作ったところで、駒澤大はリリーフエースの白銀を投入。しかし岡崎・小川の連打で満塁となると、山本の犠牲フライで東洋大が同点に追いつく。
6回以降は東洋大の上茶谷は駒澤大打線にヒットを許さないピッチングで試合は2-2のまま9回を迎える。9回表、東洋大は1死から堀北がヒットで出塁すると盗塁を決めて1死2塁とすると、岡崎がセンター前に勝ち越しのタイムリーヒット。さらに岡崎が3塁まで進むと、2番納のところで白銀がまさかのワイルドピッチで東洋大が2点のリードを奪う。東洋大は9回裏に抑えの甲斐野をマウンドに送ると、甲斐野が3人で抑えてゲームセット。

7回途中まで2失点の好投をみせた駒澤大先発の辻本

6回に追撃となる今シーズン第1号を放った東洋大の4番中川

8回2失点の好投をみせた今シーズン4勝目をあげた上茶谷
Topic
◆~上茶谷を攻略した駒大1・2番コンビ~
昨年まではリーグ戦通算0勝であったものの、今季一躍プロも注目する東洋大エースとなった上茶谷はここまで4戦に先発して3勝負けなしであり、東都でもNo1といえる先発投手となった。駒澤大にとってはこの上茶谷をどう攻略するかが、東洋大撃破の焦点となっていた。
その上茶谷を攻略したのが駒澤大の緒方・菅野と1・2番コンビであった。初回には緒方がレフト前ヒットで出塁すると、2番菅野はバントができずに追い込まれてしまうがヒッティングに切り替えるとしぶとく1・2塁間を抜いて無死1・3塁として先制点に繋げた。3回には緒方が粘って四球で出塁すると、菅野が今度はセンター前に弾き返してまたもや1・3塁とした。5回には2死から緒方が内野安打で出塁すると、菅野がライトオーバーのタイムリー2ベース。5回までの3打席では2人とも1回もアウトになることなく、ほぼ2人だけで2得点を叩き出した。その一方でこの2人以外で駒澤大が放ったヒットは1本のみであり、2人が作ったチャンスも有効に生かすことができなかった。1・2番は上茶谷を攻略したが、3番以降が大沈黙で結局チームとしては上茶谷攻略とはならなかったようだ。

上茶谷からタイムリーを含む3安打を放った駒澤大の2番菅野
◆~白銀攻略采配が見事に的中~
駒澤大は先発の辻本が好投していたが、7回に同点のランナーを出したところで、プロも注目のリリーフエース白銀を投入。すると東洋大の杉本監督も、サイドに近いところから投げ込んでくる白銀の攻略のために左バッターと次々と送り込んだ。
まず1死2塁という場面で白銀がマウンドに上がると、代打で岡崎を送る。岡崎は白銀のボールに苦戦しながらもなんとか食らいつくとショートへの内野安打。続く小川のヒットで満塁とすると、途中出場の山本がセンター後方に犠牲フライを放ち同点。一気に逆転を狙おうと代打で納を送るも、納の打球はセンター正面のライナーとなってしまう。しかし9回表にも堀北がヒットで出塁すると、岡崎が勝ち越しのタイムリーと白銀相手に見事逆転に成功した。ここで白銀攻略に貢献した岡崎・小川・山本・堀北は全員左バッターであり、白銀に対して左バッターを送り込んだ杉本采配は見事に成功したといえる。
◆~本当に凄いのはフォーク~
9回に2点をリードした東洋大は最終回に満を持して抑えの甲斐野をマウンドに送る。甲斐野といえば前の週に157㌔(神宮の表示でなくてメジャーのスカウトのスピードガンらしいが…)をマークしたことでも話題になっているが、この日の甲斐野の投球で目をひいたのはこのストレートでなくフォークであった。
甲斐野はこの日打者3人に対して15球を投じたが、そのうちストレートは5球のみ。そのストレートも最速152㌔をマークしているのだが凄いのだが、2個の三振を奪った球はいずれもフォークであった。甲斐野のフォークの凄さを語る要因の1つが落差であり、2点ビハインドという場面で駒澤大のバッターはカウント3B1Sからワンバンのフォークを空振りしていて、どれだけストライクに見えたボールなんだという話だ。2つ目が球速でなんと変化球であるにもかかわらずこの日は最速138㌔をマーク。正直こんな球、大学生はおろかプロでも打てるのかというレベルである。正直ストレートよりずっと厄介なゴールであり、今季から抑えにまわった甲斐野であるが、すでにプロの抑えとしてもやれる実力を兼ねそろえているとまで感じた。

最終回を2奪三振パーフェクトに抑えた東洋大の甲斐野
Pickup Player
岡崎心 東洋大1年 外野手
~決勝打は途中出場の1年生~
激戦に終止符を打つ決勝打を放ったのは途中出場の1年生であった。
岡崎は高い打撃技術を誇り、1年夏から帝京の4番を打った選手。守備にもセンスがあり、最初はライトであったが、ファースト・ショートなども経験。しかし最終学年を迎えた2年秋・3年春はケガでベンチ外となり、何とか復帰した3年夏も背番号16の6番打者
。結局高校3年間では甲子園に出場することもできなかった。
東洋大ではこの1年春から背番号30でベンチ入りを果たし、開幕戦の中央大戦で代打で出場するとタイムリー3ベースデビュー。3戦目にはスタメン出場も果たしていた。この試合では帝京時代からの同期の佐々木が1番打者としてスタメン出場を果たす一方、岡崎はベンチスタート。しかし7回裏の1死2塁、相手ピッチャーが白銀に代わった場面で代打として起用される。東都屈指のリリーフ投手でありプロ注目の白銀のボールに圧倒された感もあったが、何とか食らいつくと打球は三遊間に飛んで内野安打となりチャンスを広げ、山本の犠牲フライ(同点打)に繋げた。そのままライトに入ると、最大の見せ場は9回表1死2塁で回ってきた2打席目。カウント2B2Sからの低めの変化球をうまくセンター前に運ぶ勝ち越しのタイムリーヒット。結果的にこれがこの試合の決勝打となった。
1年生ながら高い打撃技術が東都の舞台でも通用することを証明した岡崎。次の試合ではスタメン出場を果たし。同じく駒澤大との3戦目ではサヨナラ打を放つ活躍をみせた。東洋大の東都3連覇に向けて勢いのある1年生の活躍は大きなファクターとなりそうだ。

9回表に決勝打となるセンター前ヒットを放つ東洋大の1年生岡崎
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