FC2ブログ

花咲徳栄×東海大相模【春季関東大会2回戦】

5/20 春季関東大会2回戦
花咲徳栄×東海大相模 @ゼットエーボールパーク

試合経過
春季関東大会2日目で昨年の夏の甲子園の覇者花咲徳栄と、3年前の夏の甲子園の覇者東海大相模という対戦が実現。前日に専大松戸を14-9と大打撃戦の末に破った花咲徳栄に対して、センバツベスト4による推薦で出場の東海大相模はこれが初戦となる。花咲徳栄は前日と全く同じスタメンで。対する東海大相模は不動の1番ショート主将の小松がケガでこの日は3塁ランナーコーチャー、代わりに1番にはプロ注目の強打者森下が入り、空いた3番には2番であった山田。ショートには1年生の加藤を起用し、キャッチャーにも不動の正捕手であった佐藤でなく、2年生の萩原を起用した。

先制したのは花咲徳栄で2回表に倉持・井上の連打で無死1・3塁のチャンスを作ると、9番田谷野の犠牲フライで先制。花咲徳栄の先発中田はストレートが高めに抜けていた前日とはうって変わってコントロールがよく、ストレートとスライダーのコンビネーションで相模打線に的を絞らせず、4回まで萩原のヒット1本それ以外はパーフェクトという見事な立ち上がりを見せる。東海大相模の公式戦では久しぶりの先発となるエース斎藤は序盤毎回のようにランナーを背負うも粘りのピッチングで失点は2回の1点のみでしのぐ。

試合が動いたのっは5回裏、相模は先頭の井上が右中間への2ベースで出塁すると、続く渡辺の打球は風の影響もあって左中間にポトリと落ちる2ベースとなって同点。続く加藤がセンター前にタイムリーを放ち一気に逆転する。さらに齋藤のヒットで1・3塁とすると1番森下は敬遠気味に歩かされて迎えた2番本間の打球は風にも乗り右中間スタンドに飛び込む満塁ホームラン。そして3番山田にも2者連続となるソロが飛び出して、東海大相模がこの回一挙7点をあげて大逆転に成功する。

20180520東海大相模 本間1
満塁ホームランを放った東海大相模の本間


逆転を許した花咲徳栄は6回表に、この日が誕生日の3番韮澤が左中間に2ベースを放ちチャンスを作ると、6番倉持がタイムリーヒット。8回表には韮澤がファーストゴロの投内連携ミスで出塁すると、この日の強風により野村・井上の内野フライがそれぞれヒットとなり1点を返す。この日のゼットエーはとにかく風が強く、陽気な天気であるにも関わらず見ている側も寒いほど…バックスクリーンの旗も常に全開で振れている状態であって。まさにZOZOマリンをもしのぐレベルであった。そんな試合は東海大相模が7-3とリードして9回を迎える。

東海大相模は9回のマウンドにもエース斎藤が上がるが、4回以外は毎回ランナーを背負うピッチングであったために、球数は8回が終わった時点で142球。練習試合ではあったかもしれないが公式戦でこれほど投げるのは久しぶり、さらに超強風の中ではスタミナの消耗もいつもより激しかったことだろう…制球が乱れ始め、橋本のヒットを挟んで3連続四球で押し出しを与えてしまう。そしてホームランが出れば逆転というピンチで迎えるは花咲徳栄の4番野村…野村は初球を打つと打球はレフトに高々とあがったがあとひと伸び足らずにレフトフライ(犠牲フライ)。徳栄は羽佐田が四球を選んで再び満塁とすると、倉持の犠牲フライを放ち、1点美ハンド2死1・3塁という場面で7番の1年生井上を迎える。

井上はカウント1B1Sからの3球目のストレートをとらえると打球はライト線にワンバンして、そのままスタンドに入るエンタイトル2ベース。ワンバンしてスタンドに入っていなければ1塁ランナーも生還して逆転していたという一打であった。中学時代は生駒ボーイズに所属し、世界少年野球大会の日本代表にも選ばれた井上は、スイングスピードに秀でる1年生らしくない立派な体格右の強打者として入学直後からライトのレギュラーを獲得。例年花咲徳栄でいきなり1年生がレギュラーということは極めて少なく、それだけに井上の逸材ぶりがうかがえる。春季埼玉大会でも2ホーマーを放った強打者は、前日の専大松戸戦でも逆方向のライトスタンドに2ランとこれまでパンチ力が目立っていたが、この日は3安打を放ち、うち1本は9回2死からの同点タイムリーと勝負強さも発揮した。

20180520花咲徳栄 井上
9回2死から同点タイムリーを放つ花咲徳栄の井上


同点に追いついた花咲徳栄のマウンドには7回から登板していた2年生右腕の岩崎。岩崎はこの日はとにかく変化球が冴えていて、7・8回は東海大相模打線を3奪三振無失点に抑えていて、9回裏も代打細田をショートゴロ、萩原を三振に仕留める。ここで迎える1番森下も3球変化球のあとのストレートを見逃し(ストライク)、カウントは2B2S。しかし5球目のストレートを森下が振りぬくと、打球は左中間スタンドに飛び込む高校通算49号のサヨナラホームラン。主砲が悪い流れを一掃する一振りで試合を決めた。好投を続けていた岩崎にとってみれば、まさに1球に泣いた形となってしまった。その直前にいい形でストレートで追い込んだというのもあるが、強打者の森下に対してやはり最後はこの日冴えていたスライダーで投じるべきであったと個人的には思った。

20180520東海大相模 
サヨナラホームランの森下を迎える東海大相模ナイン


20180520花咲徳栄×東海大相模
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

まず花咲徳栄であるが、前日に続き終盤の攻撃は見事であり、攻撃陣のレベルの高さを証明した。ヒット数も東海大相模を上回る11本であったが、最後の差は主砲の出来であった気がした。花咲徳栄の主将といえば、昨夏に2年生ながら4番として全国制覇を経験した野村。この日の野村は3打数1安打1打点であるが、そのヒット1本は高く上がったキャッチャーフライが風の影響で落ちたもの。最終打席に放ったレフトへの犠牲フライもやや甘めの球であったし、スタンドまで届かせたかったところである。ずっとノーヒットであったが最後にはサヨナラホームランを放った森下との差が、この試合の差となってしまった気もする。

20180520花咲徳栄 野村
この日は当たりがなかった花咲徳栄の4番野村


ただ花咲徳栄の課題はやはり投手陣で、前日の9失点に続いて、この日も8失点。残念ながらまだ全国レベルでは通じる投手力でないという結果になってしまった。継投でしのいだ昨秋とは違い、この春はエース中田を独り立ちさせるべく先発中田の完投を全体に投手陣を回した。この日も前日に続いて中田がマウンドに上がると4回までは素晴らしいピッチングであったが、5回にはついに東海大相模打線に捕まってしまい7失点。やはり本格派としてやるには、今一つ球威が足りないところであり、前日に続いてのKOで残念ながら中田を独り立ちさせるという岩井監督の目論見はこの春季大会では実現しなかったといえる。この日の収穫であったのは2番手の岩崎で、最後にはサヨナラ弾を浴びてしまったが、東海大相模の打者10人に対してヒット2本三振4個というのは評価できる内容だ。夏に向けては中田を脅かす存在として期待したい。この2人に加えて左腕の和田、サイド右腕の斎藤もいて、さらにはこの春は投手を完全封印した144㌔右腕の野村もいる。この春の封印は岩井監督の何か意図もあってのことだろうが、夏にはここぞの場面で野村の力が必要になってくることだろう。

20180520花咲徳栄 岩崎
最後はサヨナラ弾を浴びたものの7回好リリーフをみせた花咲徳栄の岩崎


東海大相模も勝ちはしたが、センバツ以来どこか波に乗れていない感じが続いている。エース斎藤はよくいえば粘りのピッチングだが、本来の実力を発揮できたとはいえない。それでも最後まで投げさせたのは何か門馬監督の意図もあってのことだろうが、野口はベンチ外、遠藤も急遽登録変更でベンチ入りという状態で最後にあの場面を託せる投手がいなかったともとれる。

20180520東海大相模 齋藤
9回178球を投げ切った東海大相模のエース齋藤


打線は初回攻勢が得意の東海大相模らしくなく、序盤は中田の前に停滞で、中盤にやっと火がついた感じであった。集中打は評価できる一方、5回と最終回以外は淡白な攻撃で点の入る気配がなかった。ただ小松の穴埋めでの起用は成功していて、1番森下は本来の意図のようにいきなり打線を活気づけることはできなかったが、最後のサヨナラホームランに加え、森下を1番に置くことで敬遠→本間勝負の満塁ホームランという流れもあり結果的には大成功。3番山田もこれまでの粘りに小技と典型的な2番打者とは違ってホームランに2ベースと3番らしい活躍を見せた。代わりにショートに入った加藤も守備は動きがよく安定していて、打っても2安打の活躍で凡退した打席もしっかりと自分のスイングができていたので「えっ、1年生なの?」という感じであった。その他にも満塁弾の本間をはじめとして、井上・萩原らがこの関東大会の舞台を経験したのは収穫で、夏に向けてのレギュラー争いがさらに激化してくることだろう。

20180520東海大相模 加藤
見事に小松の代役ショートをつとめあげた東海大相模の1年生加藤



Pickup Player
本間巧真 東海大相模2年 外野手
~2番起用に応える貴重な満塁弾~
最後は森下に持っていかれる形になってしまったが、5回に飛び出した本間の満塁ホームランは非常に大きかった。

本間は俊足を武器にした広い守備範囲、強肩を兼ねそろえた守備に、シュアなバッティングも持ち味の外野手として1年春より強豪東海大相模でベンチ入り。ちょうど1年目の関東大会の準決勝作新学院戦では代打で出場すると貴重な同点タイムリーを放った。1年夏も背番号16の外野の控えとしてベンチ入りを果たすと鶴見大付戦では3打数3安打の活躍を見せ、準決勝・決勝でも途中出場を果たしている。1年秋の新チームからはレギュラー獲得が期待されたが、1年秋の神奈川大会では背番号19、関東大会では背番号17と外野の控えで、ベスト4まで進出した2年春のセンバツも背番号15でベンチ入りするも出場機会はなく控えからの
脱却ができなかった。

しかしこの春の関東大会ではライトのレギュラーであった梶山がベンチ外となったこともあり、背番号9を背負うと、この日は2番ライトでスタメン出場した。本間は1打席目はセンターフライ、2打席目はセカンドゴロと、序盤の東海大相模打線を象徴するかのように1・2打席目は倒れる。しかし逆転した後、前のバッターの森下が敬遠気味にあるかさせれて1死満塁で迎えた第3打席では2球目のストレートを捉えると高く上がった打球は風も味方して、打球は右中間のフェンスを越える満塁ホームランとなった。本間のこのヒットはこの1本のみで、4打数1安打4打点という結果であったが、この満塁ホームランは東海大相模がリードを広げる上で貴重な1発であった。

どちらかというとアベレージヒッタータイプのイメージがある本間であったが、一冬越えて体重も増えてパワーがついた。その成果をセンバツという舞台では発揮できなかった分、この関東大会で発揮した。相変わらず守備は流れるような動きでレベルが高いだけに、打撃面で今日のように結果を出していけば、夏も背番号9が手に入ることだろう。

20180520東海大相模 本間2
5回裏に満塁ホームランを放つ東海大相模の本間


ランキングに参加しています
よろしければクリックをお願いします↓
にほんブログ村 野球ブログ 高校野球へ
にほんブログ村


スポンサーサイト



テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
ランキング
おススメ
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
プロフィール

ぶるーたす

Author:ぶるーたす
高校野球~社会人野球までアマチュア野球なら何でも好きです

アクセスカウンター
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

注目ブログ