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立命館大×国際武道大【全日本大学野球選手権2回戦】

6/12 全日本大学野球選手権2回戦
立命館大×国際武道大@東京ドーム

全日本大学野球選手権の東京ドームの2日目第4試合は、前日に奈良学園大都の関西対決を制した立命館大(関西学生野球連盟)と、昨年のこの大会準優勝の国際武道大(千葉学生野球連盟)の対戦となった。

試合経過

国際武道大は先発平川が3者凡退2奪三振と完璧な立ち上がりを見せると、その裏打線も立命館大に襲いかかる。先頭の柄澤がセンター前ヒットで出塁し、バントで送って、勝俣のライト前ヒットで1死1・3塁とあっという間に先制のチャンスを作る。しかし立命館の先発坂本はここで目が覚めたか、4番豊田を低めのワンバンになる変化球で三振にとり、ランナーをくぎ付けにすると、続く磯網もレフトフライと、東海大相模コンビを打ち取って初回の大ピンチを凌ぐ。

これで波に乗った坂本は、タメを作って隠れていた腕がいきなり出てくる左腕らしいフォームからのストレートは中盤にかけてどんどんスピードが上がっていき、MAXは142㌔。変化球は120㌔ちょっとのスライダーに加えて、最大の武器となっていたのが縦に大きく曲がるカーブ。やや今永のカーブのようなパワーカーブに近い球であり、この落差の大きいボールが低めに決まると初回の豊田のように武道大の打者は手を出してしまっていた。坂本はこの日9個の三振を奪ったのだが、そのうち7個が変化球で、さらに4個がワンバンのこのカーブであった。1回の他に5回もヒット2本を浴びてピンチを招くが、それ以外の2・3・4・6回は武道大打線を3人で抑える快投で6回までスコアボードに0を並べる好投をみせる。
20180612立命館大 坂本
6回まで国際武道大打線を無得点に抑えて立命館大の先発坂本

ただ平川はそんな坂本を上回るピッチング。MAX145㌔のストレートは球速以上にノビ・威力があり、120㌔後半のスライダーと130㌔前後のSFF(これが特に有効であった)が中心で、ときより110㌔ちょっとのカーブも交えてタイミングをはずしていた。特に5回に三宅に三遊間を破られるまではノーヒットピッチングであり、何と1~6回は全て回の先頭打者を三振に仕留めるという圧巻の投球であった。こちらも6回まで2安打無失点の好投で両者一歩も譲らずに試合は終盤を迎える。

7回表、立命館の先頭打者の奈良はサードゴロで先頭打者連続三振は6回までで途絶えるも、大本・三宅も倒れ立命館の攻撃は3人で終わる。その裏の武道大は1死から三河がセンター前ヒットで出塁すると、続く赤木は粘って四球を選び1・2塁。ここら辺で坂本には疲れが見え始めてきていて、8番鮎ヶ瀬の6球目のワンバンとなった変化球を大本が止められずに2・3塁。続く7球目を鮎ヶ瀬が見事センター前に弾き返して遂に武道大が均衡を破る。さらに1・3塁から9番主将高上のショートゴロは併殺崩れとなりこの間に赤木がホームインして武道大は2点目。立命館は2番手に有村をマウンドに送る。
20180612国際武道大 鮎ヶ瀬1
7回に均衡を破るタイムリーを放った国際武道大の鮎ヶ瀬


武道大は8回裏にも先頭の勝俣がショートへの内野安打で出塁して2死3塁のチャンスを作るも、3番手として立命館のマウンドに上がった小橋が見事に三河を三振に仕留める。しかし勢いの衰えることのない平川の前に8・9回も3人ずつで抑えられてしまいジーエンド。武道大が2-0で立命館を破った。
20180612国際武道大
完封勝利をあげてハイタッチする国際武道大の平川


20180612立命館大×国際武道大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


前日に初戦を戦った立命館大VSこの試合が初戦となった国際武道大。立命館大は前日にエース山上が8回まで投げてしまったので、この日の先発は2番手の坂本。国際武道大が平川であったのと比べるとやや不利にも感じられ、試合前には国際武道大スタンドから「相手の先発知っている人いますか~」とヤジられていたが、その坂本が上述の通り素晴らしいピッチング。最後はややスタミナ切れ感があり7回に2点を失ってしまったが、この日の出来だけで言えば山上を凌ぐものがあり、決して責めることはできない内容であった。昨年の三浦(法政大)、その前は濱地(阪神)、そしてその前がこの坂本と福岡大大濠は本当に毎年いい投手を輩出すると感心した。

ただ立命館大は打線が平川の前に完全沈黙してしまった。ヒットは2本のみで、そのうちの1本はボテボテのファーストゴロが内野安打になったもの。アウトになった打球も外野フライは2個のみと全くもって飛ばすことができていない状態…。プロ注目の3番辰巳も三振→一ゴ→二ゴ→一ゴと絵に描いたように打ち取れれてしまった。これだけ打てないのだが、代打を送るなり揺さぶるなり工夫が欲しいとは思ったが、根本的には完全なる力負けであった。
20180612立命館大 辰巳
プロ注目の立命館大の辰巳も平川の前に4タコに終わってしまった

でも裏を返せば平川がそれだけ素晴らしかったということでもある。この春のリーグ戦ではエース伊藤のケガにより先発1番手として5試合に先発して5勝、防御率1.03という成績。伊藤が復帰していて、なおかつ立命館打線は左バッターが多い(この日もスタメンのうち8人が左)ことから伊藤の先発も予想されたが、今のエースは平川と言わんばかりに先発のマウンドに上がると、9回2安打11奪三振という圧巻のピッチングでエースとしての存在を証明した。平川は昨年のこの大会ではリリーフエースとして準Vに大きく貢献していて、先発で見るのは個人的には初めてであったが、先発の適性も十分であると感じた。この投球なら大学日本代表への追加招集も間違いないといったところであろう。
20180612国際武道大 平川
見事2安打完封勝利をあげた国際武道大の平川

昨年はエース伊藤頼みで、決勝戦では連投した伊藤が立教大に捕まり大差をつけられてしまった。しかし今年はエース平川に加え、リーグ戦4勝の148㌔右腕青野、ケガ明けとはいえ伊藤も控えていて投手陣は豊富。スタンドには今年も道着を着た人々がいて、「筋肉わっしょい」という謎の掛け声で盛り上がったり、イニエスタという謎の看板も登場したりと…昨年に続いて男子校気質で盛り上がっていた。昨年の準Vを上回るべく、順調なスタートを切った国際武道大に今年も期待したい。


Pickup Player
鮎ヶ瀬一也 国際武道大2年 キャッチャー
~今井より一足先に全国の舞台で活躍~
この試合で決勝のタイムリーを放ったのは、今季から国際武道大の正捕手となった鮎ヶ瀬であった。

鮎ヶ瀬は作新学院で3年夏に甲子園制覇を経験した捕手。強肩にキャッチャーとしてのセンス、さらには打撃も期待されて作新学院で1年夏よりベンチ入りを果たすも、なかなか正捕手獲得とはならず…最高学年となった2年秋よりやっと正捕手となるも、当初はチームの波も激しく、なかなか投手をコントロールすることはできていなかった。ただ夏になると覚醒した今井とのバッテリーで他のチームを圧倒し、勢いのまま甲子園を勝ち上がると、北海との決勝戦では鮎ヶ瀬自身が決勝タイムリーを放つ活躍をみせ夏の甲子園優勝を経験した。

国際武道大では1年春よりベンチ入りを果たすも、昨年の主将で正捕手の筒井(日本通運)の壁は厚く、準Vを果たした昨年のこの大会でも出番はなかった。ただ2年目の今季は正捕手の座を獲得すると、全試合でマスクを被り、チームのリーグ戦全勝優勝に貢献。打っても打率.353という活躍を見せていた。

この試合も8番キャッチャーでスタメン出場を果たすと、平川を巧みにリードして立命館大打線を圧倒。ランナーが出なさ過ぎて、なかなか強肩を披露するような場面もないくらいであった。打っては1・2打席目と坂本に打ちとられてしまうも、0-0の7回1死1・2塁で迎えた第3打席…追い込まれた後もボール球に手を出さずに粘っていると、6球目に立命館にバッテリーミスが生まれて1死2・3塁。その直後の球を見事に捉えてセンター前に運んで、値千金の先制点を国際武道大にもたらした。結局この一打がこの試合の決勝打となった。

翌日には高校自体の相棒である今井(西武)がプロ初先発予定。そんな相棒に1日先立つ形で鮎ヶ瀬が、まずは全国の舞台で結果を出したといえる。

20180612国際武道大 鮎ヶ瀬2
相棒の今井に先立ち攻守で活躍をみせた国際武道大の正捕手鮎ヶ瀬


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