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国際武道大×東北福祉大【全日本大学野球選手権決勝】

6/17 全日本大学野球選手権決勝
国際武道大×東北福祉大@神宮球場

6/11から始まった全日本大学野球選手権もいよいよ決勝。昨年に続いての決勝進出となった国際武道大(千葉学生野球連盟)と、久しぶりに全国の舞台で優勝を狙う東北福祉大(仙台六大学野球連盟)の対戦となった。

試合経過

国際武道大の先発は青野。市立船橋高時代から注目されていた右腕はこの春は先発2番手としてリーグ戦で4勝をマークしており、前日にエース平川が10回を投げ切ったこともあり、この決勝戦の先発マウンドを託された。青野はMAX143㌔のストレートにスライダー・スローカーブ・SFFを織り交ぜた投球。特にSFFはシロモノで、いきなりこの大会絶好調の東北福祉大1番吉田を迎えるが、この吉田を138㌔のSFFで三振に切って取ったときにはこれは打てないと思った。しかしこのSFFは諸刃の剣だったようで、2死1塁から4番の深江に落ち切らなかった(?)SFFをレフトスタンドに運ばれてしまい、東北福祉大が2点を先制する。この大会で4番に起用されながら、ここまで絶不調であった深江にとっては大きな1発であった。
20180617東北福祉大 深江
初回に先制2ランを放った東北福祉大の4番深江

一方東北福祉大の先発は藤川。去年までの3年間でリーグ戦登板は1試合のみであったが、冬に投球フォームをテイクバックの小さな野手投げのようなフォームに変更すると球速がアップし152㌔をマークし、春のリーグ戦では2勝をあげた4年生である。初回は及川・勝俣に連打を浴びるも、なんとかピンチを切り抜けた藤川であったが、2回にも同様に赤木・鮎ヶ瀬に連打を浴びると、1番柄澤には左中間に2点タイムリー2ベースを浴びてしまい、国際武道大が2ー2の同点に追いつく。
20180617国際武道大 柄澤
同点打となる2点タイムリー2ベースを放った国際武道大の柄澤

しかし東北福祉大は2回裏、古川と清水敬のヒットで2死1・2塁のチャンスを作ると1番吉田が勝ち越しのタイムリー。さらに中野もタイムリーで続いて青野をKO。代わった林から3番元山もタイムリーを放ち、3連続タイムリーで東北福祉大が5-2と勝ち越しに成功する。

2回終わって2ー5と序盤から動いた試合であったが、3回以降は東北福祉大の三浦、国際武道大の林の好投により0行進。特に大会直前のメンバー変更でベンチ入りを果たした1年生左腕の三浦は、リリーフということもあるだろうか昨年甲子園で見たときよりは球威がアップしていて常時140㌔オーバーを計測。これにカーブやシンカー気味に落ちるチェンジアップでしっかりと緩急をつけるピッチングで、2回のピンチで勝俣をセカンドゴロに仕留めると、その後5回途中まで無失点の好投で完全に国際武道大打線の流れを止めた。この好投が評価されてか試合後には、辞退した岩田(九州産業大)に代わって、大学日本代表候補合宿への参加も決まった。
20180617東北福祉大 三浦
2回のピンチから登板して見事な投球をみせた東北福祉大の三浦

国際武道大は6回裏から伊藤をマウンドに送る。昨年はエースとして国際武道大をこの大会の準Vに導いた伊藤であったが今季はケガでリーグ戦を棒に振り、この大会にも明らかに調整不足で望んでしたが、それが顕著に現れていて、持ち前の制球力を発揮するどころかストライクが入らずに連続四球でピンチを招いていしまう。さらに吉田のヒットで満塁とされると、続く中野にも3Bとなってしまい、ここからストライクを取りに行ったストレートを狙われてライト前にタイムリーを浴びてしまう。なおも1死満塁であったが、ここで登板した4番手の吉田は元山・深江を連続三振に斬ってとるナイスピッチングで国際武道大はこの回を最少失点で凌ぐ。
20180617国際武道大 伊藤
6回から登板した国際武道大の伊藤であったが明らかに本来の出来ではなかった

しかし追加点をあげた東北福祉大は7回表のマウンドにエース格の津森を送る。するとこの津森が完璧なピッチングで7回・8回と国際武道大打線を3人ずつで抑える。迎えた9回も先頭の鮎ヶ瀬にヒットを許すも、続く高上をピッチャーゴロ併殺に打ち取り。最後は柄澤をセカンドフライに打ち取ってゲームセット。東北福祉大が6-2で勝利し、春の大学日本一の称号を手にした。
20180617東北福祉大 優勝
優勝を決めた東北福祉大ナイン


20180617国際武道大×東北福祉大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


東北福祉大は見事に継投がはまった。「迷ったら代える」という大塚監督の方針のもと、2回に2点をとられた藤川はまだしも、好投していた三浦を代えてしまうの?と思うこともあったが、それでも結果的に3回以降は無失点リレーであったのでこの継投は大成功であったといえる。

打線では4年生の奮起が光り、この日も3安打の1番吉田、タイムリー2本の2番中野、先制2ランの4番深江がこの試合では活躍した。特に吉田は白鴎大戦では先頭打者ホームラン+サヨナラ犠飛、慶応戦では3ラン、この日も決勝タイムリーを含む3安打。どちらかという小柄な選手ではあるが、四股を踏むような動きから重心を低くして打席に入り、そこからのフルスイングは見ていて気持ちのいいものであった。結果的にこの大会で18打数8安打2本6打点という活躍ぶりで大会のMVPを獲得した。
20180617東北福祉大 吉田
この日も3安打と大会中大当たりで高いMVPを受賞した吉田


国際武道大は残念ながら昨年の決勝と同じような展開で2年連続の準優勝。敢闘賞を受賞したエース平川は前日に10イニング投げてしまったためにこの日はブルペンにすら入っておらず…結果的に調整不足の伊藤をマウンドに上げなけれいけないあたりは非常に苦しかった。それでもその分4年生が中心であった投手陣において、吉田・北村ら下級生が決勝のマウンドを経験して見事なピッチングを見せたのは大きな収穫である。打線でいえばこの試合のスタメンで4年生は9番の主将高上のみで、それ以外は来年も残る下級生。特に1年春からレギュラーの勝俣・豊田・磯網・三河のカルテッドが最終学年を迎える来年は今年以上に期待ができる。来年の大会で「3度目の正直」を目指したいところである。


Pickup Player
津森宥紀 東北福祉大3年 ピッチャー
~最後をきっちりと締めて最優秀投手賞~
継投の多い東北福祉大の投手起用に関して、大塚監督が最後はと決めていた津森。その起用に応える見事なピッチングで国際武道大打線の息の根を完全に止めてみせた。

津森は和歌山東ではサイドスローに転向すると、2年秋にエースとなり、新人戦では2失点完投で智弁和歌山を撃破。秋の和歌山大会でもエースとして準Vを果たし、チームを初の近畿大会に導いた。東北福祉大では1年春からリリーフとして登板をあたし、5試合で防御率0.00。ちょうと2年前のこの大会で全国デビューを果たして注目されるようになると、当時1年生ながら大学日本代表候補合宿のメンバーに選出された。2年春には4勝ちを上げるなどのその後も活躍を続けていたが、この春はケガの影響もあってリーグ戦では2試合4イニングのみの登板となっていた。

この大会では白鴎大に先発すると、タイブレークを含む10回を投げ抜いて、1失点(自責点0)の好投。広島大戦、前日の慶応大戦にもリリーフとして登板するなど、先発・リリーフの両方で活躍を見せていた。ただ大塚監督は津森のことをエースと評しており、この試合も最後は津森というのは決めていたらしい。

そんな津森は味方が追加点を奪った直後の7回に4番手としてマウンドにあがる。決勝戦ということもあり津森はエンジン全開で、持ち前のサイドから繰り出す浮き上がるようなMax145㌔のストレートでどんど押していく投球で、個人の集計だと33/40球がストレート。残りの7球はスライダーやシンカーといった変化球であった。7回はいきなり2番から始める国際武道大の好打順を3人で斬ってとると、8回も同様に3人で抑える。9回には先頭の鮎ヶ瀬にヒットを打たれてしまうも、続く高上を冷静にピッチャーゴロ併殺に打ち取った。結局3回を打者9人無失点2奪三振という内容で、見事にリリーフとしての役割を果たして胴上げ投手になった。

これで津森はこの大会18回2/3を投げて自責点0という内容で、最優秀投手賞を獲得した。また1年のときと同じようにこの大会の活躍により大学日本代表の合宿にも追加招集された。フォームといい球質といい、普通のサイドスローとは違った投手なので、きっと海外勢ひも有効であろうから、是非とも代表の座を勝ち取って欲しい。

20180617東北福祉大 津森
7回から3イニングをピシャリと抑えた東北福祉大のエース津森

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