大学日本代表選考合宿3日目紅白戦
6/24 大学日本代表選考合宿3日目紅白戦
今年は大学日本代表選考合宿(3日目)を見に平塚球場へ。最終日となったこの日は、フリーバッティング・シートノックに続いて前日に雨で中断した紅白戦の続きが行われ、各選手が代表生き残りをかけたラストアピールを行った。
試合経過
※4イニングで各投手は1イニングずつ登板というルールで行われました。
※スコアの詳細は日刊式で下に書いてあります
白組の先発マウンドにあがったのは、投手陣の中では唯一の1年生の三浦。三浦は先頭の中川智をショートゴロに打ち取るも、2番森下智に2ベースを浴びてしまうと、続く郡司にも四球。さらに4番中山の打席で森下智が3盗を決めてアピールに成功する。森下智は1浪の末に明治大に入学したのでおそらくこの合宿で最年長、そんな中今年明治大のサードのレギュラーを掴むとベストナインを獲得した苦労人。2ベース+盗塁に加えて守備も明治大での本職のサードでなくセカンドをこなして見せて、首脳陣に猛アピールをした。しかし紅組の4番中山はアピールのためだったか、カウント3B1Sからのボール気味の球をひっかけてピッチャーゴロ。続く関もセンターフライに打ちとって三浦がなんとか0点で切り抜けた。

2ベースに3盗とアピールに成功した明治大の森下智
1回裏、紅組の先発は筑波大の加藤。加藤は1死から和田に四球を与えてしまい、さらに3番太田にヒットを浴びて1・2塁。しかしここでアピールを焦ったか、2塁ランナーの和田が投球前にスタートを切ってしまい、2・3塁間に挟まれてアウト。続く4番菅田に対しては加藤の持ち味で左バッターの対角線上に角度のあるボールで三振に斬ってとる。
2回・3回は白組の伊藤大・飯嶋、紅組の栗林・中村が自分の投球を見せて、両チームともに得点圏にランナーを進められずに無得点。
迎えた4回表、この回マウンドにあがった佐々木はコントロールに苦しみ、ボールとストライクがはっきりしてしまっていた。そして甘く入ったボールを竹村・渡部に連打させてしまい、迎えるは中川圭。本来の実力であれば日本代表の中核をなすほどのバッターである中川圭だが、この合宿ではさっぱりであった。ただその中川圭に対して佐々木はストライクが入らずに四球を与えてしまい満塁。最終日に本来の実力を魅せたかった中川であったが、この試合では2四球とやや不運なところもあり、結果が出せずにまさかの代表落選となってしまった。紅組は満塁のチャンスで迎えた1番中川智が3球目のインコールのストレートを捉え、左中間へ走者一掃のタイムリー2ベース(中川智は一気に3塁を狙いアウト)を放ち、3点を先制する。

この試合唯一の得点となる走者一掃のタイムリー2ベースを放った近大の中川智
最終回は島内が四球を1個与えるもMax147㌔のストレートと多彩な変化球で白組を抑えてゲームセット。紅組が3-0で勝利して、大学日本代表選考合宿の紅白戦は幕を閉じた。

最終回を見事に抑えた九州共立大の島内

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
この日の前日雨で中止になった分の振り替え試合。前日の紅白戦では1試合目(7イニング制)に代表当確の選手が名を連ね、この試合はどちらかというと当落線上もしくは、落選が濃厚なメンバーは多かった。ただ残念なことにアピールとしてはやや物足りない紅白戦であり、両チームともにピッチャーはランナーを出してしまうも、打撃陣はあと1本だ出ず…。最後のチャンスということもあるが、積極的に盗塁を仕掛けてアウトになったり、多少ボール気味の球でも強引に打ってしまう姿も見られた。投手陣もマウンドが雨で濡れていたことや、3日目で多少の疲れがあってか150を超えたのは伊藤大のみとインパクトには欠けていた。結果としてこの試合に出場した24人のうち代表入りを果たしたのは5人(伊藤大、渡辺、佐藤輝、岩城、伊藤裕)のみであった。
選出されたメンバーは以下の通り

Pickup Player
伊藤大海 苫小牧駒澤大2年 ピッチャー
~遠回りして掴んだ大学日本代表~
この日登板した投手の中で唯一代表への切符を手にしたのは白組の2番手で登板した伊藤大であった。
伊藤は駒大苫小牧では1年秋に背番号15ながらエース格として、43.1回13失点の防1.25という活躍で北海道V。2年春のセンバツでは初戦で創成館を完封するも、2回戦の履正社(このセンバツで準V)戦ではリリーフで登板するも5点を失い6-7で敗退とあと一歩及ばなかった。その後は肘の痛みなどもあり、打撃センスを買われてセンターなどでの出場も続くが、3年春からエースに復帰。3年夏は北海と延長13回の大激戦で完投するも、2-3で惜しくも敗れてしまった。
その後は駒澤大に進学し、1年春から神宮のマウンドを経験するも、10月に中退。翌春に苫小牧駒澤大に再入学すると、規定での出場停止が明けた2年目の今季は春のリーグ戦ではMax154㌔のエースとして活躍し、優勝がかかった旭川大戦では1試合目に6回15奪三振、2試合目にも連投で先発すると18奪三振完封で、6勝0敗の防御率0.35という圧巻の成績でMVP、最優秀投手賞、ベストナインを獲得。全日本大学野球選手権でも151㌔をマークして日本文理大から2失点完投勝利、連投となった慶応大では捉えられてしまったが強烈なインパクトを残すと、大学日本代表選考合宿に追加招集されていた。
この日は白組の2番手として2回にマウンドにあがった伊藤大は先頭の竹村にヒットを許すも盗塁死となると、続く渡部に対しては150㌔をマークしたストレートで押してセンターフライ。ここで迎えるは伊藤大が離れてしまった東都大学野球連盟のNo1打者といえる中川圭。色んな思いがあり力がはいったかストレートは153㌔をマークするも、制球が定まらずに四球。ただ1番中川智に対しては153㌔のストレートとスライダー・フォークを駆使した投球で、最後はきょう今日1番というアウトコースのストレートで見逃し三振に斬って取り首脳陣へのアピールに成功した。
1度大学を中退ということで遠回りをしてしまった右腕が掴んだ大学日本代表の座。生田監督の話では代表では、そのストレートをいかしたリリーフとしての起用が濃厚だ。

紅白戦で153㌔をマークする投球を見せ、見事代表の座を勝ち取った伊藤大
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今年は大学日本代表選考合宿(3日目)を見に平塚球場へ。最終日となったこの日は、フリーバッティング・シートノックに続いて前日に雨で中断した紅白戦の続きが行われ、各選手が代表生き残りをかけたラストアピールを行った。
試合経過
※4イニングで各投手は1イニングずつ登板というルールで行われました。
※スコアの詳細は日刊式で下に書いてあります
白組の先発マウンドにあがったのは、投手陣の中では唯一の1年生の三浦。三浦は先頭の中川智をショートゴロに打ち取るも、2番森下智に2ベースを浴びてしまうと、続く郡司にも四球。さらに4番中山の打席で森下智が3盗を決めてアピールに成功する。森下智は1浪の末に明治大に入学したのでおそらくこの合宿で最年長、そんな中今年明治大のサードのレギュラーを掴むとベストナインを獲得した苦労人。2ベース+盗塁に加えて守備も明治大での本職のサードでなくセカンドをこなして見せて、首脳陣に猛アピールをした。しかし紅組の4番中山はアピールのためだったか、カウント3B1Sからのボール気味の球をひっかけてピッチャーゴロ。続く関もセンターフライに打ちとって三浦がなんとか0点で切り抜けた。

2ベースに3盗とアピールに成功した明治大の森下智
1回裏、紅組の先発は筑波大の加藤。加藤は1死から和田に四球を与えてしまい、さらに3番太田にヒットを浴びて1・2塁。しかしここでアピールを焦ったか、2塁ランナーの和田が投球前にスタートを切ってしまい、2・3塁間に挟まれてアウト。続く4番菅田に対しては加藤の持ち味で左バッターの対角線上に角度のあるボールで三振に斬ってとる。
2回・3回は白組の伊藤大・飯嶋、紅組の栗林・中村が自分の投球を見せて、両チームともに得点圏にランナーを進められずに無得点。
迎えた4回表、この回マウンドにあがった佐々木はコントロールに苦しみ、ボールとストライクがはっきりしてしまっていた。そして甘く入ったボールを竹村・渡部に連打させてしまい、迎えるは中川圭。本来の実力であれば日本代表の中核をなすほどのバッターである中川圭だが、この合宿ではさっぱりであった。ただその中川圭に対して佐々木はストライクが入らずに四球を与えてしまい満塁。最終日に本来の実力を魅せたかった中川であったが、この試合では2四球とやや不運なところもあり、結果が出せずにまさかの代表落選となってしまった。紅組は満塁のチャンスで迎えた1番中川智が3球目のインコールのストレートを捉え、左中間へ走者一掃のタイムリー2ベース(中川智は一気に3塁を狙いアウト)を放ち、3点を先制する。

この試合唯一の得点となる走者一掃のタイムリー2ベースを放った近大の中川智
最終回は島内が四球を1個与えるもMax147㌔のストレートと多彩な変化球で白組を抑えてゲームセット。紅組が3-0で勝利して、大学日本代表選考合宿の紅白戦は幕を閉じた。

最終回を見事に抑えた九州共立大の島内

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
この日の前日雨で中止になった分の振り替え試合。前日の紅白戦では1試合目(7イニング制)に代表当確の選手が名を連ね、この試合はどちらかというと当落線上もしくは、落選が濃厚なメンバーは多かった。ただ残念なことにアピールとしてはやや物足りない紅白戦であり、両チームともにピッチャーはランナーを出してしまうも、打撃陣はあと1本だ出ず…。最後のチャンスということもあるが、積極的に盗塁を仕掛けてアウトになったり、多少ボール気味の球でも強引に打ってしまう姿も見られた。投手陣もマウンドが雨で濡れていたことや、3日目で多少の疲れがあってか150を超えたのは伊藤大のみとインパクトには欠けていた。結果としてこの試合に出場した24人のうち代表入りを果たしたのは5人(伊藤大、渡辺、佐藤輝、岩城、伊藤裕)のみであった。
選出されたメンバーは以下の通り

Pickup Player
伊藤大海 苫小牧駒澤大2年 ピッチャー
~遠回りして掴んだ大学日本代表~
この日登板した投手の中で唯一代表への切符を手にしたのは白組の2番手で登板した伊藤大であった。
伊藤は駒大苫小牧では1年秋に背番号15ながらエース格として、43.1回13失点の防1.25という活躍で北海道V。2年春のセンバツでは初戦で創成館を完封するも、2回戦の履正社(このセンバツで準V)戦ではリリーフで登板するも5点を失い6-7で敗退とあと一歩及ばなかった。その後は肘の痛みなどもあり、打撃センスを買われてセンターなどでの出場も続くが、3年春からエースに復帰。3年夏は北海と延長13回の大激戦で完投するも、2-3で惜しくも敗れてしまった。
その後は駒澤大に進学し、1年春から神宮のマウンドを経験するも、10月に中退。翌春に苫小牧駒澤大に再入学すると、規定での出場停止が明けた2年目の今季は春のリーグ戦ではMax154㌔のエースとして活躍し、優勝がかかった旭川大戦では1試合目に6回15奪三振、2試合目にも連投で先発すると18奪三振完封で、6勝0敗の防御率0.35という圧巻の成績でMVP、最優秀投手賞、ベストナインを獲得。全日本大学野球選手権でも151㌔をマークして日本文理大から2失点完投勝利、連投となった慶応大では捉えられてしまったが強烈なインパクトを残すと、大学日本代表選考合宿に追加招集されていた。
この日は白組の2番手として2回にマウンドにあがった伊藤大は先頭の竹村にヒットを許すも盗塁死となると、続く渡部に対しては150㌔をマークしたストレートで押してセンターフライ。ここで迎えるは伊藤大が離れてしまった東都大学野球連盟のNo1打者といえる中川圭。色んな思いがあり力がはいったかストレートは153㌔をマークするも、制球が定まらずに四球。ただ1番中川智に対しては153㌔のストレートとスライダー・フォークを駆使した投球で、最後はきょう今日1番というアウトコースのストレートで見逃し三振に斬って取り首脳陣へのアピールに成功した。
1度大学を中退ということで遠回りをしてしまった右腕が掴んだ大学日本代表の座。生田監督の話では代表では、そのストレートをいかしたリリーフとしての起用が濃厚だ。

紅白戦で153㌔をマークする投球を見せ、見事代表の座を勝ち取った伊藤大
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