5/1 花咲徳栄×聖望学園【春季埼玉大会】
春の埼玉ベスト4をかけた準々決勝。花咲徳栄×聖望学園は昨年の春にも対戦していて、そのときは高橋昂(当時2年)を攻略した聖望学園が勝利しています。
スタメン
花咲徳栄
聖望学園
試合経過
1回表、聖望学園の先発:西澤は簡単に2死とするも、そこから岡崎・西川の連打と四球で2死満塁のピンチを背負う。続く6番:山本の打球はセカンドゴロと思ったが、セカンド松元がファンブルし、1塁セーフ。この間に2塁ランナーの西川もホームインし、花咲徳栄が2点を先制する。(花2-0聖)
しかしその裏、聖望学園も2四球と内野安打で2死満塁のチャンスを作ると、6番:西野がライト前タイムリー。さらに花咲徳栄の中継が乱れる間に1塁ランナーもホームインして、聖望学園が逆転に成功する。(花2-3聖)
2回・3回は西澤・綱脇の両2年生先発が立ち直り、0が続いたが、4回表…花咲徳栄はヒットと2つのエラーで無死満塁のチャンス。そして9番:野本のショートゴロの間に同点とするが、聖望学園2番手の中川(3年)が後続を打ち取り、最大のピンチを最少失点で切り抜ける。(花3-3聖)
試合は同点のまま前半を終え、
6回裏、この回から登板した花咲徳栄の2番手:清水(2年)から渡部が出鼻をくじく3ベースを放つ。1死後に9番:中川が2ストライクからスクイズを決め、聖望学園が勝ち越し。さらに2死からランナーを溜めると、3番:平柳にタイムリーが飛び出し、聖望学園がさらに1点を追加する。(花3-5聖)
追いかける花咲徳栄は7回表、千丸・高橋哉の連続2ベースで1点差とすると、聖望学園はここで背番号1の加藤(3年)が登板。加藤がこの無死2塁のピンチを防ぎ、聖望学園がかろうじてリードを保つ。(花4-5聖)
しかし続く8回表も花咲徳栄の打線の勢いは止まらない。1死1・2塁から野本のレフト戦への2ベースで同点とすると、続く千丸が勝ち越しのタイムリー。岡崎の犠牲フライ、西川のライトフェンス直撃のタイムリー、山本のショート強襲2点タイムリーと続き、加藤をKOして、この回6得点で逆転する。(花10-5聖)
登板2イニング目から落ち着きを取り戻した清水が7~9回と聖望打線を無得点に抑えゲームセット。花咲徳栄が昨年の雪辱を果たすべく、10-6で聖望学園を破りました。

初回に2点タイムリーを放った聖望学園:西野

3安打2打点の花咲徳栄:山本(ロバート山本の甥)

決勝打を含む3安打の花咲徳栄:千丸
スコア
花咲徳栄

聖望学園

Topic
高橋昂也は使わない
花咲徳栄のエース:高橋昂はこの日は登板なし。というか毎回守備始まりのボールバックの際にはベンチから出てきていたし、伝令もしていたので、おそらくブルペンにも行っていないと思います。おそらく埼玉大会では使わないつもりでしょう。
先発はセンバツでもリリーフ登板し、強打の秀岳館を抑えた網脇。球速は140㌔に満たないのですが、ノビがあるストレートが武器です。個人的にも見るのを楽しみにしていた期待の投手なのですが…この日のはコントロールがイマイチのようで、全体的に球が甘かったのかなと思います。初回に3点を失った後も、毎回のように得点圏にランナーを背負う苦しいピッチングでした。その中でも、2回以降は何とか無失点で切り抜け、最低限ゲームを作ったことは評価できます。
6回から網脇をリリーフしたのが、同じ2年生右腕の清水。秋の段階では浦和学院には全く通用しないと酷評させてもらいましたが、冬を越えて成長が見られました。この日も登板初回(6回)に2点を失うも、その後は7~9回をほぼ完璧に抑えました。フォームが脱力感のあるものに変わっていて、無駄な力が入っていないためにコントロールが安定していて、精神的にも余裕があるように見えました。やはりこの成長の陰には、今年の2番手だけでなく、来年のエースを争う網脇というライバルが突如現れたことが大きいのではないかと思います。

6回からリリーフし、勝ち投手となった清水
聖望の課題は投手陣
結果的に10失点を喫してしまった聖望学園の投手陣。これがエース温存でなく、投手総動員でとられた10点なのが、また痛い。
エースと呼べる存在がいないようで、小刻みに繋いだのだろうが、継投というのは信頼できる投手が何枚もいるからできるものである。今の聖望であれば、今日自責点0の西澤と、1失点の中川以外は信頼ができない。また全員が小型だが、投げっぷりがいい右腕とタイプが被ってしまっているので、これでは継投がうまくいかなかっただろう…。2年生左腕の高橋や、秋の背番号1で速球派の西野あたりが加わると継投と言える陣容ができあがるのではないだろうか。
いずれにせよ、夏に向けて投手陣の整備が聖望にとって解決必須の課題である。
Pickup Player
西川愛也(2年) レフト
~代役の4番脱却へ~
「代役の4番」。センバツでケガの隈本(3年)の代わりにレフトでスタメン出場し、打順もそのまま代わりで4番となった西川はどういわれていた。
それから1ヶ月弱、背番号7をつけた西川は今も4番を打っている。隈本は背番号15でベンチ入りしている。まだ本調子でないのかもしれないが、ノックを受け、今日も代打で出場した(三振であったが…)。そんな西川はこの日も3安打。中でもダメ押しとなった8回のライトフェンス直撃のタイムリー2ベースは素晴らしかった。凡退した2打席はともにレフトフライといい打球は飛んでいた。
センバツでの2本のタイムリーといい、結果だけでいえば十分4番の役割を果たしている。ただタイプ的には先輩の楠本のように鋭いライナーを飛ばすタイプで、スラッガーという感じではないとは思う。でも今の西川が代役の4番なのか、そうでないのか正直分からなくなってきた…。
隈本が正式に復帰した際に花咲徳栄の打線がどうなるか?非常に楽しみだ。

3安打1打点の活躍をした花咲徳栄4番:西川
スタメン
花咲徳栄
2B | 千丸 | ② | 4 |
CF | 高橋哉 | ③ | 8 |
SS | 岡崎 | ③ | 6 |
LF | 西川 | ② | 7 |
3B | 楠本 | ③ | 5 |
RF | 山本 | ③ | 9 |
1B | 西銘 | ③ | 3 |
P | 綱脇 | ② | 10 |
C | 野本 | ③ | 2 |
聖望学園
3B | 津田 | ③ | 5 |
2B | 松元 | ? | 4 |
CF | 平柳 | ③ | 8 |
C | 大野亮 | ③ | 2 |
LF | 大地 | ? | 15 |
RF | 西野 | ③ | 9 |
1B | 渡部 | ③ | 3 |
SS | 西川 | ? | 6 |
P | 西澤 | ② | 11 |
試合経過
1回表、聖望学園の先発:西澤は簡単に2死とするも、そこから岡崎・西川の連打と四球で2死満塁のピンチを背負う。続く6番:山本の打球はセカンドゴロと思ったが、セカンド松元がファンブルし、1塁セーフ。この間に2塁ランナーの西川もホームインし、花咲徳栄が2点を先制する。(花2-0聖)
しかしその裏、聖望学園も2四球と内野安打で2死満塁のチャンスを作ると、6番:西野がライト前タイムリー。さらに花咲徳栄の中継が乱れる間に1塁ランナーもホームインして、聖望学園が逆転に成功する。(花2-3聖)
2回・3回は西澤・綱脇の両2年生先発が立ち直り、0が続いたが、4回表…花咲徳栄はヒットと2つのエラーで無死満塁のチャンス。そして9番:野本のショートゴロの間に同点とするが、聖望学園2番手の中川(3年)が後続を打ち取り、最大のピンチを最少失点で切り抜ける。(花3-3聖)
試合は同点のまま前半を終え、
6回裏、この回から登板した花咲徳栄の2番手:清水(2年)から渡部が出鼻をくじく3ベースを放つ。1死後に9番:中川が2ストライクからスクイズを決め、聖望学園が勝ち越し。さらに2死からランナーを溜めると、3番:平柳にタイムリーが飛び出し、聖望学園がさらに1点を追加する。(花3-5聖)
追いかける花咲徳栄は7回表、千丸・高橋哉の連続2ベースで1点差とすると、聖望学園はここで背番号1の加藤(3年)が登板。加藤がこの無死2塁のピンチを防ぎ、聖望学園がかろうじてリードを保つ。(花4-5聖)
しかし続く8回表も花咲徳栄の打線の勢いは止まらない。1死1・2塁から野本のレフト戦への2ベースで同点とすると、続く千丸が勝ち越しのタイムリー。岡崎の犠牲フライ、西川のライトフェンス直撃のタイムリー、山本のショート強襲2点タイムリーと続き、加藤をKOして、この回6得点で逆転する。(花10-5聖)
登板2イニング目から落ち着きを取り戻した清水が7~9回と聖望打線を無得点に抑えゲームセット。花咲徳栄が昨年の雪辱を果たすべく、10-6で聖望学園を破りました。

初回に2点タイムリーを放った聖望学園:西野

3安打2打点の花咲徳栄:山本(ロバート山本の甥)

決勝打を含む3安打の花咲徳栄:千丸
スコア
花咲徳栄

聖望学園

Topic
高橋昂也は使わない
花咲徳栄のエース:高橋昂はこの日は登板なし。というか毎回守備始まりのボールバックの際にはベンチから出てきていたし、伝令もしていたので、おそらくブルペンにも行っていないと思います。おそらく埼玉大会では使わないつもりでしょう。
先発はセンバツでもリリーフ登板し、強打の秀岳館を抑えた網脇。球速は140㌔に満たないのですが、ノビがあるストレートが武器です。個人的にも見るのを楽しみにしていた期待の投手なのですが…この日のはコントロールがイマイチのようで、全体的に球が甘かったのかなと思います。初回に3点を失った後も、毎回のように得点圏にランナーを背負う苦しいピッチングでした。その中でも、2回以降は何とか無失点で切り抜け、最低限ゲームを作ったことは評価できます。
6回から網脇をリリーフしたのが、同じ2年生右腕の清水。秋の段階では浦和学院には全く通用しないと酷評させてもらいましたが、冬を越えて成長が見られました。この日も登板初回(6回)に2点を失うも、その後は7~9回をほぼ完璧に抑えました。フォームが脱力感のあるものに変わっていて、無駄な力が入っていないためにコントロールが安定していて、精神的にも余裕があるように見えました。やはりこの成長の陰には、今年の2番手だけでなく、来年のエースを争う網脇というライバルが突如現れたことが大きいのではないかと思います。

6回からリリーフし、勝ち投手となった清水
聖望の課題は投手陣
結果的に10失点を喫してしまった聖望学園の投手陣。これがエース温存でなく、投手総動員でとられた10点なのが、また痛い。
エースと呼べる存在がいないようで、小刻みに繋いだのだろうが、継投というのは信頼できる投手が何枚もいるからできるものである。今の聖望であれば、今日自責点0の西澤と、1失点の中川以外は信頼ができない。また全員が小型だが、投げっぷりがいい右腕とタイプが被ってしまっているので、これでは継投がうまくいかなかっただろう…。2年生左腕の高橋や、秋の背番号1で速球派の西野あたりが加わると継投と言える陣容ができあがるのではないだろうか。
いずれにせよ、夏に向けて投手陣の整備が聖望にとって解決必須の課題である。
Pickup Player
西川愛也(2年) レフト
~代役の4番脱却へ~
「代役の4番」。センバツでケガの隈本(3年)の代わりにレフトでスタメン出場し、打順もそのまま代わりで4番となった西川はどういわれていた。
それから1ヶ月弱、背番号7をつけた西川は今も4番を打っている。隈本は背番号15でベンチ入りしている。まだ本調子でないのかもしれないが、ノックを受け、今日も代打で出場した(三振であったが…)。そんな西川はこの日も3安打。中でもダメ押しとなった8回のライトフェンス直撃のタイムリー2ベースは素晴らしかった。凡退した2打席はともにレフトフライといい打球は飛んでいた。
センバツでの2本のタイムリーといい、結果だけでいえば十分4番の役割を果たしている。ただタイプ的には先輩の楠本のように鋭いライナーを飛ばすタイプで、スラッガーという感じではないとは思う。でも今の西川が代役の4番なのか、そうでないのか正直分からなくなってきた…。
隈本が正式に復帰した際に花咲徳栄の打線がどうなるか?非常に楽しみだ。

3安打1打点の活躍をした花咲徳栄4番:西川
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