センバツの選考基準が真逆だった関東と近畿
センバツの選考結果で話題となっているのが、ともにセンバツ当落線上にあった「横浜の選出」「大阪桐蔭の落選」という、現役プロ野球選手の出身校の1位2位を誇る高校野球界の2大巨頭の明暗が分かれたことだ。
まずは横浜のまさかの選出。横浜は昨秋の関東大会の準々決勝では春日部共栄にコールド負けを喫してしまった。センバツの選考は秋の地区大会の成績で決めるのが基本で、この実績でいえば関東大会出場校の中でも6番目、さらに東京2位の東海大菅生よりも劣ると思われていた。
ただ高校四天王に含まれるエース及川はMax153㌔を誇る左腕であり、その他にも安定感のある長身サイドスローの黒須、ともに140㌔中盤をマークする木下・松本の左右の1年生コンビ。打線も前チームからレギュラーのスラッガー内海に、走攻守揃ったセンターの小泉の2人がそれぞれ4番・1番としてチームの中核を担い、ここに度会・冨田・大手・津田といった1年生が台頭してきて戦力的には全国屈指である。実際に神奈川大会では、決勝で関東大会を制した桐蔭学園相手に12-2と大勝して、見事激戦区の神奈川を制している。
今回の横浜も選出理由もまさにこの及川であった。つまり秋の成績よりも、そのチームの実力を優先した結果となった。そこには横浜を出したほうが、「大会が盛り上げる」「関東大会から優勝チームを出す」という思惑もあったことだろう。

横浜の選出の理由はエース及川の実力が認められたことであった。
一方の大阪桐蔭は近畿大会ではベスト8止まりであったが、準々決勝では智弁和歌山相手に2-5と接戦を演じていて、秋の成績からいっても十分に選出の可能性はあった。近畿ベスト8の中では市立和歌山が1番手で、続く2番目の枠を大阪桐蔭と報徳学園で争う形かと思われた。しかしフタを開けてみれば、近畿5枠目としては福知山成美が決まり、6枠目を市立和歌山と大阪桐蔭が争った結果、市立和歌山が選出された。
ただ近畿大会の試合を実際に見た者からいえば、大阪桐蔭の方が実際に力があったことは明らか。大阪桐蔭は絶対的なエースはいないものの、新井・中田はともに130㌔後半のストレートに落差のある変化球を操る一方、福知山成美のエース小橋はテクニックはあるもののストレートは130㌔に及ばない。打線も準々決勝では福知山成美は履正社の清水の前に全く点がとれる気配がなく、0-5というスコア以上の差が感じられた。大阪大会の決勝で履正社相手に2-5であった大阪桐蔭とはスコア的にも差は明らかであった。大阪桐蔭の落選理由に「個々の力はあるが、チームとしての力がない」とのがあったが、野球なんてスポーツはコンビネーションプレーがあるわけでないので、個々の力の集合がチームの力といっても過言でないスポーツだ。

大阪桐蔭のエース新井
近畿高野連は3位であった龍谷大平安が優勝したことから、京都のレベルの高さをあげ、その京都1位であるというのも福知山成美の選考理由であった。ただ勝負というのは一時のものであり、昨秋の大会では流れにのった龍谷大平安が優勝したが、もう1回近畿大会を行ったら、また龍谷大平安が優勝すると予想する人が少ないだろう。実際に投げて、打ってという姿を見ていれば、レベル的には京都<大阪ことも明らかだ。
高野連としては大阪桐蔭の1強時代というのは面白くないのかもしれない。そこでいろいろな思惑や近畿大会の成績という面から大阪桐蔭が落選となった。「大会が盛り上げる」「関東大会から優勝チームを出す」という意味では大阪桐蔭を出した方がよいに決まっているが、そんなことはお構いなしと言わんばかりで、関東の横浜選出とは正反対の選考を近畿は下した形だ。
センバツの選考なんてものは直接対決したチーム同士を比較しているわけではないので、難しいものである。ただ地区によって、ここまで選考基準が違うのもどうかと思う。個人的には強いチームが甲子園に出るべきであり、各地区はセンバツで勝てるチームを選んで欲しい。
そこで提案なのだが、チーム数などからしばらくは固定となっているセンバツの各地区の出場枠を変動制にするのはどうだろうか?センバツで勝てない地区は出場枠を減らし、その分好成績を納めているチームは出場枠を増やす。こうすることで各地区は、センバツで勝てるチームを選ぶということをせざるを得ないし、そうなるとセンバツの選考基準も少しは統一できるのではないだろうか?
実力で選んだ関東と、実力を無視して選んだ近畿。この結果がセンバツでそのように出るのかも注目して見てきていた。
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まずは横浜のまさかの選出。横浜は昨秋の関東大会の準々決勝では春日部共栄にコールド負けを喫してしまった。センバツの選考は秋の地区大会の成績で決めるのが基本で、この実績でいえば関東大会出場校の中でも6番目、さらに東京2位の東海大菅生よりも劣ると思われていた。
ただ高校四天王に含まれるエース及川はMax153㌔を誇る左腕であり、その他にも安定感のある長身サイドスローの黒須、ともに140㌔中盤をマークする木下・松本の左右の1年生コンビ。打線も前チームからレギュラーのスラッガー内海に、走攻守揃ったセンターの小泉の2人がそれぞれ4番・1番としてチームの中核を担い、ここに度会・冨田・大手・津田といった1年生が台頭してきて戦力的には全国屈指である。実際に神奈川大会では、決勝で関東大会を制した桐蔭学園相手に12-2と大勝して、見事激戦区の神奈川を制している。
今回の横浜も選出理由もまさにこの及川であった。つまり秋の成績よりも、そのチームの実力を優先した結果となった。そこには横浜を出したほうが、「大会が盛り上げる」「関東大会から優勝チームを出す」という思惑もあったことだろう。

横浜の選出の理由はエース及川の実力が認められたことであった。
一方の大阪桐蔭は近畿大会ではベスト8止まりであったが、準々決勝では智弁和歌山相手に2-5と接戦を演じていて、秋の成績からいっても十分に選出の可能性はあった。近畿ベスト8の中では市立和歌山が1番手で、続く2番目の枠を大阪桐蔭と報徳学園で争う形かと思われた。しかしフタを開けてみれば、近畿5枠目としては福知山成美が決まり、6枠目を市立和歌山と大阪桐蔭が争った結果、市立和歌山が選出された。
ただ近畿大会の試合を実際に見た者からいえば、大阪桐蔭の方が実際に力があったことは明らか。大阪桐蔭は絶対的なエースはいないものの、新井・中田はともに130㌔後半のストレートに落差のある変化球を操る一方、福知山成美のエース小橋はテクニックはあるもののストレートは130㌔に及ばない。打線も準々決勝では福知山成美は履正社の清水の前に全く点がとれる気配がなく、0-5というスコア以上の差が感じられた。大阪大会の決勝で履正社相手に2-5であった大阪桐蔭とはスコア的にも差は明らかであった。大阪桐蔭の落選理由に「個々の力はあるが、チームとしての力がない」とのがあったが、野球なんてスポーツはコンビネーションプレーがあるわけでないので、個々の力の集合がチームの力といっても過言でないスポーツだ。

大阪桐蔭のエース新井
近畿高野連は3位であった龍谷大平安が優勝したことから、京都のレベルの高さをあげ、その京都1位であるというのも福知山成美の選考理由であった。ただ勝負というのは一時のものであり、昨秋の大会では流れにのった龍谷大平安が優勝したが、もう1回近畿大会を行ったら、また龍谷大平安が優勝すると予想する人が少ないだろう。実際に投げて、打ってという姿を見ていれば、レベル的には京都<大阪ことも明らかだ。
高野連としては大阪桐蔭の1強時代というのは面白くないのかもしれない。そこでいろいろな思惑や近畿大会の成績という面から大阪桐蔭が落選となった。「大会が盛り上げる」「関東大会から優勝チームを出す」という意味では大阪桐蔭を出した方がよいに決まっているが、そんなことはお構いなしと言わんばかりで、関東の横浜選出とは正反対の選考を近畿は下した形だ。
センバツの選考なんてものは直接対決したチーム同士を比較しているわけではないので、難しいものである。ただ地区によって、ここまで選考基準が違うのもどうかと思う。個人的には強いチームが甲子園に出るべきであり、各地区はセンバツで勝てるチームを選んで欲しい。
そこで提案なのだが、チーム数などからしばらくは固定となっているセンバツの各地区の出場枠を変動制にするのはどうだろうか?センバツで勝てない地区は出場枠を減らし、その分好成績を納めているチームは出場枠を増やす。こうすることで各地区は、センバツで勝てるチームを選ぶということをせざるを得ないし、そうなるとセンバツの選考基準も少しは統一できるのではないだろうか?
実力で選んだ関東と、実力を無視して選んだ近畿。この結果がセンバツでそのように出るのかも注目して見てきていた。
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