センバツ4強それぞれの優勝へのキーマンは?
センバツもベスト4が出揃い、あとは準決勝・決勝を残すのみとなった。
そんな4チームがその2戦に勝利し、優勝旗を手にするためのキーマンとなる選手を勝手にあげてみた。
習志野
色々と問題を抱える習志野であるが、その中でも1番痛いのがダブル主将の1人でもある根本の離脱だろう。前チームからの唯一のレギュラーであり、初戦では3番打者として3安打を放つなどチームを牽引してきた根本は、星稜戦で死球を受けて、続く市和歌山戦ではベンチとなった。それでも打線は代わりに3番に抜擢された角田が2本のタイムリーを放つ活躍を見せるなどして、打線の軸こそ不在であるが、星稜の奥川からホームランを放った兼子など日替わりでヒーローが出てきて充実している。
一方投手陣はというと、エース飯塚がここまで17イニングで失点0と大車輪の活躍を見せている。ただ飯塚はここまで全試合リリーフであり、星稜戦、市和歌山戦とアンダースローの岩沢が先発するも、それぞれ1・2回しかもっていない有様。飯塚の先発も選択肢としてはあるが、準決勝・決勝と2試合完投というのは非常に難しい。となると飯塚以外にそこそこイニングをこなせる投手が必要となり、その役割を期待されるのが背番号10の左腕の山内である。山内はストレートは120㌔代ながら、スライダーを中心としたピッチングが持ち味の技巧派で、咋秋は主に先発を務めた。甲子園でも初戦の日章学園戦では8回途中まで自責点0の好投をみせている。ただそれから2試合はいずれも根本の代わりにセンターを務めていて、マウンドには上がっていない。山内が先発して飯塚に繋ぐことこそ本来の習志野の形であり、準決勝・決勝ともに山内が先発して自分の仕事をこなせれば、習志野の優勝も見えてくることだろう。

山内が先発して飯塚に繋ぐことができれば習志野流れとなる
明豊
やはりトーナメントの終盤になると過密日程になってくるので、投手の枚数が多いチームは有利となってくる。明豊の投手陣は、札幌大谷から1失点完投勝利をあげた左腕の若杉、横浜戦で6回1失点の好リリーフをみせた144㌔右腕の大畑という2枚看板を有していたが、そこに龍谷大平安で先発し5回無失点に抑えた寺迫という3人目の投手も加わった。他の3チームがエースの連投の不安を抱える中、計算できる投手が3人もいるという明豊の投手層の厚さはこの4チームの中で抜きんでている。
その一方ここ2試合で調子を落としている打線は気がかりである。初戦の横浜戦では、今大会No1左腕と評されていた及川を攻するどして13得点をあげた打線であったが、札幌大谷戦では2得点、龍谷大平安戦では延長11回までやってやっと1得点という様であった。特にその龍谷大平安戦で仕事ができなかったのが1番の表で、それまでの好調とは打って変わって、5打数ノーヒットで出塁すらすることができなかった。横浜戦では1点目のタイムリーを放つなど打線の起爆剤となっていた主将だけに、表が出塁することでランナーを置いた状態で回ってくる中軸も活気づいてくることだろう。

1番打者の表が起爆剤となれば、明豊打線も活気を取り戻すことだろう
東邦
ここまで全試合快勝で勝ち上がってきて、戦いぶりでいえば最も安定しているといえる東邦。打線は強力な一方、投手陣はやや不安というのが東邦の印象であったが、咋秋の途中からエースも兼ねるようになった石川の投球が光っている。石川はMax144㌔のストレートに多彩な変化球を操り、ここまで3試合全てに先発して全試合で失点は2以内となっている。プロも注目の打撃でも広陵戦では高校通算43号のホームランを放つなど力を発揮していたが、筑陽学園戦では5打数ノーヒット(スタメンで唯一のノーヒット)と投球の疲れの影響が心配されてきた。石川の後を打つ4番熊田も当たってきたために、準決勝では石川のバットが勢いを取り戻せば打線も言うことなしとなる。
2番手投手の奥田もサイド気味のフォームから142㌔をマークするなど球に力はあるが、準決勝・決勝という大舞台で先発を任せるには厳しく、基本石川の連投が予想される。良くも悪くも石川のチームである現在の東邦は、結局は石川次第ということになりそうだ。

石川にはエースとしてはもちろんこと打撃面でも活躍も必須である
明石商
準々決勝では、先頭打者ホームランを放った来田がサヨナラホームランを放って試合を決めるという劇的な展開で、こちらも優勝候補といわれた智弁和歌山を倒して準決勝にコマを進めた明石商。来田だけでなく、水上・重宮・岡田・清水といった打者も打率が4割を超えていて、打線は好調である。
一方不安を抱えるのが投手陣。Max147㌔右腕の2年生エース中森の実力に疑いの余地はない。ただ咋秋の近畿大会では報徳学園を完封するなどしてセンバツ出場の立役者となった宮口は、本来はダブルエースとして期待されていたが、ケガの影響もあり、大分戦では先発のマウンドに上がるも2回途中で降板と使えるとは言えない状態。実質上中森と心中するしかないのが、その中森だが連投となった智弁和歌山戦では初回に4個の四球を出したこともあり、計161球を投じるなど疲労の懸念がある。明石商がセンバツを制するには、準決勝・決勝と中森の連投が必須な状態であり、今日の1日の休息日で中森がどれだけ回復して、明日の準決勝に挑めるかがキーとなってくる。

準決勝・決勝と中森が連投できるかが明石商のカギを握る
以上です。
あとは明日の準決勝、明後日の決勝を楽しみに待ちたいと思います。
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そんな4チームがその2戦に勝利し、優勝旗を手にするためのキーマンとなる選手を勝手にあげてみた。
習志野
色々と問題を抱える習志野であるが、その中でも1番痛いのがダブル主将の1人でもある根本の離脱だろう。前チームからの唯一のレギュラーであり、初戦では3番打者として3安打を放つなどチームを牽引してきた根本は、星稜戦で死球を受けて、続く市和歌山戦ではベンチとなった。それでも打線は代わりに3番に抜擢された角田が2本のタイムリーを放つ活躍を見せるなどして、打線の軸こそ不在であるが、星稜の奥川からホームランを放った兼子など日替わりでヒーローが出てきて充実している。
一方投手陣はというと、エース飯塚がここまで17イニングで失点0と大車輪の活躍を見せている。ただ飯塚はここまで全試合リリーフであり、星稜戦、市和歌山戦とアンダースローの岩沢が先発するも、それぞれ1・2回しかもっていない有様。飯塚の先発も選択肢としてはあるが、準決勝・決勝と2試合完投というのは非常に難しい。となると飯塚以外にそこそこイニングをこなせる投手が必要となり、その役割を期待されるのが背番号10の左腕の山内である。山内はストレートは120㌔代ながら、スライダーを中心としたピッチングが持ち味の技巧派で、咋秋は主に先発を務めた。甲子園でも初戦の日章学園戦では8回途中まで自責点0の好投をみせている。ただそれから2試合はいずれも根本の代わりにセンターを務めていて、マウンドには上がっていない。山内が先発して飯塚に繋ぐことこそ本来の習志野の形であり、準決勝・決勝ともに山内が先発して自分の仕事をこなせれば、習志野の優勝も見えてくることだろう。

山内が先発して飯塚に繋ぐことができれば習志野流れとなる
明豊
やはりトーナメントの終盤になると過密日程になってくるので、投手の枚数が多いチームは有利となってくる。明豊の投手陣は、札幌大谷から1失点完投勝利をあげた左腕の若杉、横浜戦で6回1失点の好リリーフをみせた144㌔右腕の大畑という2枚看板を有していたが、そこに龍谷大平安で先発し5回無失点に抑えた寺迫という3人目の投手も加わった。他の3チームがエースの連投の不安を抱える中、計算できる投手が3人もいるという明豊の投手層の厚さはこの4チームの中で抜きんでている。
その一方ここ2試合で調子を落としている打線は気がかりである。初戦の横浜戦では、今大会No1左腕と評されていた及川を攻するどして13得点をあげた打線であったが、札幌大谷戦では2得点、龍谷大平安戦では延長11回までやってやっと1得点という様であった。特にその龍谷大平安戦で仕事ができなかったのが1番の表で、それまでの好調とは打って変わって、5打数ノーヒットで出塁すらすることができなかった。横浜戦では1点目のタイムリーを放つなど打線の起爆剤となっていた主将だけに、表が出塁することでランナーを置いた状態で回ってくる中軸も活気づいてくることだろう。

1番打者の表が起爆剤となれば、明豊打線も活気を取り戻すことだろう
東邦
ここまで全試合快勝で勝ち上がってきて、戦いぶりでいえば最も安定しているといえる東邦。打線は強力な一方、投手陣はやや不安というのが東邦の印象であったが、咋秋の途中からエースも兼ねるようになった石川の投球が光っている。石川はMax144㌔のストレートに多彩な変化球を操り、ここまで3試合全てに先発して全試合で失点は2以内となっている。プロも注目の打撃でも広陵戦では高校通算43号のホームランを放つなど力を発揮していたが、筑陽学園戦では5打数ノーヒット(スタメンで唯一のノーヒット)と投球の疲れの影響が心配されてきた。石川の後を打つ4番熊田も当たってきたために、準決勝では石川のバットが勢いを取り戻せば打線も言うことなしとなる。
2番手投手の奥田もサイド気味のフォームから142㌔をマークするなど球に力はあるが、準決勝・決勝という大舞台で先発を任せるには厳しく、基本石川の連投が予想される。良くも悪くも石川のチームである現在の東邦は、結局は石川次第ということになりそうだ。

石川にはエースとしてはもちろんこと打撃面でも活躍も必須である
明石商
準々決勝では、先頭打者ホームランを放った来田がサヨナラホームランを放って試合を決めるという劇的な展開で、こちらも優勝候補といわれた智弁和歌山を倒して準決勝にコマを進めた明石商。来田だけでなく、水上・重宮・岡田・清水といった打者も打率が4割を超えていて、打線は好調である。
一方不安を抱えるのが投手陣。Max147㌔右腕の2年生エース中森の実力に疑いの余地はない。ただ咋秋の近畿大会では報徳学園を完封するなどしてセンバツ出場の立役者となった宮口は、本来はダブルエースとして期待されていたが、ケガの影響もあり、大分戦では先発のマウンドに上がるも2回途中で降板と使えるとは言えない状態。実質上中森と心中するしかないのが、その中森だが連投となった智弁和歌山戦では初回に4個の四球を出したこともあり、計161球を投じるなど疲労の懸念がある。明石商がセンバツを制するには、準決勝・決勝と中森の連投が必須な状態であり、今日の1日の休息日で中森がどれだけ回復して、明日の準決勝に挑めるかがキーとなってくる。

準決勝・決勝と中森が連投できるかが明石商のカギを握る
以上です。
あとは明日の準決勝、明後日の決勝を楽しみに待ちたいと思います。
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