FC2ブログ

立命館大×東海大【全日本大学野球選手権】

6/11 全日本大学野球選手権1回戦
立命館大(関西学生野球連盟代表)×東海大(首都大学野球連盟代表) @東京ドーム

試合経過

20190611立命館大×東海大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


関東と関西の強豪が初戦で激突することになった1回戦でも屈指の好カード。東海大はこの重要な初戦のマウンドにエース原田でなく、リーグ戦では先発2番手ながらもMVPを獲得した山崎を送り出したところ、この山崎が成長を感じさせる素晴らしいピッチを見せる。ストレートは150㌔を超える球を当たり前のように投げ込み、これに130㌔中盤のカットボールがキレキレ。この2つの球を軸にスライダー・カーブ・SFFなども交えたピッチングで立命館打線を圧倒し、3回までノーヒットピッチング。4回には井上に初ヒットを浴び、そこから2死2塁のピンチを迎えるも最後は5番榮枝を(自己最速を更新する)153㌔で見逃し三振に仕留めてピンチを切り抜けた。
20190611東海大 山崎
自己最速の153㌔をマークするなど圧巻のピッチングを披露した東海大の先発山崎

立命館の先発は予想通りエース坂本。こちらは山崎のように凄い球を投げるわけではないが、Max142㌔のストレートにスライダー・チェンジアップをコントロールよく投げ込む安定したピッチング。特に落ちるチェンジアップは有効でこれで東海大打線から多くの空振りを奪っていた。こちらも関西学生連盟のMVPとしての力を遺憾なく発揮し、試合は0-0のまま前半戦(5回)を終える。
20190611立命館大 坂本
こちらも5回まで無失点ピッチングをみせた立命館大のエース坂本

6回裏、東海大は2死から1番千野がセーフティバントで出塁。2番串畑がセンター前ヒットで続いて、1・2番コンビで2死1・2塁のチャンスを作る。ここで迎えた3番杉崎は左中間を破る2点タイムリー3ベースを放ち、東海大が均衡を破って2点を先制する。
20190611東海大 杉崎
先制の2点タイムリー3ベースを放つ東海大の3番杉崎

7回表、立命館大はリーグ戦では大本の控えに甘んじていたがDH制のこの全日本大学野球選手権では打力を生かして5番に入った榮枝がセンター前ヒットで出塁。続く三宅はバスターは、決していい当たりではなかったが2塁よりにいたショートの逆を突く形で内野安打となり無死1・2塁。8番池上はリーグ戦首位打者の力を見せつけ、右中間にタイムリー2ベースを放ち1点差。ここで東海大はマウンドにリリーフエースで、大学日本代表候補でもある小郷をマウンドを送る。ただここでキャッチャー海野から3塁牽制がまさかの暴投となり同点。さらに立命館大は代打山本がセンターに犠牲フライを放ち3-2と逆転に成功する。
20190611立命館大 山本
逆転となる犠牲フライを放った立命館大の代打山本

逆転した立命館大は8回裏からマウンドに2番手として有村をあげる。しかし有村は1死から千野・串畑に連打を浴びて1・3塁とされる。6回に続いて春リーグ戦ベストナインの1・2番コンビでチャンスを作った東海大は、杉崎が敬遠気味に歩かされて1死満塁で4番海野を迎える。ここまで3タコと打撃面ではいいところのなかった海野であるが、カウント2B2Sからの5球目のストレートを叩くと打球は高いバウンドで三遊間を抜ける逆転の2点タイムリーとなる。
20190611東海大 海野1
逆転タイムリーを放つ東海大の4番海野

東海大の小郷はMax152㌔のストレートに持ち前の縦のスライダーを駆使したピッチングで立命館打線の打者8人に対して、ヒットを許さず、4個の三振を奪う力投をみせてゲームセット。そのまま逃げ切った東海大が4-3で立命館大に勝利し、2014年以来の大学日本一に向けて好発進した。
20190611東海大 小郷
見事打者8人連続でアウトに仕留めた東海大のリリーフエース小郷


序盤は両先発の素晴らしい投手戦となった試合は、結果的に継投がポイントとなった。立命館大はエース坂本は2点を失ったとはいえ、次の7回もマウンドにあがると東海大打線を抑えていて、7回終了時にはまだ球数は84と少なかった。リーグ戦でいえば坂本は5完投も記録していて、これならば坂本で行くところまでいくのかと思いきや、8回のマウンドに有村が上がったのは意外であった。有村は先発2番手の投手であったが、立命館大は他に頼りになる投手がおらず、代えるのであれば有村は妥当であったといえる。しかしこの春はリリーフ経験の少なかった有村は普段と勝手が違ったか逆転を許してしまう。
20190611立命館大 有村
立命館大の2番手として登板した有村

対する東海大は先発の山崎から、リリーフエースである小郷にスイッチ。小郷は昨年からリリーフ専門で活躍している投手であり、大学日本代表でもあるだけに経験十分。登板した直後に勝ち越しの犠飛を許したものの、対戦した8人の打者全員をアウトにとり、味方の逆転を受けて勝ち投手となった。先発ピッチャーをリリーフに回すしかなかった立命館大と、確固たるリリーフエースが控えていた東海大…この2チームの投手層の厚さがそのまま結果に繋がったともいえる。

東海大打線で注目だったのが、2015年夏の甲子園を制した世代の東海大相模4人衆。1番千野、3番杉崎、5番長倉、9番宮地はともに甲子園優勝時のレギュラーであり、この試合でも4人揃ってスタメンに名を連ねた。特に1番千野は3安打の活躍で、得点をあげた6回・8回の攻撃はともにこの千野から始まるなど1番打者としての役割を十二分に果たした。また3番杉崎も先制の2点タイムリー3ベースを放つなど、しっかりと仕事を果たした。奇しくもこの世代の東海大相模のレギュラーのうち、同じく東海大系列の国際武道大に進学した豊田と磯網は2年連続でこの大学野球選手権に出場して準Vを経験。この2人以上の成績を残すべく、東海大相模4人衆の戦いが始まる。
20190611東海大 千野
3安打を放ちチャンスメイクに大きく貢献した東海大の1番千野



Pickup Player
海野隆司 東海大4年 キャッチャー
~ミスを自ら帳消しにする逆転タイムリーヒット~
東海大の扇の要がまさかのミスで逆転を許したものの、きっちりと自らのバットで再逆転を手繰り寄せた。

海野は関西高時代から強肩の捕手として名を馳せていた。2年春に正捕手となると、1個上に小郷兄(楽天)・逢澤(トヨタ自動車)を擁するチームで2年夏には甲子園出場を果たすも、初戦で森田(Honda鈴鹿)を打てずに富山商に1-3で敗れた。2年秋からは打撃でも中軸を担い、平野(関西国際大)とともにチームを牽引するも、最終学年では甲子園出場はならなかった。

東海大では1年秋よりリーグ戦出場を果たし、2年春は正捕手を務める。ただ打撃に課題があったこともあり、2年秋は正捕手の座を明け渡すも、3年春に正捕手の座を再奪取すると課題の打撃も改善されて、打率.333をマークして首位打者を獲得。以後3年秋・4年春と3季連続で打率3割を超えて、3季連続でベストナインも獲得。昨年から大学日本代表にも選出されて、今年もこの大会後には大学日本代表候補合宿に参加することが決定している。

この試合でも4番キャッチャーとしてスタメン出場した海野は、まず1番の持ち味である強肩で魅せる。この強肩で2回・6回と1試合に2度も三振ゲッツーを完成させると、5回にはバントに対しても素早い送球で3塁を封殺。リーグ面だけでなく、3度も塁上のランナーをアウトにして山崎の好投をアシストした。海野は大学球界でもNo1と言われていて、まさに昨年流行ったキャノンという言葉の似合う捕手だ。単に肩がいいだけでなく、送球のコントロール、素早さも兼ねそろえていて、それが2塁送球で1.7秒台もマークするという驚異のスピードに繋がっている。そんな海野に落とし穴が待っていたのは7回で、1点差に迫られてなおも2・3塁というピンチで、3塁ランナーを刺そうと牽制を投げるものの、これがランナーを重なってしまい暴投となり、3塁ランナーがホームイン。さらに2塁ランナーの3進も許してしまったことで、続く山本の犠牲フライでの逆転に繋げてしまった。

そんな海野に絶好の挽回のチャンスが回ってきたのは8回裏。4番ながらこの日は3打席目までノーヒットと完全に抑え込まれていた海野に対して、立命館大バッテリーはこの日当たっていた3番杉崎を半ば敬遠気味に歩かせて満塁で海野を迎えた。海野に対して変化球中心で攻めていった立命館バッテリーであるが、海野はカウント2B2Sからついに来たストレートを叩くと、打球は高いバウンドで三遊間を抜けるヒットとなり、これで2塁ランナーも生還。逆転の2点タイムリーとなり、結果的にこの海野の1打がこの試合の決勝打となった。

強肩をはじめとした高い守備力に加え、打力もついてきた海野は、郡司・佐藤など大学生捕手が豊作といわれる今年でも大学球界No1捕手との呼び声も高い。このままチームを牽引して、大学日本1のチームの捕手として、代表合宿にも参加して結果を出していけば、秋には十分にドラフト1位もあり得る存在である。

20190611東海大 海野2
大学No1との呼び声も高い東海大の正捕手海野



ランキングに参加しています。
よろしければクリックをお願いします↓
にほんブログ村 野球ブログ 大学野球へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
ランキング
おススメ
カレンダー
06 | 2019/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
カテゴリ
プロフィール

ぶるーたす

Author:ぶるーたす
高校野球~社会人野球までアマチュア野球なら何でも好きです

アクセスカウンター
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

注目ブログ