高校野球でも2番最強説?
サイバーメトリクスの観点からは、2番打者が重要であり、ここに最強のバッターを置くのが良いとされている。メジャーではトラウトやジャッジを2番に置くなどこの風潮は流行りつつある。NPBでもダイエーのバルデス、日本ハムの小笠原、ヤクルトの川端、楽天のペケーロなどのバントをしない強打者が2番を務めた例はあり、今年も巨人では坂本が2番を打っていることもあった。
2番はバントという固定観念が強い高校野球にとってはこのような説はほど遠い存在であったが、そんな固定観念を覆すべく、一部(特に神奈川)では高校野球界でも2番最強説が浸透しつつある。
その中でも象徴的存在だったのが桐光学園の鈴木。2年夏には全試合で4番を務めるなど、アッパー気味の鋭いスイングが持ち味の桐光学園No1打者といえる鈴木は、春季大会では2番に座ると、橘戦で逆転満塁ホームランを放つなど3試合連続でホームランをマーク。関東大会でも3試合とも2番を務め、全試合でヒットを放ちベスト8入りに貢献した。慶応の廣瀬も2年夏には甲子園で4番を務めた右のスラッガーは、2年秋も4番を務めていたが、この春は2番に定着。慶応に関していえば、秋3番の本間が1番、繋ぎ役もこなせて秋は2番を打っていた吉川が3番に座るなど2番以外にも既存の概念を崩したサイバーメトリクスに従った打順を組んでいた。

桐光学園の2番鈴木
このほかにも春季大会後であるが、横浜はU18日本代表候補にも選ばれた、チームNo1の強打者である内海を、関東一との練習試合では2番打者として起用。この招待試合の1試合目では内海が逆転タイムリーを放ち勝利するなど打順が見事に的中した一方、2試合目では内海がバントの構えをみせるなどもしていた。また東海大相模も1試合ではあるが、関東大会では高校通算40発を超える左の強打者である遠藤を2番として起用していた。

横浜の2番内海
その東海大相模と関東大会の決勝を戦った東海大菅生は、この春はU18日本代表候補にも選ばれたキャッチャーの小山を2番として起用。小山は走力もあり、確かに将来的には2番を打たせいタイプのバッターであるが、秋までは3番を務めるいて、単純な打力でいえばクリーンアップに置くのが常というほどのパワーのあるバッターである。

東海大菅生の2番小山
また埼玉では花咲徳栄がパンチ力のあり高校通算25発を超える橋本を2番で起用。その橋本2番の象徴であったのが、春季大会の聖望学戦線で、初回に1番池田が出塁すると2番橋本はバントの構えもせずに、そのまま打って左中間を破る2ベースで花咲徳栄があっさりと先制するというシーンがあった。

花咲徳栄の2番橋本
近年の高校野球、特に夏の大会にはおいては各チームの得点能力はあがる傾向にあり、甲子園でも大味な試合が目立つようになってきた。得点の取り合いとなると、バントで1点ずつをとるようなスタイルはあまり有効でない。また2016年にはほとんどバントを使用しない野球の作新学院が甲子園を制覇した。バントをしないのであれば、2番に思いきって強打者を置くことができる。まだ全国的に広がってはいない高校野球の2番最強説であるが、関東では上述の強豪校が使っていることから、今後もっと全国的に広がる可能性もあるだろう。
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2番はバントという固定観念が強い高校野球にとってはこのような説はほど遠い存在であったが、そんな固定観念を覆すべく、一部(特に神奈川)では高校野球界でも2番最強説が浸透しつつある。
その中でも象徴的存在だったのが桐光学園の鈴木。2年夏には全試合で4番を務めるなど、アッパー気味の鋭いスイングが持ち味の桐光学園No1打者といえる鈴木は、春季大会では2番に座ると、橘戦で逆転満塁ホームランを放つなど3試合連続でホームランをマーク。関東大会でも3試合とも2番を務め、全試合でヒットを放ちベスト8入りに貢献した。慶応の廣瀬も2年夏には甲子園で4番を務めた右のスラッガーは、2年秋も4番を務めていたが、この春は2番に定着。慶応に関していえば、秋3番の本間が1番、繋ぎ役もこなせて秋は2番を打っていた吉川が3番に座るなど2番以外にも既存の概念を崩したサイバーメトリクスに従った打順を組んでいた。

桐光学園の2番鈴木
このほかにも春季大会後であるが、横浜はU18日本代表候補にも選ばれた、チームNo1の強打者である内海を、関東一との練習試合では2番打者として起用。この招待試合の1試合目では内海が逆転タイムリーを放ち勝利するなど打順が見事に的中した一方、2試合目では内海がバントの構えをみせるなどもしていた。また東海大相模も1試合ではあるが、関東大会では高校通算40発を超える左の強打者である遠藤を2番として起用していた。

横浜の2番内海
その東海大相模と関東大会の決勝を戦った東海大菅生は、この春はU18日本代表候補にも選ばれたキャッチャーの小山を2番として起用。小山は走力もあり、確かに将来的には2番を打たせいタイプのバッターであるが、秋までは3番を務めるいて、単純な打力でいえばクリーンアップに置くのが常というほどのパワーのあるバッターである。

東海大菅生の2番小山
また埼玉では花咲徳栄がパンチ力のあり高校通算25発を超える橋本を2番で起用。その橋本2番の象徴であったのが、春季大会の聖望学戦線で、初回に1番池田が出塁すると2番橋本はバントの構えもせずに、そのまま打って左中間を破る2ベースで花咲徳栄があっさりと先制するというシーンがあった。

花咲徳栄の2番橋本
近年の高校野球、特に夏の大会にはおいては各チームの得点能力はあがる傾向にあり、甲子園でも大味な試合が目立つようになってきた。得点の取り合いとなると、バントで1点ずつをとるようなスタイルはあまり有効でない。また2016年にはほとんどバントを使用しない野球の作新学院が甲子園を制覇した。バントをしないのであれば、2番に思いきって強打者を置くことができる。まだ全国的に広がってはいない高校野球の2番最強説であるが、関東では上述の強豪校が使っていることから、今後もっと全国的に広がる可能性もあるだろう。
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