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明徳義塾×星稜【明治神宮野球大会(高校の部)】

11/15 明治神宮野球大会(高校の部)1回戦
明徳義塾×星稜 @神宮球場

試合経過

明徳義塾と星稜といえば、松井の5連続敬遠が伝説となっているが、なんとこの両チームが公式戦で対戦するのは、それ以来27年ぶり。当時は星稜の2番ショートとして出場していた林監督が、当時から明徳義塾を率いている馬淵監督に挑む形となった。

星稜は3回裏、この回先頭の9番出村がライト前ヒットで出塁。続く花牟禮のバントはキャッチャー目の前となってしまうが、キャッチャー鈴木のセカンド送球は逸れてしまいオールセーフ。ここから街道・知田と打ちとって、2死1・3塁という場面で星稜の4番内山を迎える。1年夏から星稜の3番を打ち、2年夏には4番打者として甲子園準Vに貢献するなど、今世代を代表する強打者の内山とあって、敬遠も予想される場面であったが、明徳義塾は27年前とは違い勝負を選択。しかしこれを内山が見事にレフト前にはじき返して、星稜が先制する。
20191115星稜 内山2
先制タイムリーを放った内山

星稜の先発のエース萩原は序盤からエンジン全開で、持ち前のツーシーム、スライダー、SFFといった球種をコントロールよく投げて、2回まで打者6人、3奪三振で片づける完璧な立ち上がりをみせていたが、直後の4回表…先頭の2番合田にピッチャー強襲ヒットを浴びると、鈴木がライト前ヒットで続き、さらに4番元屋敷に死球を与えてしまい無死満塁のピンチを迎える。明徳義塾はここで5番新澤のタイムリーでまず同点とすると、6番今釘のライトへの犠牲フライで逆転。なおも2・3塁という場面から星稜に2つのバッテリーミスが出て、さらに2人が生還して4-1と試合をひっくり返す。
20191115明徳義塾 新澤
同点タイムリーを放った新澤

勢いに乗った明徳義塾は5回表にも、エース新地が自らのバットでライトオーバーの2ベースを放ちチャンスメイクをすると、1死1・3塁で迎えた3番鈴木は、初球の甘く入った変化球を捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む3ランホームラン。鈴木が先制点に繋がったエラーの汚名返上を最高の形で成し遂げ、明徳義塾が7-1とリードを広げる。
20191115明徳義塾 鈴木2
5回に貴重な3ランを放った鈴木

このままではコールドも近づいてきて尻に火のついた星稜打線は5回裏、1死から街道のセンター前ヒット、知田のライト線への2ベースで1死2・3塁のチャンスを作る。4番内山の強烈な打球はちょうどベース付近にいたサードのグラブに収まる不運な結果となってしまうが、5番中田はライト線に2ベースを放ち、星稜が2点を返して3-7とする。
20191115星稜 中田
ライト線に2点タイムリー2ベースを放った中田

それでも明徳義塾は6回表にも、1死から米崎がヒットで出塁すると、この米崎を刺そうとしたキャッチャー内山の送球がバッターに当たってしまい、その間に米崎は2塁へ。8番寺崎のセカンドゴロで2死3塁とすると、9番新地のセカンド内野安打で明徳義塾が8点目をあげる。

反撃に出なければいけない星稜は、エース萩原に代打林(林監督の息子)を送るなどするも、6回・7回と無得点。8回にはこの試合スタメンに抜擢された背番号13の倉知がソロホームランを放ち、1点を返すも4-8と4点ビハインドのまま最終回を迎えることとなる。
20191115星稜 倉知
8回にソロホームランを放つ倉知

それでも徐々に新地にあってきていた星稜打線は9回裏、先頭の花牟禮がヒットで出塁すると、2番街道は左中間にタイムリー2ベースを放ちまず1点。さらにクリーンアップを迎えるというとことであったが、ここから知田は左中間へのセンターフライ、内山は強烈な打球もショートゴロ、中田の打球もセンターライナーといずれも捉えた当たりであったが、ここら辺はツキがなくゲームセット。明徳義塾のエース新地は、ストレートは130㌔には及ばなかったものの、スライダー・チェンジアップも混じえて抜群のコントロールを武器に安定した投球で5失点完投勝利。明徳義塾が8-5で勝利し、27年前のリベンジに挑む星稜を返り討ちにした。
20191115明徳義塾 新地
完投勝利をあげた明徳義塾のエース新地

20191203明徳義塾×星稜
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


明徳義塾、星稜といえば両チームともに付属の中学も軟式野球の超強豪として有名。実際に今の世代も2017年の全日本少年春季軟式野球大会準決勝で対戦している。この時は星稜のスタメンには、荻原・内山・知田が主力を担い、笠井・林・松本・高木・出村(2年)などこのときのメンバー8人がこの神宮大会ではベンチ入りを果たしている。一方の明徳義塾は奥野が1番セカンドとして出場していたのみで、神宮大会でのベンチ入りは3人のみ。特にこの時の2年生ながらチームの中核をなしていた関戸(→大阪桐蔭)、田村(→愛工大名電)の2人が他の高校に進学するなど、そのまま明徳義塾高校に進学しないメンバーも多かった。
20191115明徳義塾 奥野
明徳義塾中出身者で唯一スタメンに名を連ねた奥野

実際の今年の明徳義塾のメンバーには、いわゆるドラフト候補というような選手はおらず、どちらかというと小粒な印象だ。それでも、高知大会では準決勝で高知中央に敗れて3位だったもののの、そこから試合巧者ぶりを発揮して、四国大会ではその高知中央にコールド勝ちでリベンジを果たし、四国を制覇したあたりはさすがであった。対する星稜はその星稜中の主力を中心に、昨年の夏の甲子園準Vを経験して、この秋も圧倒的な力で北信越大会を制した。馬淵監督が星稜との対戦前に「弱いので胸を借りる。勝つ可能性は低い」と言っていたのも、決して謙遜でないと思っていた。ところが試合が始まってみれば、前評判を完全に覆すこの結果…小粒と思われていた明徳義塾は、強打で星稜のエース萩原を攻略して、8-5と快勝。「このたぬきじじぃめ…」と馬淵監督に言いたくなってしまうほどの、見事な戦いぶりであった。
20191115明徳義塾 馬淵監督
前評判を見事なまでに覆しチームを勝利に導いた馬淵監督

星稜にしてみればやはり誤算だったのがエース荻原の8失点だ。夏の甲子園でも2試合に先発して計13回1失点と好投して、エース奥川を休ませる見事な働きで準優勝に貢献する右腕は、安定感は抜群だと思われていた。3回まではその評判通りの見事な投球であったが、指にできたマメの影響もあり4~6回は明徳打線に完全につかまってしまった。荻原と2枚看板ともいわれる寺西を最後まで出さなかったのは、林監督の戦略なのか、はたまた本人にコンディションの問題なのかは疑問であったが、結果的に荻原が8失点してしまったことがこの試合のすべてであった。
20191115星稜 荻原
星稜にしてみればエース荻原の8失点が誤算であった

星稜の注目はなんといってもキャッチャー内山であった。内山は前述の星稜中では15アジア選手権日本代表に選ばれたほどのキャッチャーであったが、星稜高では1個上に山瀬(巨人)がいたこともあり、1年春からショートを務めていた。このままいけばショートとしてのプロ入りも十分に狙える逸材であり、新世代となったこの秋の起用法が注目されたが、林監督は内山をキャッチャーに戻した。内山はフットワークもあり、肩力も申し分なく、その実力はキャッチャーでもトップクラスで2回から盗塁を刺すなど活躍をしていた。ただ4点を奪われた4回には、2・3塁から荻原の低めの変化球を2個ほど止められずに2点を献上。6回には1塁ランナーを刺そうとした送球を打者に当ててしまい、2塁への進塁を許してしまった。能力的には高いだけに、冬場に中学時代からの荻原とのバッテリーで成長して、春には先輩たちが成し遂げられなかった甲子園制覇に挑んでほしい。
20191115星稜 内山1
この秋からは正捕手も務める内山


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鈴木大照 明徳義塾2年 捕手
~試合の行方を決定づける3ラン~
4回に明徳義塾の鈴木が放った3ランは、試合の行方を決める上でも非常に大きいものだった。

鈴木は中学時代は河南シニアで捕手として活躍していたが、明徳義塾では1年秋からその打力を生かしてファーストや外野として活躍。1年秋の四国大会では6番ライトでレギュラーを掴むと、2年春の四国大会では5番捕手を務め、4本の3ベースを放つ活躍をみせ優勝に貢献。2年夏は背番号3ながら3番レフトとして出場し、高知大会では打率.500をマークし、甲子園出場に貢献。甲子園でも2回戦の智弁和歌山戦では先制タイムリーを放つ活躍をみせていた。新チームではやはり正捕手となり、主将も務めた鈴木は、3番打者として四国大会では.583と結果を残し、この神宮大会出場の立役者となった。

この試合では1打席目には荻原の前に三振を喫してしまった鈴木であったが、4回無死1塁でむかえた第2打席ではセカンドの頭上をライナーで抜くライト前ヒット。右方向にも打てるのは鈴木の1つの武器であり、これで無死1・2塁とした明徳義塾は4点を奪って逆転する。そして1番の見せ場は、5回1死1・3塁で迎えた第3打席、初球の荻原の甘く入ったスライダーを見逃さずにとらえると打球はレフトスタンドに飛び込む3ランホームラン。これでスコアを7-1とし、事実上の試合を決めた1発といっても過言でなかった。鈴木は171㎝と決して大柄ではないが、スタンス広めにどっしりと構えてから適格にボールにミートするこのできるために、長打も量産することのできる強打者であった。

捕手としては3回にバント処理の送球が逸れてしまうというミスもあったものの、全体としてはエース新地を粘り強くリードしてチームを勝利に導いた。肩力もあり、また走力もある選手なので、2年時もそうであったように将来的にはキャッチャーだけでなく外野などの起用も大いにあり得そうな選手であった。
20191115明徳義塾 鈴木1
3番捕手主将とまさにチームの中核を担う鈴木


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