FC2ブログ

JR東日本東北×駒澤大【オープン戦】

3/7 オープン戦
JR東日本東北×駒澤大 @駒澤大グランド

まだ寒い東北から出てきて、JR東日本の柏グランドを拠点に関東遠征中のJR東日本東北が、西村監督の古巣(元駒大の監督)である駒澤大と対戦した。

試合経過

序盤は駒大先発の竹本が圧巻のピッチングをみせる。竹本はバランスのいいフォームからコンパクトに腕を振りぬき、147㌔をマークしたストレートに加えて、カットボール・縦のスライダー・フォークといった変化球を操る。特に変化球を中心にカウントを稼いで最後はズバっとストレート、あるいはストレートで攻めて最後は縦に鋭く曲がるスライダーという2つのパターンで三振を量産。相手が社会人のJR東日本東北とあっても、今日の絶好調の前には手も出ずに1巡目はパーフェクト6三振。5回には鈴木琉がやっとチーム初ヒットを放つも、竹本の前に5回1安打9奪三振無失点と完璧に抑えられてしまう。投手陣が課題の駒大にとって、今年はいよいよ竹本がエースとして君臨してくれそうなのは大きな収穫だ。
20200307駒澤大 竹本
5回1安打9奪三振無失点と完璧なピッチングをみせた竹本

JR東日本東北の先発加藤は対照的に粘りのピッチング。2回には林琢に2ベースを浴びると、続く与倉にもライト前ヒットを浴びるが、ホームらを狙った林琢をライト安西が好返球で刺す。4回は駒大を3者凡退に抑えるも、1~3回は毎回ランナーを背負うも、カットボールやSFFも駆使しながら勝負どころでは駒大打線を打ち取り、4回まで無失点の好投をみせる。5回に登板したエース西村に続く存在として期待されているだけに、先発としてまずまずの内容ではあっただろう。
20200307JR東日本東北 加藤
ランナーを出しながらも4回無失点に抑えた加藤

こうして5回まで0-0のまま進んだ試合は、グランド整備明けの6回に動く。駒大は6回から2番手として山本をマウンドに上げるが、先頭の冨田のショートゴロは緒方の送球がショートバウンドとなりファーストが捕球できずに出塁。昨年までの外野からショートに復帰した緒方は、送球がショーバンとなるエラーがこの試合2個目であり、ファーストの問題もあるがこれから鍛えたいところだ。JR東日本東北は1死1塁から2番夷塚が右中間に2ベースを放ち、冨田が1塁から一気に生還して先制点をあげる。
20200307JR東日本東北 夷塚
先制打を放った夷塚

JR東日本東北には7回表にも、鈴木琉が四球で出塁してワイルドピッチで進塁して2死2塁とチャンスを作り。8番坪倉・9番冨田の新人コンビを迎える。8番坪倉は追い込まれながらもファールで粘ると、しぶとく三遊間を破り1・3塁とチャンスを広げ、続く9番冨田も同じにようにしぶとく三遊間を破るタイムリーを放ち2点目をあげる。

ただ駒大は7回裏、先頭の途中出場の山ノ井が右中間に2ベースを放つと、続く6番前田も同じように右中間に2ベースを放ち1点を返す。さらにJR東日本東北の工藤を攻めて、与倉のヒットと死球で1死満塁と同点、さらには逆転のチャンスを作る。ここで迎えるのはここまで3出塁と当たっていた1番緒方であったが、センターフライで3塁ランナー動けず。工藤は力のあるストレートで小園を打ち取って、JR東日本東北はかろうじてリードを保つ。
20200307駒澤大 前田
駒大の初得点となるタイムリーを放った前田

するとJR東日本東北は9回表、1死から冨田がヒットで出塁して盗塁を決めると、途中出場の小山がセンターオーバーにタイムリー2ベースを放ち3点目。さらに鈴木聖がヒットで繋いだところで、凱旋試合となる駒大出身の菅野を代打に送るもファーストゴロ。ただこの追加点は大きく、これで楽になったのか8回から登板していた新人の坂田が最終回を3者三振で締めて勝利を収めた。
20200307JR東日本東北 坂田
最終回を3者三振で締めた坂田

20200307JR東日本東北×駒澤大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


駒澤大にしてみれば非常にもったいない試合になった。打線はチャンスにあと1本が出ずに無得点…。また3回には1塁ランナーの緒方がレフトフライで飛び出してしまい併殺になる、5回には牽制死が2個あり、6~8回は3イニング連続で残塁が2個以上。相手を上回る10安打を放ちながらも1得点にとどまってしまった。この試合では主軸に当たりがなかった一方、レギュラーを争うメンバーにヒットが出ていた。現状駒大ではライトとDHが決まっていない状態だが、この試合ライトでスタメン起用された与倉は2安打の活躍で、DHで起用された林も右中間フェンス直撃の2ベースにセーフティバントと器用さが光った。途中からレフトに入った山ノ井も、得点のきっかけとなる2ベースを放ち、攻撃陣の層が厚くなってきているのは心強い。
20200307駒澤大 林
2安打を放ちDHでの起用に応えた林

JR東日本東北は若い選手が、台頭しつつあると感じた。今年から3年目の大保が主将に就任し、主力の薗部をベンチに置いて臨んだこの試合では、高卒2年目の西藤を4番に置き、レフトには高卒3年目の鈴木琉、さらに8・9番には坪倉・冨田という新人を起用した。坪倉(佛教大)と冨田(八戸学院大)の2人は不思議な縁で、この2人は昨年の全日本大学野球選手権の初戦で対戦。八戸学院大が9回まで3点をリードしていたが、佛教大がそこからまさかの逆転勝ちを収めると、その勢いに乗った佛教大は見事決勝まで昇りつめた。佛教大の正捕手の坪倉は6人の多彩な投手陣をリードし、打っても18打数7安打の打率.389という成績で一躍ブレークを果たした。おそらくだが初戦の八戸学院大が大逆転の展開になっていなければ、この大会で一気に注目を集めた坪倉の運命も変わってかもしれない。
20200307JR東日本東北 坪倉
この試合では捕手としてフル出場したルーキーの坪倉

JR東日本東北は投手陣も非常に若く、最年長のエース西村が31歳であるが、それ以外の投手はみんな25歳以下という若手中心の構成。そういう意味では意外なことに上から2番目となる大卒3年目の加藤が先発で4回無失点、5回を最年長の西村、そして3番手で登板した高卒3年目の工藤は2回で5安打を打たれるも、その躍動感のあるフォームと球の勢いはスカウトも気になるところだろうし、8回に登板した新人の坂田は国際武道大ではあまり名前を聞かなかったが、この試合では最終回を3者三振で仕留める活躍をみせた。
20200307JR東日本東北 工藤
期待したくなる投球をみせた工藤


Pickup Player
冨田日南登 JR東日本東北 セカンド
~全得点に絡んで新人がレギュラー争いにアピール~
この試合でJR東日本東北の3得点全てに絡んだのが、新人ながらスタメンに起用された冨田であった。

冨田は高校時代は三沢商のショートとして活躍。3年夏には3番ショートとして、青森大会決勝では八戸学院光星をサヨナラで破って甲子園出場。この試合で7回には三遊間のゴロをダイビングキャッチして、3塁で刺すスーパープレーをみせている(動画)。甲子園の初戦で花咲徳栄に大敗するも、自身は2ランホームランを放ち、全国の舞台でインパクトを残した(ちなみにこれが青森の公立校では甲子園初ホームランだったらしい)。

八戸学院大に進学すると、3年春にはベストナイン(サード)を獲得。北東北大学野球春季リーグはちょうど冨田が3年時まで富士大が10連覇と黄金期であったが、4年春にはその富士大を抑えて八戸学院大がリーグ制覇。全日本大学野球選手権には6番サードとして出場し、上述の通り佛教大との激戦の末に敗れた。

今年からJR東日本東北に入社する冨田は、この試合では9番セカンドでスタメン出場。6回の第2打席では三遊間の深いところにゴロを放つと、これがショートの悪送球につながり、先制のホームを踏んだ。続く7回にも2死1・3塁の場面で打席が回ってくると、しぶとく三遊間を破り、チームに2点目をもたらすタイムリーヒット。9回に回ってきた第4打席では初球を捉えると、鋭い打球にセカンドが二遊間抜けるのを止めるがやっとという状態。これで出塁した冨田は、2盗を決めると、小山のタイムリー2ベースで3点目のホームを踏んだ。つまりこの試合の冨田は2得点1打点という活躍で、JR東日本東北があがた3得点全てに大きくかかわっていることになる。

JR東日本東北のセカンドのレギュラーはおそらく、この試合の相手である駒大から入って、今年が2年目となる菅野。その座を小山らと争うことになるだろう。この試合はまだオープン戦であり、菅野や薗部といった主力はあえてスタメンから外していると思われる。そういう意味でレギュラーへの道のりは容易ではないが、若い選手が躍動しているJR東日本東北において、またいい新人が入ってチーム内を活性化させていることは事実であろう。

20200307JR東日本東北 冨田1
20200307JR東日本東北 冨田2
3得点全てに絡む活躍をみせたルーキーの冨田


ランキングに参加しています。
よろしければクリックをお願いします↓
にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村



スポンサーサイト



テーマ : 社会人野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
ランキング
おススメ
カレンダー
01 | 2021/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 - - - - - -
カテゴリ
プロフィール

ぶるーたす

Author:ぶるーたす
高校野球~社会人野球までアマチュア野球なら何でも好きです

アクセスカウンター
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

注目ブログ