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慶応大×Honda【オープン戦】

3/20 オープン戦
慶応大×Honda @慶応大下田グランド

試合経過

ホームであるがこの試合では先攻となった慶応大の主将がいきなり見せた。1番瀬戸西はHonda先発の米倉の初球を捉えると、打球はバックスクリーンよりややライト側に飛び込む先頭打者ホームラン。今年はプロ入りを目標に掲げる慶応大の新主将にとって、堅実な守備や走塁は魅力的な一方、バッティングに関していえば力強さが足りないところはあったが、そんな不安を払拭させる見事な一振りであった。慶応大は2回にも若林のヒットから2死1・2塁のチャンスを作ると、9番の上田が米倉の変化球をうまくライト前に運ぶタイムリーを放つ。
20200320慶応大 瀬戸西
初球先頭打者ホームランを放った瀬戸西

Hondaは4回から2番手として、Honda熊本から移籍してきた伊藤がマウンドに上がる。しかし慶応大は福井のヒットに続いて、上田がセーフティバントを決めて1・2塁のチャンスを作ると、瀬戸西の強烈な打球をショート中村将が後逸してしまい、福井がホームイン。2番古川の打球はライト北岡がスライディングキャッチでするも、これが犠牲フライとなり、慶応大がリードを4点に広げる。

慶応大の先発はプロ注目の本格派右腕の木澤。この試合ではMax150㌔をマークしたストレートに加え、縦のスライダー・カットボール・カーブ・SFFと変化球も多彩で、ストレートだけでなくこれらをうまく操れるようになったあたりは成長していると感じた。特に圧巻だったのは3・4回でともに、ここ1番というところで決めた球がいいところに決まり、2三振ずつを奪った。
20200320慶応大 木澤
慶応大の先発のプロ注目の木澤

しかし5回には落とし穴が待っていて、先頭の檜村がライト前ヒット、さらにライブした打球をライト正木が後逸していまい、無死3塁というピンチを迎えると、ここから藤野・布袋と連続死球を与えてしまい無死満塁。1番中村将には2エラーの汚名返上とばかりに、レフト前にタイムリーを浴びてしまい初失点。なおも無死満塁であったが、ここから切り替えられた木澤は2番津田をストレートのみ3球で三振に仕留めると、3番北岡をセカンドゴロ併殺に仕留めて、この回を最少失点で切り抜ける。木澤は志願して6回まで投げて、4安打1失点8奪三振という内容でネット裏のスカウトも満足の内容であったことだろう。
20200320Honda 中村将
木澤からの唯一の得点となるタイムリーを放った中村将

慶応大打線は6回にも瀬戸西・古川の1・2番コンビの連打とワイルドピッチで1死2・3塁のチャンスを作ると、3番下山がうまく三遊間を抜いて、これにレフトのエラーも重なって2点を追加。8回にも古川・下山の2年生コンビの連打から満塁のチャンスを作ると、5番若林の犠飛と6番渡部遼のファースト強襲のタイムリーで2点を追加。7番嶋田もヒットで続くと慶応大は社会人チーム相手に何と先発全員安打を達成する。
20200320慶応大 古川
6・8回の2得点ではともに起点となった2番古川

慶応大の2番手生井にも7回は抑えられたHonda打線であったが、8回裏には新人の津田がレフトポール際にソロホームランを放つ。ただこれでも一矢報いたというくらいで、試合は8-2と慶応大が大きくリードを奪ったまま最終回を迎える。
20200320Honda 津田1
8回にソロホームランを放った津田

9回裏、慶応大のマウンドには3番手として丸谷が上がるものの、1死から檜村・藤野に連続四球を与えてしまう。続く布袋のサードゴロを併殺を焦ったのかサード下山が後逸してしい、Hondaが1点を返す。それでも1番中村将はレフトフライに打ち取り、慶応大は勝利まであと1死としたものの、2番津田は変化球をうまくセンター前に運ぶタイムリー。3番北岡はファーストゴロでゲームセットと思いきや、今度はファースト角谷がエラーすると、続く代打高山には押し出しの死球。慶応大にとっては最悪の流れとなり、オープン戦にも関わらず思わず堀井監督がマウンドに駆け付けたほどであった。ただそれでも流れは止まらず、5番の慶応大OBの山本瑛がレフト前に2点タイムリーを放ち、7-8とついに1点差に迫る。ここで迎えるのはこの試合ノーヒットと当たっていなかった守屋であるが、守屋は初球を振りぬくと打球は左中間スランドに吸い込まれる逆転のサヨナラ3ラン。Hondaが9回裏に6点差をひっくり返す大逆転劇で勝利を収めた。
20200320Honda 守屋2
サヨナラ3ランを放った守屋

20200320慶応大×Honda
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


Hondaは大学生が相手ということもあり、この試合では辻野・吉田・井上・鈴木といった主力陣はお休みで、スタメンには津田・中村将・檜村と3人の新人内野手が名を連ねた。Hondaは松田(ロッテ)と木浪(阪神)とショートを守れる主力内野手が2人同時にプロ入りしてしまい、昨年は本職はサードの太田がショートの1番手となっていた。さらに太田とともにショートも務めていた西銘は今年からアナライザーとなってしまい、ショートの補強は急務であった。この試合では中村将がショートを守ったが、檜村・津田も本職はショートであり、レギュラー獲得に向けたアピールが始まった。

まず中村将は亜大時代はどちらかというとセカンドや外野が多く、まだショートに不慣れなこともありエラーを2個喫してしまった。ただ動きは非常に機敏であり、5回には嶋田のセンターに抜けようかという当たりを横っ飛びでキャッチして、素早く送球してアウトにするというファインプレーをみせた。亜細亜大仕込みだけあってガッツのあるプレイヤーで、走塁に関しては俊足もさることながらその姿勢も素晴らしい。檜村は本来はショートの候補筆頭であり、こちらは打力のある大型ショートタイプ。この試合でもバットでは2安打を放ち大きくアピールした。ただ1番アピールに成功したのは2番の津田で、8回にはソロホームランを放ち、9回には低めの難しい変化球をセンター前に運ぶなど2安打2打点の活躍で逆転勝ちに大きく貢献したといえる。3人ともそれなりの結果が出せたのはHondaにとっては好材料であろう。
20200320Honda 津田2
ルーキー3人の中でホームランにタイムリーと1番アピールに成功した津田

慶応大は新チームを牽引する塾高勢の活躍が目立った。先発した木澤、1番瀬戸西、3番下山、4番正木とチームの中核をなす
センスは、いずれも慶応高出身の選手であり、6回1失点の好投をみせた木澤に加えて、瀬戸西は先頭打者ホームランを含む2安打、下山3安打、正木も2安打とそれぞれがしっかりと結果を出した。この4人を中心に躍動した慶応大は、8回までに先発全員安打を達成するなど8-2と完勝ムード。主力はお休みで新人が多いとはいえ、その新人も檜村・藤野・朝山ら昨年まで慶応大の前に立ちはだかっていた東京六大学の主力選手たちというレベルの社会人チーム相手に。この戦いぶりは素晴らしかった。
20200320慶応大 下山
3安打で打線を牽引した下山

ただ最終回には関しては脆さを露呈してしまった。マウンドに上がった丸谷は経験が少ないのに、2年生ながら昨年からのレギュラーである下山、ファーストの4年生角谷がエラーで足を引っ張ってしまったのは痛い。この流れに完全に飲み込まれた丸谷も褒められる内容ではないが、結果的には最終回の8点はすべて自責点でないということで、この2つのエラーの大きさを物語っている。今年から就任した堀井監督にしてみれば、8回までの天国から一気に9回で地獄に落とされたような気分であろう。選手の能力の高さでいえば、今年も東京六大学でトップクラスなだけに、このようなところを詰めていき、優勝を逃さないようにしたいところだ。


Pickup Player
守屋元気 Honda キャッチー
~最後に一振りで大逆転を完結~
Hondaの大逆転を完結させたのは、この試合DHで出場していた守屋であった。

守屋は春日部共栄時代から強肩強打の捕手として名を馳せていて、1年秋から正捕手となると、2年春からは3番を務めるなどチームの主力に成長。2年冬にはオーストラリア遠征の埼玉県選抜では4番捕手を務め、エース小島(ロッテ)とバッテリーも組んだ。3年夏には埼玉大会で打率.577の活躍で優勝に貢献。決勝では市立川越の好左腕の上篠から3安打を放つも、死球を受けてしまい、痛み止めを飲みながら甲子園に臨むも、初戦ではその年のセンバツを制した龍谷大平安を撃破した。

プロからも注目されたが、東海大に進学すると、1年春から10試合でスタメンマスクを被るなど、1年春・2年春・2年秋はともに正捕手格として活躍し、大学日本代表の候補合宿にも参加した。しかし頃から1個下の後輩である海野(ソフトバンク)が正捕手として台頭してきて、3年春以降は控え捕手となってしまった。

Hondaに入社すると、1年目から途中出場ながら都市対抗にも出場し、東海大時代からの同期である青島とのバッテリーも組んだ。しかしHondaでは正捕手には社会人日本代表でもある辻野が降臨していて、さらに今年は立教大からプロ入りも噂された藤野が入社するなど捕手争いは熾烈を極めている状態。よってこの試合も藤野がスタメンマスクを被り、守屋は打力を生かしてDHでの出場となった。

守屋は1打席目は死球を受けるも、2・3打席目は木澤の前に連続三振。木澤のストレートに対して、初球からフルスイングしていく様は見ていて気持ちいいものがあったが、結果にはつながらなかった。最終回の先頭打者として回ってきた第4打席でもサードフライに倒れてしまい、残念ながらこの試合は守屋にとっては全くいいところがなく終わってしまうと思われた。それでも相手のミスもあり、味方が繋いで。7-8と1点ビハインドの2死満塁という場面で、守屋にまさかの第5打席が回ってきた。守屋はここでも積極的に初球から振りに行くと、ライナー性の打球はそのまま左中間のフェンスを越える逆転サヨナラ3ランホームラン。結果が出なかった4打席目とは裏腹に、最後の一振りで最高の仕事をはたし、Hondaの大逆転劇を完結させた。

上述のようにHondaの正捕手への道は容易ではない。ただこの試合の活躍で守屋にとっては、代打やDHでの出場といった幅が広がってきたことは事実であろう。肩力でいえばハイレベルなものを持っているので、あとはバットで結果を出しつつも、リード面で斉唱して、Hondaの正捕手へと突き進んでほしい。

20200320Honda 守屋1
DHでの起用に応えサヨナラ3ランを放つ守屋


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