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国大武道大×JR東日本【オープン戦】

3/21 オープン戦
国際武道大×JR東日本 @JR東日本柏グランド

試合経過

国際武道大とJR東日本のオープン戦は、国際武道大:板川、JR東日本:山田という、ともに2018年のU18日本代表に選出された左腕どうしの先発で幕を開けた。しかしこの日のJR東日本柏グランドは、3塁→1塁方向への風が非常に強く、左腕だとスライダーがほぼ横方向には曲がらないような状況であった。そんな悪条件の中でうまくコントロールができていなかったのが山田で、2回表には先頭の鮎ケ瀬に3ボールから死球、続く藤本にも四球を与えてしまうと、さらに続く吉田将の打球をショート吉澤がエラーしてしまい無死満塁のピンチを招いてしまう。山田は8番菅井は3球三振に仕留めるも、続く9番友永(国際武道大出身で元中日の友永翔太の弟)に三遊間を破られてしまい、国際武道大が先制する。
20200322国際武道大 友永
先制タイムリーを放った友永

山田は3回にも1死から柄澤に四球を与えてしまったところで降板。風という悪条件はあったものの先発して3回途中で降板というのは残念であった。ただ今年から背番号11を背負うなど期待の高さもうかがえ、またストレートはこの試合で登板した投手陣の中でも最速の146㌔をマークするなど、そのポテンシャルの高さは見せつけた。
20200322JR東日本 山田
3回途中で降板となったもののポテンシャルの高さは見せつけた山田

一方の国際武道大の板川は、強風の中でも安定した投球で3回までJR東日本打線をノーヒットに抑える。しかし4回の先頭打者の金子に四球を与えてしまうと、金子は自慢の俊足ですかさず盗塁を決めてチャンスメイク。JR東日本は1死1・2塁となってから5番丸子が強烈な打球で1・2塁間を破り、金子がホームに返って1-1の同点に追いつく。
20200322JR東日本 丸子
同点タイムリーを放つ丸子

ただ板川が打たれたヒットはこの1本のみ。丸子の後も服部を三振に仕留めるなど、横浜高のエースとしての意地か東海大相模勢(杉崎・服部)は完全に封じこめるなどして、4回1安打1失点というピッチング。今年からエースナンバーである背番号18を背負い、まさにJR東日本のエース伊藤と同じ道(横浜の左腕エース→国際武道大→背番号18を背負う)を歩みつつある。
20200322国際武道大 板川
4回1安打1失点の好投をみせた板川

試合は5回から両チームともに継投に入る。JR東日本は5回を宮本、6回を山口裕、7回を須永、8回を柴田紘、9回を西田を1イニングずつのリレー。特に最終回の西田は、先頭打者に振り逃げを許してしまい、2盗を決められて無死2塁というピンチを背負うも、後続の3人を打ち取って、国際武道大打線に得点を許さなかった。オフに手術を受けたこともあり、元気な姿をみせてくれたのは好材料であり、チームとしての10年連続プロ入りの最有力といえる。
20200322JR東日本 西田
手術明けながら最終回を無失点に抑えた西田

国際武道大は5回から2番手の原田がマウンドに上がった。左のサイドスローからクロスに入ってくるストレートは130㌔中盤~後半であるが、フォームの出所の見づらさや、球の荒々しさも重なって、「スピードそれだけしか出ていないの?」と思える球であった。特に左バッターに対しては遠く見えるアウトコースにこの球を集めていたが、たまにインコースに来るともうお手上げという状態であった。原田は結局8回まで投げて、JR東日本に2塁を踏ませずに、4回2安打無失点という素晴らしい投球であった。最終回は今度はサイド右腕の山本が力のあるストレートを武器に、左の強打者の丸子から三振を奪うなど力投をみせて3人で締めた。
20200322国際武道大 原田
4回無失点の好リリーフを見せた原田

両チームともに投手陣が踏ん張り、試合は1-1の引き分けに終わった。

20200321国際武道大×JR東日本
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


国際武道大は昨年である意味1つの時代が終わったといえる。国際武道大に2度の全日本大学野球選手権優勝をもたらすなど、1年春からレギュラーとして活躍していた勝俣(→オリックス)・豊田(→日立製作所)・磯網(→日本通運)・三河(→TDK)のカルテッドが卒業。前チームからのレギュラーである鮎ケ瀬・柄澤が中心にはあるのだろうが、やはり主軸といえる打者がまだおらず、打線に関していえば力不足感が否めない。そういう打線であるが、まだオープン戦だからかこの試合ではバントは使わないという方針であったようだが、それが見事に裏目に出てしまい、初回にいきなり1番湯浅が出塁した後に、2番梅田が併殺というようにランナーを進めることができなかった。
20200322国際武道大 柄澤
前チームからのレギュラーで新チームで攻守の中心として期待される柄澤

一方の投手陣に関していえば、昨年から下級生投手が投げていたこともあり、心強い。この試合で好投した原田・板川の2年生左腕2人はそれぞれ背番号が11と18と期待の高さがうかがえる。この試合ではベンチ入りしていなかったが、吉田良・尾身という昨春の先発2枚もおり、またこの試合のベンチにも菊池・塩原といった高校時代からネームバリューのある投手も控えていた。前チームとは正反対に打線がまだまだなところを、投手陣が補うという形で戦っていくことになるだろう。

JR東日本も1失点と成績だけを見れば投手陣は良かった。ただ山口・須永を中心に、本来もっているポテンシャルから見れば、球の力はまだまだという印象だ。JR東日本は最近は高卒の有力投手を獲得するなど、本当にポテンシャルの高い投手が揃い、最年長は大卒3年目を迎える西居・柴田叡・宮本という若い投手陣。まだ本当の意味で信頼できる投手は伊藤と西田くらい。今日投げた投手の中からそのレベルに上がる者が出てくることを期待したい。

またJR東日本はこの試合ではルーキー3人がスタメン出場。中でも注目だったのはセカンド杉崎である。東海大相模・東海大とともに名門で1年春からショートストップを担った逸材。JR東日本では正ショートであった東條が勇退したために、その穴を杉崎がそのまま埋めるのかと思われたが、この試合では杉崎はセカンドでフル出場。途中からセカンドのレギュラーともいえる主将の嘉数が入っても、ショート嘉数・セカンド杉崎という布陣になっていたので、JR東日本は杉崎を正セカンドとして起用していく方針なのかもしれない。
20200322JR東日本 杉崎
ずっと慣れ親しんだショートでなく、この試合はセカンドでフル出場を果たした杉崎


Pickup Player
柴田紘佑 JR東日本 投手?
~まさかまさかの投手転向?~
この試合1番の衝撃は、JR東日本の8回のマウンドに柴田紘が上がったことであった。

柴田は八王子高時代から強肩強打の捕手として活躍。1年夏から正捕手を務めると、1個上の末吉(武蔵HB)らとバッテリーを組み、3年春夏にはともに東京ベスト8まで進出した。東京国際大でも正捕手として活躍し、4年春には4番捕手主将としてチームを牽引。昨年JR東日本に入社すると、4月のJABA静岡大会では正捕手渡辺の負傷もあり、全試合でスタメンマスクを被る。6月には巨人との練習試合で5打点をあげるなどアピールを続けると、7月の都市対抗ではヤマハ戦で代打で出場して逆転タイムリーを放つ活躍していた。

2年目の今年はいよいよ正捕手の座を奪うべく渡辺に挑戦…と思われていたが、この試合で柴田の姿はブルペンでも受ける側でなく、投げる側にあった。正直これを見たときは、「遊んでるの?」と思った。ただ徐々に捕手を座らせて投球を行うと、そのまま8回のマウンドに上がった。

柴田のフォームは上体もまだ高く、テイクバックが小さく、いかにもキャッチャーやってましたというフォーム(まぁずっとキャッチャーだったので当たり前だが…)。ただそのフォームだけにバッターからすると出処も見づらく、またタイミングも取りづらそうであり、143㌔をマークしていたストレートはそれ以上に感じられたことだろう。柴田は先頭打者に四球を与えてしまうも、続く福里には2球ストレートでバントのファールを誘うと、最後はスライダーで空振り三振。5番鮎ケ瀬にはヒットを浴びて1・2塁とピンチを背負うも、ここからそのスライダーの割合を増やすと、これが効果的であり藤本をスライダーで三振。最後は吉田将もスライダーショートゴロに打ち取りこの回を無失点で切り抜けマウンドを降りた。ストレートにある程度力があるのは予想できたが、スライダーに関しては転向直後なのに想像以上の球であった。

捕手のときから2塁への送球が何でその低さで届くのか!?というくらいノビのある素晴らしいものがあり、その肩を生かして投手をやらせてみたいというのも分かららなくはない。ただ社会人になってから捕手が投手転向というのは聞いたことがない。上述のようにルーキーの捕手としては1年目で上々のスタートも切っていたので、この転向には疑問が残る。ただ1年目も都市対抗以降は離脱していたとの噂もあり、膝などのケガで捕手より負担の少ないポジションとして投手に転向しているのでは?と個人的には考える。実際にJR東日本は肩を痛めて投げられなかった吉永を野手としてテスト(その後はまた投手に戻ったが)したりと前例もある。

JR東日本の投手陣は豊富でポテンシャルも高いが、実際の試合となるとまだ信頼のおける投手というのは少ないのは実情。そういう意味では、今日は1イニングのみであったが投手としても可能性は大いに感じられた柴田が入り込む余地は十分にあり、個人的にもリリーフで使ったら非常に面白そうだと感じた。社会人になってから転向した異色の投手が、今後どのようになっていくのか期待しながら見ていきたいと思う。

20200322JR東日本 柴田紘
捕手から転向して、1イニングを無失点に抑えた柴田紘



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