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Honda鈴鹿×西濃運輸【オープン戦】

6/26 オープン戦
Honda鈴鹿×西濃運輸 @西濃運輸野球場

試合経過

西濃運輸の北村、Honda鈴鹿の竹内という今シーズン先発としての活躍が期待される両投手の先発で始まった試合。1回は両チームともに2死から3番打者がヒットを放つも無得点に終わる。

2回表にHonda鈴鹿は先頭の5番長がセンター前ヒットで出塁すると、続く6番のルーキー貞光はバントで送らずに強硬策。捉えた打球はセンター後方に飛ぶも、これをセンター原田がフェンスにぶつかりながら見事にキャッチ。このフェンスにぶつかるのを見て、1塁ランナーの長は打球が取れていないと思い3塁へ向かうも、打球は原田のグラブに収まっておりダブルプレーとなり、Honda鈴鹿はチャンスを逃す。
20200626西濃運輸 原田
ファインプレーでピンチの芽を摘んだ西濃運輸のセンター原田

2回裏、西濃運輸は1死から6番谷がヒットで出塁すると、7番柏木は際どいボールを見極めて四球を選ぶと、8番細川も強烈なライト前ヒットを放つも、打球が早すぎて2塁ランナーの谷は3塁ストップで満塁。9番北野はファーストゴロホームフォースアウトで2死となり、ここで迎えるのは高卒ルーキーながらこの試合1番に起用されている住谷。住谷はカウント2B1Sからのボールをたたくと、打球はライナー性のセンター前ヒットとなり、2者が生還して西濃運輸が2点を先制する。

西濃運輸は3回裏にも、1死から4番岩城のレフト前ヒット、5番三浦は左中間に2ベースを放ち、左腕の竹内に対して、主軸の右打者2人で2・3塁のチャンスを作る。Honda鈴鹿はここで前進守備を敷き、6番谷はショート正面のゴロでランナー動けず。岩城・三浦にはその攻め方でやれれてしまったが、6番谷(左バッター)はアウトコースでショートゴロに打ち取る。この日の竹内は、ストレート系のボールが多く、特に右バッターに対してはインコースを攻める姿が多く見られた。岩城・三浦にはこの攻め方でやられてしまったが、7番柏木はインコースでサードゴロに打ち取り、このピンチを凌ぐ。
20200626Honda鈴鹿 竹内


Honda鈴鹿は4回表に2死から、長と貞光の連打、さらに松本も四球を選んで満塁のチャンスを作るも、最後は西村が北村に打ち取られてしまう。西濃運輸の先発の北村はスリークォーターから、145㌔前半~中盤のストレートを低めにコントロールすることができていて、スライダー・カーブ・フォーク(?)といった変化球も駆使して、奪った三振は1個のみであったものの、Honda鈴鹿打線を打ち取っていった。ランナーを出しながらも要所はしっかりと締めて、4回1失点と結果を出した。
20200626西濃運輸 北村


4回表が終わったところで、雨脚が強くなり、内野が土の西濃運輸野球場はそれなりにダメージを受けた。最後は西濃運輸の松本がパフォーマンスとして、ベーラン1週+ホームでヘッドスライディングというパフォーマンスをみせて、試合は雨天中止となった。4回までのスコアではるものの、西濃運輸が2-0と勝利した


20200326Honda鈴鹿×西濃運輸
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

Honda鈴鹿と西濃運輸はともに、東海地区のチームであるが、その出身者は対照的である。Honda鈴鹿は近年新人選手の獲得に力を入れていることもあり、今日のスタメンでいえば全員が甲子園経験者であり、関東の名門大学出身の選手が多い。それに対して西濃運輸はスタメンでいえば、甲子園での実績があるのは2年夏に首位打者を獲得した住谷くらいであり、その他の選手は九州の大学出身者が6人、東北の大学出身者が2人という構成である。エリート軍団に挑む形となった西濃運輸であるが、この試合では3回までに6安打を放つなど打線の強さが目立った。岩城・三浦という期待の右のスラッガーが中軸を務め、これまで中軸であった谷を6番に置けているあたりは充実している。岩城とともに今年ドラフト候補として注目される細川も8番であったが、強烈な打球を放っており、やはり打線の層の厚さが感じられた。
20200626西濃運輸 岩城
西濃打線の中心の4番岩城

Honda鈴鹿では、5番長・6番貞光がバットでアピール。貞光は1打席目ではセンター原田の好守備に阻まれるも、フェンス直撃という打飛球を放ち、2打席目には今度は綺麗にセンターに弾き返してみせるなど、新人ながらレギュラー奪取に大きくアピール。Honda鈴鹿はエース瀧中(楽天)、正捕手柘植(西武)がともに抜けてしまったこともあり、その後釜が必須。そういう意味では長が捕手としてだけでなく、この試合では5番にはいって2安打を放つなど、打撃の面でも柘植の穴を埋めてくれそうなのは大きい。昨年の都市対抗ではリリーフとして登板していた竹内も、瀧中の穴を埋めるべく今年は先発準備。この日は3回で6安打を打たれてしまったが、ストレート系のボールでインコースを攻める投球が目立ち、今日は打たれてもあえてそこをテーマとしてるようにも見えた。現状は松本・平尾に次ぐ存在であろうが、今後の出来次第では竹内がその座を射止める可能性も大いにある。
20200626Honda鈴鹿 長
Honda鈴鹿の正捕手獲得に向けてのアピールとなった長


Pickup Player
住谷湧也 西濃運輸 外野手
~高卒ルーキーがレギュラー獲得なるか~
この試合唯一の得点である2点タイムリーを放ったのは、高卒ルーキーながら西濃運輸の1番に抜擢された住谷であった。

住谷は小柄ながらその巧みなミート力を武器に、近江では1年夏からレフトのレギュラーを掴むと、2年春には1番打者としてセンバツに出場。2年夏の甲子園では、敗れたものの準々決勝の金足農戦で吉田(日本ハム)から3安打を放つなど、大会新記録となる打率.769をマークして8強入りに貢献。力強さが増し3番打者を務めた3年春の近畿大会では、準決勝の智弁学園戦で逆転サヨナラ3ラン、決勝の神戸国際大付戦でもホームランを含む5安打の活躍で近畿制覇に貢献。3年夏にも3度目となる甲子園出場を果たすも、初戦で東海大相模に敗れた。

今年から近江のエースであった林とともに西濃運輸に入社した住谷は、この試合では高卒ルーキーながら1番レフトでスタメン出場。1打席目でも打球は捉えたもののセンターフライとなっていたが、見せ場は2死満塁で迎えた2回の第2打席。カウント2B1Sから竹内が投じたストレートを打ち返すと、打球はセンター前への2点タイムリーヒットとなる。高校を卒業するとバットはミートの難しい木製になり、さらに投手のレベルも社会人となると一気にあがる。そんな中でも住谷は対応力の良さを見せつけており。この試合以外でもオープン戦ではスタメンに名を連ねている。

レギュラー争いでいえば、清水や小中といったライバルもおり、その座を射止めることは簡単ではないが、住谷の対応力の高さなら高卒1年目からのレギュラーもあり得るのではないかと思わせる活躍であった。

20200626西濃運輸 住谷
満塁のチャンスで2点タイムリーを放った西濃運輸の高卒ルーキー住谷



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