青山学院大×NTT東日本【オープン戦】
7/12 オープン戦
青山学院大×NTT東日本 @NTT東日本船橋グランド
さ
試合経過
青山学院大の先発はこの春、大学に入学したばかりの1年生右腕の下村。下村は社会人相手にいきなり1番宮内を三振に仕留める素晴らしいスタートを切り、阿部も打ち取り2死とする。しかしここから社会人の洗礼を浴びる形になり、3番下川にレフト線に運ばれて(2ベース)しまうと、4番喜納にタイムリーを浴びてしまい先制点を献上してしまう。NTT東日本は3回・4回ともにランナーを3人ずつ出すなど下村を攻め立てるも、盗塁死などで拙攻が目立ち追加点をあげられない。

青山学院大の先発の1年生下村
しかし5回裏、NTT東日本は先頭の宮内がヒットで出塁して初球にスチールを決めてチャンスを作ると、3番下川が今度はレフトの頭を越すタイムリー2ベース。さらに1死2・3塁となってから、代打の二十八は前進守備の二遊間を抜く2点タイムリーを放ち、NTT東日本が4-0とリードを広げる。

レフトオーバーのタイムリー2ベースを放つNTT東日本下川
NTT東日本の先発は6年目を迎える左腕の沼田。近年ではロングでもショートでもマルチにこなすリリーフとしての活躍が多かったが、この試合では先発のマウンドに上がると、1年生が3人・4年生が0人という若い青山学院大打線を手玉にとる投球。キレのあるストレートに加えて、スライダーやチェンジアップなども交えた投球で、7回まで2安打無失点の好投をみせた。

7回無失点の好投をみせたNTT東日本の先発沼田
青山学院大は7回裏から2番手として北村が登板。しかしいきなり2者連続で死球を与えてしまうと、ワイルドピッチも重なり1死2・3塁というピンチを迎える。NTT東日本はここで代打にルーキー捕手の佐久本を送ると、佐久本がセンターに弾き返して2点を追加。さらに二十八・長澤が連打で続いて、この回も3点を追加し7-0とする。
NTT東日本は8回にもまたもや1番宮内が左中間に2ベースを放ちチャンスを作ると、途中出場の2番丸山も左中間にタイムリー3ベースを放ち、青山学院大の北村をKO。青山学院大は代わった3番手の1年生松井が強きな投球でこのピンチを凌いだのは好材料であったが、打線は8回から沼田の後を受けた末永からもヒットが出ずに2安打完封敗け。NTT東日本が8-0と社会人の意地を見せつける形で完勝した。

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
この試合の青山学院大は、先発投手の下村を含め、2番DH中島、7番サード手塚、9番センター中野と4人もの1年生がスタメンに名を連ねる一方、出場したのは途中出場の主将西川のみという非常に若いチームであった。これは青山学院大の現在の4年生は、現在は福島レッドホープスで活躍してドラフト候補となる鈴木など有力選手が多く退部してしまった世代であり、少数精鋭の青山学院大においてもかなり少ない8人しかいないこともあり、お試しというよりはその戦力で戦うしかないという事情である。ただ若いチームで全員が大卒選手のNTT東日本に挑んだわけであるが、下村は6回4失点、中島・手塚は3タコ、中野も2三振で代打を送られるなど結果を出すことはできなかった。ただスタメンメンバーの出身校を見てもわかるとおりに、高校野球ファンから見れば有力選手が目白押しであり、今日の経験を糧にして成長に期待したい。1年生で唯一の収穫であったのが、8回1死3塁というピンチで登板した松井。球に勢いがあり、いきなり高橋をインコースのストレートで三振に仕留めると、続く佐久本の当たりもライトの正面でピンチを凌いだ。前日のJR東日本との試合でも146㌔をマークして無失点リリーフを見せたらしく、楽しみな存在である。

好リリーフをみせた青山学院大の1年生松井
NTT東日本は6年目の沼田、さらには今年からコーチ兼任となった末永と経験のある投手が登板、一般的には大学生との試合には、社会人野球チームは経験を積ませるという意味でも若い投手を使うことが多いが、前日には巨人との練習試合があり、ドラフト校とと言われる若い投手(佐々木、小又、飯島、稲毛田)はアピールの意味も込めてそこで登板してしまっていた。沼田・末永ともに凄いスピードのボールを投げるわけではないが、巧みな投球術で、青山学院大の芯を外す投球で2安打完封して、その経験の差を見せつけた。

8・9回を抑えたNTT東日本の末永
野手では途中出場の選手の活躍が目立った。5回に代打で登場して2点タイムリーを放った二十八は、その次の打席でもライト目ヒットを放ち2打数2安打。同じく途中出場した捕手の佐久本は、この試合ではこちらも代打で登場して2点タイムリーを放つと、そのままファーストに入った。亜細亜大の3年時には、同じ捕手でも頓宮(オリックス)がファーストに入り、守備のいい佐久本がマスクを被るというケースも多く、佐久本に関しては守備型の捕手というイメージがあったためにやや意外な起用であった。また途中からセカンドの守備に入った丸山も、左中間にタイムリー3ベース。NTT東日本の打線の層の厚さを見せつける形となった。

代打で登場して2点タイムリーを放ち、そのままファーストについたNTT東日本の佐久本
Pickup Player
宮内和也 NTT東日本 サード
~やはり1番が似合う選手~
8得点をあげたNTT東日本において、1番打者として3安打4出塁の宮内の存在は大きかった。
宮内はちょうどこのグランドがある船橋の近く、習志野高校の出身。走攻守揃った内野手として1年春よりショートのレギュラーを掴むと、主将も務めた3年時には春の関東大会を制覇すると、夏の千葉大会を制して甲子園に出場。この時の習志野のメンバーにはエース兼主軸の泉澤(明治安田生命)、1学年下には木村(東京ガス)・在原(JFE東日本)と現在も社会人野球でしのぎを削るメンバーがいた。甲子園では1番ショートを務め、初戦の静岡戦では1-1の同点で迎えた7回2死満塁で3塁走者であった宮内がホームスチールを決めて勝ち越すと(動画)、8回には走者一掃のタイムリー3ベースを放ち試合を決めた。準々決勝では優勝した日大三(吉永・高山・横尾・畔上世代)に敗れたものの、宮内は4試合で打率.455という活躍をみせると、大会後にはアジアAAA野球選手権の代表に名を連ね、6盗塁をマークする活躍で優勝に貢献した。
明治大に進学すると、1年春からリーグ戦出場をはたし、1年秋にはセカンド・サードなどで10試合にスタメン出場。ただ当時の明治大の二遊間には福田(オリックス)・糸原(阪神)といった選手がおり、なかなかレギュラー定着とはいかず、4年春にはショートのレギュラーとして全試合にスタメン出場を果たすも、4年秋には出場機会なし。4年間で通算打率.197と思うような成績を残すことはできなかった。
NTT東日本に入社すると、打力アップに取り込み、2年目の都市対抗には3番サードとして出場。準々決勝での東海REX戦では2本のタイムリーを放ちなど、大学からの先輩である2番福田とのコンビで躍動。大会通じて打率は残せなかったものの、チームの都市対抗制覇に貢献した。ただ昨年は二大大会ではともに途中出場となっており、レギュラー再奪取に向けて今年は正念場となっていた。
この試合では1番DHとしてスタメン出場した宮内は、第2打席ではレフト前ヒットを放って出塁すると、2番阿部の打席で盗塁を決める。この後さらに3盗も狙ったところで飛び出してしまい、アウトになってしまうものの、アグレッシブな走塁を見せた。第3打席でもまたもやレフト前ヒットを放つと、今度は続く打者の初球に盗塁を成功させる余裕っぷりで、下川のタイムリーで貴重な追加点のホームを踏んだ。7回には先頭打者として死球で出塁するうと、NTT東日本は5回と同じく宮内の出塁を皮切りに3得点。8回には力強く左中間を破る2ベースを放つと、8点目のホームを踏んだ。4打数3安打3得点という活躍で、1番打者としての役割を十分に果たしたといえる。
NTT東日本に入ってからの宮内はどちらかというと、3番打者や5番打者といったイメージが強く、打力を売りにした選手であった。その一方でやはり習志野時代に見せた積極的な走塁のイメージは少なくなっていたが、この試合では積極的に2盗塁とその姿が垣間見えた。NTT東日本のレギュラー争いは激しいが、是非とも宮内にはNTT東日本の1番打者としての活躍を期待したい。


NTT東日本の1番打者として3安打3得点2盗塁の活躍をみせた宮内
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青山学院大×NTT東日本 @NTT東日本船橋グランド
さ
試合経過
青山学院大の先発はこの春、大学に入学したばかりの1年生右腕の下村。下村は社会人相手にいきなり1番宮内を三振に仕留める素晴らしいスタートを切り、阿部も打ち取り2死とする。しかしここから社会人の洗礼を浴びる形になり、3番下川にレフト線に運ばれて(2ベース)しまうと、4番喜納にタイムリーを浴びてしまい先制点を献上してしまう。NTT東日本は3回・4回ともにランナーを3人ずつ出すなど下村を攻め立てるも、盗塁死などで拙攻が目立ち追加点をあげられない。

青山学院大の先発の1年生下村
しかし5回裏、NTT東日本は先頭の宮内がヒットで出塁して初球にスチールを決めてチャンスを作ると、3番下川が今度はレフトの頭を越すタイムリー2ベース。さらに1死2・3塁となってから、代打の二十八は前進守備の二遊間を抜く2点タイムリーを放ち、NTT東日本が4-0とリードを広げる。

レフトオーバーのタイムリー2ベースを放つNTT東日本下川
NTT東日本の先発は6年目を迎える左腕の沼田。近年ではロングでもショートでもマルチにこなすリリーフとしての活躍が多かったが、この試合では先発のマウンドに上がると、1年生が3人・4年生が0人という若い青山学院大打線を手玉にとる投球。キレのあるストレートに加えて、スライダーやチェンジアップなども交えた投球で、7回まで2安打無失点の好投をみせた。

7回無失点の好投をみせたNTT東日本の先発沼田
青山学院大は7回裏から2番手として北村が登板。しかしいきなり2者連続で死球を与えてしまうと、ワイルドピッチも重なり1死2・3塁というピンチを迎える。NTT東日本はここで代打にルーキー捕手の佐久本を送ると、佐久本がセンターに弾き返して2点を追加。さらに二十八・長澤が連打で続いて、この回も3点を追加し7-0とする。
NTT東日本は8回にもまたもや1番宮内が左中間に2ベースを放ちチャンスを作ると、途中出場の2番丸山も左中間にタイムリー3ベースを放ち、青山学院大の北村をKO。青山学院大は代わった3番手の1年生松井が強きな投球でこのピンチを凌いだのは好材料であったが、打線は8回から沼田の後を受けた末永からもヒットが出ずに2安打完封敗け。NTT東日本が8-0と社会人の意地を見せつける形で完勝した。

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
この試合の青山学院大は、先発投手の下村を含め、2番DH中島、7番サード手塚、9番センター中野と4人もの1年生がスタメンに名を連ねる一方、出場したのは途中出場の主将西川のみという非常に若いチームであった。これは青山学院大の現在の4年生は、現在は福島レッドホープスで活躍してドラフト候補となる鈴木など有力選手が多く退部してしまった世代であり、少数精鋭の青山学院大においてもかなり少ない8人しかいないこともあり、お試しというよりはその戦力で戦うしかないという事情である。ただ若いチームで全員が大卒選手のNTT東日本に挑んだわけであるが、下村は6回4失点、中島・手塚は3タコ、中野も2三振で代打を送られるなど結果を出すことはできなかった。ただスタメンメンバーの出身校を見てもわかるとおりに、高校野球ファンから見れば有力選手が目白押しであり、今日の経験を糧にして成長に期待したい。1年生で唯一の収穫であったのが、8回1死3塁というピンチで登板した松井。球に勢いがあり、いきなり高橋をインコースのストレートで三振に仕留めると、続く佐久本の当たりもライトの正面でピンチを凌いだ。前日のJR東日本との試合でも146㌔をマークして無失点リリーフを見せたらしく、楽しみな存在である。

好リリーフをみせた青山学院大の1年生松井
NTT東日本は6年目の沼田、さらには今年からコーチ兼任となった末永と経験のある投手が登板、一般的には大学生との試合には、社会人野球チームは経験を積ませるという意味でも若い投手を使うことが多いが、前日には巨人との練習試合があり、ドラフト校とと言われる若い投手(佐々木、小又、飯島、稲毛田)はアピールの意味も込めてそこで登板してしまっていた。沼田・末永ともに凄いスピードのボールを投げるわけではないが、巧みな投球術で、青山学院大の芯を外す投球で2安打完封して、その経験の差を見せつけた。

8・9回を抑えたNTT東日本の末永
野手では途中出場の選手の活躍が目立った。5回に代打で登場して2点タイムリーを放った二十八は、その次の打席でもライト目ヒットを放ち2打数2安打。同じく途中出場した捕手の佐久本は、この試合ではこちらも代打で登場して2点タイムリーを放つと、そのままファーストに入った。亜細亜大の3年時には、同じ捕手でも頓宮(オリックス)がファーストに入り、守備のいい佐久本がマスクを被るというケースも多く、佐久本に関しては守備型の捕手というイメージがあったためにやや意外な起用であった。また途中からセカンドの守備に入った丸山も、左中間にタイムリー3ベース。NTT東日本の打線の層の厚さを見せつける形となった。

代打で登場して2点タイムリーを放ち、そのままファーストについたNTT東日本の佐久本
Pickup Player
宮内和也 NTT東日本 サード
~やはり1番が似合う選手~
8得点をあげたNTT東日本において、1番打者として3安打4出塁の宮内の存在は大きかった。
宮内はちょうどこのグランドがある船橋の近く、習志野高校の出身。走攻守揃った内野手として1年春よりショートのレギュラーを掴むと、主将も務めた3年時には春の関東大会を制覇すると、夏の千葉大会を制して甲子園に出場。この時の習志野のメンバーにはエース兼主軸の泉澤(明治安田生命)、1学年下には木村(東京ガス)・在原(JFE東日本)と現在も社会人野球でしのぎを削るメンバーがいた。甲子園では1番ショートを務め、初戦の静岡戦では1-1の同点で迎えた7回2死満塁で3塁走者であった宮内がホームスチールを決めて勝ち越すと(動画)、8回には走者一掃のタイムリー3ベースを放ち試合を決めた。準々決勝では優勝した日大三(吉永・高山・横尾・畔上世代)に敗れたものの、宮内は4試合で打率.455という活躍をみせると、大会後にはアジアAAA野球選手権の代表に名を連ね、6盗塁をマークする活躍で優勝に貢献した。
明治大に進学すると、1年春からリーグ戦出場をはたし、1年秋にはセカンド・サードなどで10試合にスタメン出場。ただ当時の明治大の二遊間には福田(オリックス)・糸原(阪神)といった選手がおり、なかなかレギュラー定着とはいかず、4年春にはショートのレギュラーとして全試合にスタメン出場を果たすも、4年秋には出場機会なし。4年間で通算打率.197と思うような成績を残すことはできなかった。
NTT東日本に入社すると、打力アップに取り込み、2年目の都市対抗には3番サードとして出場。準々決勝での東海REX戦では2本のタイムリーを放ちなど、大学からの先輩である2番福田とのコンビで躍動。大会通じて打率は残せなかったものの、チームの都市対抗制覇に貢献した。ただ昨年は二大大会ではともに途中出場となっており、レギュラー再奪取に向けて今年は正念場となっていた。
この試合では1番DHとしてスタメン出場した宮内は、第2打席ではレフト前ヒットを放って出塁すると、2番阿部の打席で盗塁を決める。この後さらに3盗も狙ったところで飛び出してしまい、アウトになってしまうものの、アグレッシブな走塁を見せた。第3打席でもまたもやレフト前ヒットを放つと、今度は続く打者の初球に盗塁を成功させる余裕っぷりで、下川のタイムリーで貴重な追加点のホームを踏んだ。7回には先頭打者として死球で出塁するうと、NTT東日本は5回と同じく宮内の出塁を皮切りに3得点。8回には力強く左中間を破る2ベースを放つと、8点目のホームを踏んだ。4打数3安打3得点という活躍で、1番打者としての役割を十分に果たしたといえる。
NTT東日本に入ってからの宮内はどちらかというと、3番打者や5番打者といったイメージが強く、打力を売りにした選手であった。その一方でやはり習志野時代に見せた積極的な走塁のイメージは少なくなっていたが、この試合では積極的に2盗塁とその姿が垣間見えた。NTT東日本のレギュラー争いは激しいが、是非とも宮内にはNTT東日本の1番打者としての活躍を期待したい。


NTT東日本の1番打者として3安打3得点2盗塁の活躍をみせた宮内
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