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法政大×慶応大【東京六大学野球連盟】

8/16 東京六大学野球連盟 春季リーグ7日目
法政大×慶応大 @神宮球場

試合経過

夏の東京六大学決戦も終盤を迎え、ここまではと4戦全勝の慶応大と3戦全勝の法政大が激突するというまさに天王山の試合。勝てば慶応は優勝が決定、一方法政大は勝てば首位に立ち、逆王手をかけられるという1戦です。

序盤流れを掴んだのは、前日にタイブレークの末に早慶戦を制して、勢いに乗る慶応大であった。2回裏に2死1塁から8番福井の放った打球はレフト線に落ち、これのクッションボールの処理を法政のレフト村田が誤ったこともあり、1塁ランナーの宮尾が一気にホームインして慶応大が先制。さらに先発ピッチャー関根もピッチャー強襲ヒットを放って続くと、このリーグ戦でラッキーボーイ的存在になりつつある1番新美の打球はレフト前に落ちて2点目をあげる。
20200816慶応大 福井
先制タイムリーを放った慶応大の福井

慶応大は3回裏にも、先頭の4番正木が四球で出塁すると、橋本典がバント、宮尾のセカンドゴロで2死3塁というチャンスを作る。ここで迎えた7番嶋田は初球のストレートをレフト前に運び慶応大が3点目をあげる。投げては先発の関根が、開幕戦の東大戦とは違ってフォークをはじめとした変化球を駆使した投球で、3回まで法政打線を4奪三振パーフェクトに抑え、3回までで慶応大が3-0とリードを奪う。
20200816慶応大 関根
3回までパーフェクトと最高の立ち上がりをみせた慶応大の先発関根

この流れを変えたのは、法政大の核弾頭であった。4回表、この回先頭の宮崎は、関根の2球目のストレートを捉えると、これが自身リーグ戦初となるホームランとなり法政大が反撃開始。永廣と村田のヒットで2死1・2塁とすると、6番羽根はしぶとく1・2塁間を破って永廣が生還。続く高田桐が四球を選んで2-3の1点ビハインド2死満塁というケースで8番大柿を迎える。大柿はカウント2B2Sからの変化球をレフト前に弾き返す殊勲打を放ち、2者が生還して法政大が5-4と逆転し関根をKO。慶応大は2番手として森田をマウンドに送るも、法政は3回3失点とパッとしなかったエース鈴木に代打小谷を送ると、この小谷が起用に応えてセンター前にタイムリーを放ち、法政が5-3とリードを広げる。
20200816法政大 大柿
逆転タイムリーを放つ法政大の大柿

法政大は4回から2番手として左腕の水澤がマウンドにあがると、この水澤が2回を1安打3奪三振無失点の好リリーフ。続いて6回からは鈴木と並ぶダブルエースである高田を投入し、この天王山に対する意気込みをみせる。実際に高田も気合は十分であり、6回には自己最速を更新する154㌔をマークし、慶応打線の6回の攻撃を3人で抑える。
20200816法政大 高田孝
6回から登板し自己最速を更新する154㌔をマークした高田孝

このリリーフ陣の好投に触発された法政打線は7回表、慶応大3番手の生井に対して2死から宮崎・永廣が連打チャンスメイク。慶応大は生井→関谷に投手をスイッチし、迎える打者は法政大の主将中村迅。中村迅はこの試合はここまで3打数ノーヒット2三振とさっぱりな内容であったが、ここで燃えないはずはなく、関谷の低めのストレートをうまくすくいあげると打球はセンターの頭上を越える2点タイムリー2ベースとなり、法政大が7-3とリードを広げる。
20200816法政大 中村迅
2点タイムリー2ベースを放った法政大の主将中村迅

ただ慶応大も7回裏、先頭の代打渡部がヒットで出塁すると、2番瀬戸西の打球もライト線にポトリと落ちてこれが2ベースとなり、無死2・3塁のチャンスでクリーンアップを迎える。ただここから高田もギアを入れ直し、3番下山をカットボールで三振に仕留めると、結局失ったのは4番正木の犠飛による1点のみ。慶応大は最終回にエース木澤を投入するなど、気迫を見せるものの、9回裏は法政大のストッパーの山下のMax149㌔のストレートの前に屈指敗北。法政大が7-4で勝利し、リーグ制覇に向けて逆王手をかけた。


20200816法政大×慶応大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

この天王山に勝利した法政大は、この後の試合で立教大が早稲田大に敗れたためにリーグ戦の優勝が決定した。この大きな原動力となったのが新戦力の台頭であろう。投手陣でいえば、鈴木・高田の2枚看板に加えてリリーフエースの三浦という布陣はもともと前評判が高かったものの、そこに左の中継ぎとして水澤・山下の2人の存在が加わったのは大きかった。本来であれば左の中継ぎといえば石川であったが、この石川は今回のリーグ戦ではベンチ外という不測の事態…。ただサイドスローの水澤がこの試合でも2回無失点で好投し勝ち投手となるなど、昨年の新井(明治安田生命)のように一躍左の中継ぎに定着した。ケガから復帰した山下も、Max151㌔をマークするなど、188㎝95㎏というその体格を生かしたパワーピッチで抑えを務め、タイブレークで2勝をあげたチームの終盤の強さの原動力となった。
20200816法政大 山下輝
このリーグ戦で法政大の抑えとして台頭した山下輝

この試合では3回の攻撃が勝因となったが、その攻撃で結果を出したのも新戦力たちであった。まず口火を切ったのは2年生ながら核弾頭に定着して宮崎であり、その後すかさずヒットを放って攻撃の流れを止めなかった永廣も4年生ながら今季がリーグ戦初出場。大阪桐蔭時代から注目されており、法政大でも1年目からレギュラー獲得が期待された逸材は、この夏にようやくその実力を発揮し、打率.500で首位打者も獲得した。2年生ながらこのリーグ戦から正捕手を務める大柿は、多様な投手陣を見事にリードしてみせており、打撃面でも打率は.200ながら、この試合では3回に貴重な逆転タイムリーを放っている。大柿に続いて貴重なタイムリーを放った小谷に関しては、4年生ながらこれがリーグ戦初打席であった。今回のリーグ戦は短期間ということもあり、法政大にとっては今回活躍した新戦力が、秋も同じように活躍できるかという点が1つ連覇へのキーとなることだろう。
20200816法政大 宮崎
2年生ながら1番に定着し、この試合でも反撃の口火を切るソロを放った宮﨑

敗れてしまった慶応大はやはり自慢の投手陣が7失点もしてしまったことが痛かった。特に個人的に気になったのは7回に2点を奪われた場面であり、ここでは左腕でもリリーフエースの増居でなく生井を起用して、ピンチを招いて降板。もうあとがないのでここでエース木澤を温存して、関谷を登板させて2点タイムリーを浴びた。最終的にはエースの木澤は9回1イニングのみ、増居は登板なしという形で終わってしまった。この試合が最終戦ということを考慮すれば、もっと捨て身でいく方法もあったかと思う。堀井監督としてはこの暑い中のリーグ戦で無理連投などはさせたくなりという思いはあったのだろう。またこれは慶応大の投手陣の層が厚いゆえのジレンマでもあり、どの投手も厳しい場面で投げさせる力量を持っていたのだろう。実際に生井も147㌔をマークするなど、球の力事態はかなりパワーアップしていると感じたが、練習だけでは補えないリーグ戦独自の雰囲気や経験といったものも必要だったのであろう。秋はこの投手陣をどのように起用していくのか、堀井監督の手腕にも注目していきたい。
20200816慶応大 生井
リリーフとして登板し147㌔をマークした慶応大の左腕生井


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水澤天 法政大4年 投手
~法政の流れをそのままキープする好リリーフ~
3回に逆転した後に、2番手としてマウンドに上がった水澤の好投は、そのまま法政の流れをキープするという意味でも価値のあるものであった。

水澤は広島商では2年時からエース左腕として活躍。2年時には技巧派というイメージが強かったようだが、そこから球速もアップして140㌔をマークするようになり、さらに注目されるようになった。ただ3年夏は準々決勝で堀(日本ハム)擁する広島新庄に敗れたものの、その試合では登板なく終わるなど、大きな実績は残せなかった。法政大に進学すると、1年時からフレッシュリーグで登板は果たしていたものの。リーグ戦に関していえば3年時までは登板なし。ただ最終学年を迎えた今年はオープン戦でリリーフとしてのアピールを続け、背番号14をつけてベンチ入りを果たすと、明治大戦では5回途中からリリーフとしてマウンドに上がり、2/3イニングを見事無失点に抑えていた。

この試合ではエース鈴木がまさかの3回降板となってしまい、4回から2番手として水澤がマウンドに上がった。水澤は出処の見づらいサイド気味のフォームが特徴であり、ここから繰り出すMax143㌔のストレートと、打者に近いところで曲がるスライダーのコンビネーションを持ち味とした投球。4回はいきなり森田・新美を連続三振、瀬戸西をレフトフライに仕留めて3者凡退。5回は先頭の下山にヒットを浴びたものの、4番正木をスライダー3球連続で三振に仕留めると、続く橋本典・宮尾も打ち取って2回無失点の好投をみせた。本来封じることを期待されていた左バッターはもちろんのこと、右の強打者正木から三振を奪ったのは大きく、個人的には打順が回ってきたわけでもないのに、2イニングで降板させるのは惜しいと思う内容であった。

3回に法政が大逆転した直後の登板で、完璧なピッチングをみせ、法政に来た流れをそのままキープできたという意味でも、この試合における水澤のピッチングは非常に価値のあるものであった。そして水澤自身もこの天王山の戦いにおいて、嬉しいリーグ戦初勝利を手にすることとなった。4年生ということで大学では遅さ咲きの左腕であるが、この内容であるば今からでも十分に社会人チームから声のかかる内容だと思われ、秋のリーグ戦、さらにはその先での活躍にも期待したい。

20200816法政大 水澤
2回無失点の好リリーフでリーグ戦初白星を手にした法政大の水澤


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No title

スコアが瀬戸内

Re: No title

ご指摘ありがとうございます。
修正させていただきました。
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