FC2ブログ

日本製鉄鹿島×JR東日本【オープン戦】

8/31 オープン戦
日本製鉄鹿島×JR東日本 @JR東日本柏グランド

試合経過

JR東日本はブルペンデーともいうべきか、あるいは鹿島打線に左打者が多い(この日のスタメンは7人が左打者)こともあってか、意外なことにこれまで貴重な左のリリーフとして活躍していた西居が先発のマウンドに上がる。西居は130㌔中盤のストレートを内外に投げ分け、打者の手元でスッと曲がるスライダー、さらには2シームも織り交ぜ、初回は左打者3人の鹿島打線を3者三振という最高のスタートを切る。
20200831JR東日本 西居
初回3者三振と絶好のスタートをきったJR東日本の先発西居

ただ2回表、鹿島は1人目の右打者の4番のルーキー生田目が西居の足元を抜くセンター前ヒットで出塁すると、死球とバントで1死2・3塁のチャンスを作る。ここで迎えた7番佐藤竜はスライダーをやや引っ掛けるような形になったものの、うまくライト前に持っていき鹿島が先制。さらに続く2人目の右打者である土居は初球をセンターに持っていき、これが犠牲フライとなって鹿島が2点目をあげる。
20200831日本製鉄鹿島 佐藤竜
日本製鉄鹿島の先制タイムリーを放った佐藤竜

鹿島は3回にも2番藤本のレフトオーバーの2ベースを皮切りに、四球と生田目の2打席連続となるヒットで1死満塁のチャンスを作る。ここでJR東日本の浜岡監督は。鹿島打線にまだ左打者が続くこともあって西居→山口裕という左のサイドスローから左のサイドスローという継投に打って出る。すると山口裕はその期待に応えて、5番堀越を浅いレフトフライに、6番原田をセカンドフライに打ち取り、見事に起用に応えてみせる。
20200831日本製鉄鹿島 若山・土居バッテリー
4回途中までJR東日本打線を無得点に抑えた鹿島バッテリー

JR東日本は4回からエース左腕の伊藤をマウンドに送るが、この伊藤もパッとしない投球。先頭の佐藤竜に四球を与えてしまうと、バントと9番山田のヒットで1死1・3塁とされてしまう。伊藤はここで1番池間は見事に見逃しの三振に仕留めるも、2番藤本を歩かせてしまうと、3番林に対しても痛恨の押し出し四球を与えてしまう。伊藤らしくない、まさかの押し出しで鹿島がリードを3-0と広げた。
20200831JR東日本 伊藤
4回からマウンドに上がったJR東日本打のエース伊藤だが、本来の調子ではなかった

鹿島の先発はアンダースローの若山。こちらは初回からJR東日本打線を順調に打ち取っていき、4回まで1安打無失点という快投。ただ5回には先頭の丸子にヒットを浴びてしまい、さらに続く崇徳の1個上先輩である近森を打ち取ったところで両ベンチが動く。まずJR東日本は左の代打の大城を送ると、これで左打者が4人続くことになるので、ピッチャーを左腕の菊池に、さらにキャッチャーを昨年の社会人野球ベストナインである正捕手の片葺とバッテリーごと交換した。これを見たJR東日本の浜岡監督はさらに代打の代打として右の服部を送るなど、両チームともに実戦さながらの采配をみせる。結局この場面は菊地が服部を三振に仕留めるなどして、見事鹿島がピンチを凌ぎ、試合は3-0と鹿島がリードしたまま前半を終える。

6・7回はJR東日本の伊藤→永谷、鹿島の飯田とリリーフ陣の好投で両チームともに無得点に終わり、試合が動いたのは8回。JR東日本はこの回からリリーフエースの西田を投入するものの、鹿島は2死1塁からこの試合4三振と当たっていなかった池間がついにライト前にヒットを放ち1・2塁とすると、2番藤本は右中間を深々と破る2点タイムリー2ベースを放ち、リードを5点に広げる。
20200831日本製鉄鹿島 藤本
とどめとなる2点タイムリー2ベースを放った日本製鉄鹿島の藤本

鹿島は8回裏から元DeNAの伊藤をマウンドに送るものの、いきなり金子・杉崎に連続四球を与えてしまう。JR東日本の2番佐藤のあたりは、悪くはなかったもののショートの2塁ベースよりという絶好の併殺コースとなってしまい2死。ただ3番長谷川がライト前にタイムリーを放ちJR東日本が初得点、さらにこの試合4番に座った菅田もヒットで続いたところで、鹿島は伊藤を諦め、山井をマウンドに送る。スリークォーターの山井に対して、JR東日本は左の代打として山口雄を送るも、山井はアウトコースを中心に追い込んだあと、最後は膝元のカットボールで三振に仕留めJR東日本の反撃を断ち切る。最終回は能間が登板してJR東日本を3人で抑え、日本製鉄鹿島が5-1で勝利した。


20200831日本製鉄鹿島×JR東日本
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


都市対抗に向けて日本製鉄鹿島はこの週末から茨城予選が始まり、JR東日本の参加する東京2次予選も今月末には始まり、この試合の選手起用も本番モードになりつつあると感じた。まず鹿島であるが、この試合では1失点ながら投手を6人も起用。先発の若山は4回2/3を2安打無失点と素晴らしい投球をみせていたものの、そろそろと思ったのか回の途中で交代。8回に登板した元DeNAの伊藤も今日はマズいと思うと、1イニングを待たずに交代…元プロとしてはプライド的にもかなり厳しいものであろう。打者もDHのところを除けば、交代は守備固めのみであった。

JR東日本はなんといっても西居が先発というサプライズであったが、これは2年前の先発大澤を思い出させる。2年前も先発の柱となる投手がいなかったために、リリーフを主戦場としていたサイド左腕の大澤を先発にして、小刻みに投手をつないで都市対抗予選を戦い抜いた。エースとして期待される伊藤は、最近の試合ではリリーフ登板が増えていて、この試合でも4回からマウンドに上がった。リリーフエースの西田にも先発転向の噂もあったものの、この試合では定位置の8回から登板した。この試合では西居をショートスターターとする戦法はうまくいなかったが、本番でもない話ではないのかもしれない。

またこの試合では両チームともにルーキーが4番を務めた。鹿島の4番は星槎道都大から入社した生田目忍(日本ハムの生田目翼の弟)であり、172㎝とそれほど背丈はないものの、そのフルスイングは4番らしさを感じさせるものがあり、先制点の起点となるチーム初ヒットを放つなどこの試合では2安打の活躍であった。JR東日本の4番に座った菅田は、奈良学園大時代から二刀流として注目されており、JR東日本にも「14」という投手らしい背番号が示す通り、当初は投手登録で入社している。ただ持ち前の打力で外野手として出場機会を増やすと、1番も打つようになるなど徐々に打順をあげていき、ついには4番打者になった。ただJR東日本でいえば、本来は4番は丸子や渡辺が座るべきところで、全体的に打線に活気がなく、いわゆるカンフル剤的な意味もあるだろう。このままルーキー2人が4番で都市対抗に入っていくのかも注目していきたい。
20200831日本製鉄鹿島 生田目
日本製鉄鹿島の4番のルーキー生田目
20200831JR東日本 菅田
JR東日本の4番のルーキー菅田


Pickup Player
若山蒼人 日本製鉄鹿島 投手
~4回途中無失点の好投をみせたアンダースロー~
日本製鉄鹿島の先発の若山は4回途中まで、JR東日本打線を無得点に抑える素晴らしい投球をみせた。

若山は崇徳高時代は控え投手であり、3年夏も如水館戦に4番手として登板したくらいしか記録がない。ちなみ崇徳で若山の1個上のエースが、この試合でJR東日本の7番レフトとして出場した近森であった。若山に転機が訪れたのは中部学院大の2年夏であり、ここで原克隆の勧めもあってアンダースローに転向。すると2年秋にはリーグ戦デビューを果たし6試合に登板。4年春にはエースとして3勝、防御率1.42の活躍で最優秀投手を受賞し、チームを全日本大学野球選手権出場に導いた。日本製鉄鹿島に入社すると1年目はJABA日立大会や北海道大会では登板を果たしたものの、二大大会では登板がなく、今年2年目を迎えていた。

若山は189cm90kgという立派な体格のアンダースローであるが、タイプとしては高橋礼(ソフトバンク)のように力のある球を投げるわけでなく、どちらかというと山中(ヤクルト)のようなタイプの投手である。この試合でもストレートは120㌔台で、浮き上がるようなものもあれば、ツーシームのようなものも含まれており、スライダーも投げていたものの、このストレートの軌道で打ち取る投手のようだ。実際にJR東日本は1巡目は三振は1個もなかったものの、杉崎のヒットを除けば他は全員打ち取られてしまった。4回まで被安打1四死球1の無失点であった若山は、5回の先頭打者の丸子にヒットを浴びる。続く崇徳の先輩の近森は2打席連続となるサードフライに打ち取ったものの、JR東日本が左の代打を起用してきたいこともあり、ここでキャッチャー土居とともに降板となってしまった。

それでも投球内容としては4回1/3を2安打3奪三振無失点というものであり、十分に先発としての仕事をこなしたと言える。この内容で降板となったことに関しては、まだ首脳陣からの信頼も完全なものではない気もするが、都市対抗予選に向けていいアピールにはなっただろう。今年はもうドラフトまでアピールの機会が少ないので厳しいかもしれないが、都市対抗でいいピッチングをすればアンダースローという希少種だけに、来年のドラフトでは十分に指名もあり得る投手だろう。

20200831日本製鉄鹿島 若山
5回途中までJR東日本打線を2安打無得点に抑えた鹿島



ランキングに参加しています。
よろしければクリックをお願いします↓
にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村


スポンサーサイト



テーマ : 社会人野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

お疲れ様です。
昨日は報知高校野球と、週ベの2020夏・高校野球総決算なるものを買ってきました☆☆

ベストナイン、ありがとうございました!
中京学院大中京の元なんかは昨夏の甲子園や独自大会でも活躍し、指名は確実な感じですかねφ(._.)メモメモ
篠木を選んでいただいたのは千葉出身者として非常に嬉しいですし、即プロに行ってもらいたいですね…
昌平は渡辺や2年生の吉野が注目されてましたけど、千田も小柄ですがセンスを感じますねφ(._.)メモメモ
最新記事
ランキング
おススメ
カレンダー
04 | 2021/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
プロフィール

ぶるーたす

Author:ぶるーたす
高校野球~社会人野球までアマチュア野球なら何でも好きです

アクセスカウンター
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

注目ブログ