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国士舘×八王子【秋季東京大会】

秋季東京大会2回戦
国士舘×八王子 @ダイワハウススタジアム八王子

試合経過

秋季東京大会は2回戦で早くも秋の東京3連覇を狙う国士館と、注目の190㎝左腕の羽田を擁する八王子が激突した。

まずマウンドにあがったのは八王子のエース190㎝左腕の羽田。長い腕をスリークウォーター気味に振りぬく左腕のボールは角度があり、右バッターのインコースにクロスファイアに入ってくるとなかなか打てる球ではない。正直羽田はもっと素材型だと思っていたが、バッターのアウトコースで出し入れもするなどスライダーも巧みに操り、チェンジアップも投げていた。また1回審判に注意さたほどテンポ早くボールを投げこんでいくのも特徴的であった。
20200925八王子 羽田
八王子のエース190㎝左腕の羽田

国士館のエース左腕の常盤は、スピードはそれほどないものの、ストレートはシュート気味に来るボールもあるなどクセがあり、こちらもスライダーを巧みに操る左腕。1回戦の立教池袋戦では四球が多かったが、この試合ではいきなり八王子の1・2番を連続三振に仕留める快調なスタートを切ると、安定感のあるピッチングを披露していた。試合は両左腕エースの好投で3回まで0-0のまま進んでいった。
20201025国士舘 常盤
国士舘のエース左腕常盤

試合が動いたのは4回表、国士舘はこの回先頭の2番折田がレフト前ヒットを放つと、1死から4番梨本がセンター前ヒットを放って、1死1・3塁のチャンスを作る。ここで迎えた5番林は初球からバントの構えをみせ、3球目をうまく1塁側に転がしてセーフティスクイズを決めて、国士舘が先制する(林も1塁セーフになったので記録はタイムリーヒット)。
20201025国士舘 林
先制点となるスクイズを決めた国士舘の林

国士舘は5回表にも、1死から9番田中がうまくライト前に運んで出塁すると、続く1番市川のバントを羽田が処理して1塁へ投げるもこれをファーストが取れずに、1死1・3塁というチャンスを作る。このチャンスに2番折田はすかさず初球を叩くと、打球は二遊間を抜けていこうという当たりであったが、これをセカンド安藤が何とかキャッチすると、そのままグラブトスで2塁フォースアウト、さらに1塁へ転送してゲッツー。八王子が超高校級ともいえる二遊間のプレーでピンチを脱した。
20200925八王子 安藤1
スーパープレーでチームのピンチを救った八王子のセカンド安藤

八王子打線は3回~5回まで毎回先頭打者がヒットで出塁するも、あと1本が出ずに無得点。6回にも1死から1番安藤が1塁線を破る2ベースを放ち、2番新田は四球を選んで、1死1・2塁というチャンスでクリーンアップを迎えるものの、3番落合はセカンドゴロ、4番羽田はスライダーに三振と得点が奪えない。常盤はこの中盤以降からチェンジアップを多めに使うようにもなり、このようにランナーを背負いながらも、粘りの投球でスコアボードに0を重ねていく。

一方の羽田も4回に失点を喫した以外は、安定した投球で国士舘打線を0に抑えていく。ただ4番に昇格した打撃の方は散々であり、上述の6回のチャンスに加えて、8回にも2死1・3塁という場面で打席に立つもののショートゴロ。この試合は3回もチャンスの場面で打席が回ってきたものの、4打数ノーヒット2三振と結果を出すことができなかった。そしてそんな打撃が尾を引いたか、8回の凡退直後に上がった9回のマウンドでは先頭の林にストレートの四球を出してしまい、ここで安藤監督は羽田を下げて、1年生右腕の星野をマウンドに送り、このピンチを凌いだ。

国士舘が1-0とリードしたまま、試合は9回裏に入るものの、八王子はこの回先頭の小高がサードエラーで出塁。ただ常盤にも疲れが見えたのか、あるいは1回戦のような傾向が出てしまったのか、6番渡邉は三振に仕留めるものの、7番奥にはストレートの四球。8番代打蓑原は三振に仕留めて、あと1死とするものの、9番仲村渠にも1球しかストライクが入らずに四球と、常盤が四球連発で満塁のピンチを招いてしまう。八王子はここでこの試合2安打と常盤にあってきた1番安藤に打席が回り、盛り上がるものの、常盤は安藤に対しても1球もストライクが入らずに押し出しとなり、八王子が土壇場で同点に追いつく。永田監督はここでもうさすがにとエース常盤を下げて、酷な場面ではあるものの1年生左腕の齋藤をマウンドに送る。八王子は2番主将新田が2球目を叩くと、打球は1・2塁間へ…セカンドはこの回途中から守備固めとして渡井が入っていて、渡井は何とか打球に追いつくも、1塁への送球は逸れてしまい(記録は内野安打)、八王子が2-1でサヨナラ勝ちを収めた。
20200925八王子 新田
サヨナラタイムリーを放った八王子の新田


20201025国士舘×八王子
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

八王子といえば、個の力というよりは、チームとしての戦術で勝つことがモットーの「ありんこ軍団」として有名だ。だが八王子の新チームにおいては、Max144㌔を誇る190㎝左腕であり、打っても4番打者という強烈な個をもつ羽田という、強烈すぎる個をもつ中心選手がいる。実際にこの試合でも羽田のピッチングは素晴らしいものがあり、国士舘打線を8回1失点に抑えた。ただ結果から見れば、八王子が逆転をしたのは、羽田がベンチに下がった後の9回であった。ランナーが1塁へ出ると盗塁はしなくても、相手左腕の常盤の視界に入る大きなリードを取るなどして揺さぶり、最終回には常盤の制球が乱れると三振も覚悟で四球を取りに行き、最終的には押し出しで同点とした。羽田がいても、八王子の「ありんこ軍団」ぶりは健在であり、それがこの試合では逆転勝利につながったといえる。

惜しくも秋3連覇を逃した国士舘…最終回にエース常盤が乱れてしまったのも直接的には痛かったが、やはり1得点しかあげられなかった打線に敗因があると思う。常盤の四球に関しては、前の試合でも課題となっていて、またこの試合でも5回までは無四球だったのに対して、6回以降はちらほら四球が出るなど、9回に崩れる前の兆候はあった。ただ1-0というのは、非常に投手を代えにくいスコアであり、永田監督にしても難しいところであったと思う。国士舘打線は昨年の秋制覇を経験したときの3番清水、5番林と、この試合でも2安打を放った4番梨本のクリーンアップを中心に選手はそろっていると思われる。もちろん羽田の投球は素晴らしかったが、この打線で追加点を奪うことができれば、常盤ももっと楽に投げられたかもしれないし、常盤を早めに代えることもできただろう。


Pickup Player
安藤健 八王子2年 セカンド
~弟に託された親子鷹での甲子園に出場~
打っては2安打に同点の押し出し四球を選び、守備でもピンチを救う素晴らしい併殺を完成させたのは、八王子の主将で、安藤徳明監督の息子でもある安藤健であった。

安藤は八王子では1年秋よりベンチ入りしていたが、春の大会は中止となり、夏も3年生中心であったために出番はなかった。2年秋の新チームでは主将1番セカンドを務めている。2018年のチームの主将を務めた安藤大斗は兄にあたり、同じく八王子のセカンドとしてプレーしたものの、甲子園に出場はならず。安藤健は兄と全く同じポジションを手にて、今度こそ父である安藤徳明監督を甲子園に連れていくことを目指している。
参考記事→八王子・安藤「父を甲子園」弟に託す

この試合に1番セカンドでスタメン出場した安藤であったが、1打席目は常盤のスライダーの前に三振、2打席目もスライダーを打たされてセカンドゴロと、序盤は完全に常盤にあっていなかった。ただ守っては5回1死1・3塁というピンチで、センター前に抜けようかという打球に、なんとか追いつくと、そのままバックハンドのグラブトスで2塁へ送球し、併殺を完成させるというビックプレーをみせる。すると打撃でも巧みなバットコントロールをみせ、第3打席では1塁線を抜く2ベースを放ち、第4打席でも1・2塁間を破るヒットを放ち、塁に出れば大きなリードをとり、常盤にプレッシャーをかけていた。そして最大の見せ場は、1点ビハインドの9回裏2死満塁で回ってきた第5打席であったが、常盤は安藤に対して1球もストライクが入らずに、押し出し四球で同点となった。結果的にこの試合では4打数2安打1打点という活躍であった。

安藤は本当に巧打好守という言葉が似合うセカンドであり、安藤監督の息子だけあって八王子らしい選手である。エース羽田もそうであれば、こういう選手が八王子を牽引していくのだと感じさせるものがあった。

20200925八王子 安藤2
4打数2安打活躍をみせた八王子リードオフマン安藤


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