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JFE東日本×三菱自動車倉敷オーシャンズ【都市対抗】

11/22 都市対抗野球大会1回戦
JFE東日本×三菱自動車倉敷オーシャンズ @東京ドーム

試合経過

2020年都市対抗の開幕戦は、前年度王者のJFE東日本に、16年ぶりの出場となった三菱自動車倉敷オーシャンズの対戦となった。

JFE東日本の先発は、昨年の大会でも先発を務め、防御率1.69と結果を出した本田。そんな本田に対して倉敷オーシャンズは、1番竹井が初球を打ち返してセンター前ヒットで出塁すると、3番大倉の四球もあって、2死2・3塁で5番田村を迎える。田村は2球目の厳しいインコースのストレートをうまくレフト線に運ぶ2ベースを放ち、倉敷オーシャンズが2点を先制する。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 田村
先制の2点タイムリーを放つ倉敷オーシャンズの田村

倉敷オーシャンズは2回裏にも1死から、9番沖が左中間への2ベースで出塁すると、2死2塁となってから2番平山の打球は逆方向に伸びて、前目に守っていたレフト今川の頭上を越えるタイムリー2ベース。倉敷オーシャンズが3-0とリードを広げた。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 平山
レフトオーバーのタイムリー2ベースを放った倉敷オーシャンズの平山

倉敷オーシャンズの先発の廣畑のMax154㌔の力のあるストレートの前に、完全に沈黙していたJFE東日本打線であるが、4回表に2死から6番西村がうまくライト前に運ぶと、7番内藤はバットを折られながらも内野安打として青山学院大コンビの活躍で2死1・2塁。ここで迎えたのは土屋の勇退による正捕手争いを制して、この都市対抗のスタメンマスクの座を手にした猪田。打撃が持ち味の捕手である猪田は初球を捉えると1・2塁間を破りJFE東日本が初得点をあげる。
20201122JFE東日本 猪田
ライトへタイムリーを放つJFE東日本の猪田

JFE東日本は5回表、先頭の1番中澤がライト線に2ベースを放ち出塁。廣畑に苦しんだJFE打線において、中澤は1打席目はセカンドライナー、2打席目は右中間に3ベースと唯一当たっていた。JFE東日本は昨年の今川に続き、今年も岡田という2番に強打者を起用していたが、ここは勝負どころとみたのか、バントのために代打鳥巣を起用。ただ鳥巣のバントは、廣畑の好フィールディングもあり中澤が3塁タッチアウトとなり、JFE東日本の攻撃はなかなか波に乗れない。
20201122JFE東日本 中澤
長打2本とJFE東日本打線で唯一廣畑にあっていた中澤

JFE東日本は2回で早くも本田を諦め、2番手としてルーキーの本定をマウンドに送る。本定は得意のフォークを軸にして三振を量産。3・4回の2イニングをなげて、アウト6個のうち5個を三振で取って2回無失点という素晴らしい都市対抗デビューを飾る。本定の後も、5回は高木、6回は林と都市対抗初登板の投手が無失点リリーフみせる。さらに7回からは、昨年の橋戸賞を獲得した、リリーフエースの元DeNAの須田を投入。須田はランナーこそ出したものの、コントロール抜群のストレートとキレのあるスライダーで2イニングで4三振を奪って、味方の反撃を待つ。
20201122JFE東日本 須田
7回から2イニングを無失点に抑えたJFE東日本の須田

廣畑は試合が後半になるについて、なかなか150㌔をマークする球も少なくなり、序盤ほどの勢いはなくなってきたものの、それでも四球は出さないなど安定した投球をみせ、JFE東日本は6回以降2塁も踏めない展開が続くこととなる。最終回もあえなく、3者凡退に終わってしまい、廣畑は9回1失点完投勝利。三菱自動車倉敷オーシャンズが3-1で勝利し、前回王者がいきなり敗れるという都市対抗は波乱の幕開けとなった。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 廣畑1
完投勝利をあげてガッツポーズの倉敷オーシャンズの廣畑


20201122JFE東日本×三菱自動車倉敷オーシャンズ
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


昨年の優勝チームと、16年ぶりの出場で昨年はまさかの1次予選敗退の三菱自動車倉敷オーシャンズの対戦とあって、下馬評でいえば、JFE東日本が圧倒的に有利と思われていた開幕戦。ただ三菱自動車倉敷オーシャンズは昨年はいなかった選手たちが、チームに強さをもたらせた。まずはこの試合の勝利の最大の立役者であるのが、ルーキーの廣畑。予選では3完投勝利をあげるなど、いきなりエースとなった右腕は、強打のJFE東日本打線から1失点完投勝利。攻撃面ではJR西日本から補強した大倉と田村という、都市対抗の経験者が3番と5番に入り、初回の2得点の立役者となっていた。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 大倉
3番に座ったJR西日本から補強選手の大倉

一方のJFE東日本は、昨年の覇者ということで、今年は予選免除で、補強選手もなし。特にコロナの影響で、都市対抗予選が、数少ない公式戦となった今年においては、この予選を戦えていないマイナスが大きかった。オープン戦はしっかりとこなして調整はしてきただろうが、やはり公式戦には公式戦の空気がある。それを経験できずに、この都市対抗開幕戦が、今年初の公式戦というのは難しいものがあっただろう。結果的にJFE東日本にとって、この試合が今年最初で最後の公式戦になってしまったことは残念な限りである。

そんなJFE東日本にとって光明の光となったのは、投手陣であろう。JFE東日本は昨年の優勝時もそうであったが、打撃を売りにしているチームであり、リリースエースの須田を除けば、軸といえるような投手がいない。若いエースの台頭が望まれるチームにおいて、この試合ではルーキーの本定、2年目の高木・林という投手が東京ドームのマウンドを経験し、またそこで無失点と結果を出せたことは来年に向けての大きな収穫となったことであろう。2回戦があれば先発が予想された上島、廣澤と中村の高卒ルーキーコンビもオープン戦では登板しており、来年は是非とも須田に依存しない投手陣を構成して欲しいものだ。
20201122JFE東日本 本定
上々の都市対抗デビューを飾ったJFE東日本のルーキー本定


Pickup Player
廣畑敦也 三菱自動車倉敷オーシャンズ 投手
~150㌔連発で前回王者から1失点完投勝利~
大番狂わせの最大の立役者は、なんといっっても1失点完投勝利をあげたルーキー廣畑であろう。

廣畑は玉野光南では3年夏にエースとして臨み、先発した5試合全てを1人で投げ切り、準決勝では甲子園に出場した岡山学芸館に敗れたものの岡山4強入りをはたす。帝京大に進学すると、1年春より先発のマウンドにもあがり、4年間で31試合に登板(うち先発は17試合)し、4年秋には防御率2.08の好成績をおさめた。4年時には150㌔をマークしたものの、どちらかというと丁寧に投げて試合を作るタイプの投手であった。帝京大を卒業した今年は、出身地でもある倉敷市の三菱自動車倉敷オーシャンズに加入。都市対抗予選ではルーキーながらJR西日本から完封勝利をあげるなど、32回5失点という活躍をみせて、チームを本戦出場に導いていた。

この都市対抗初戦でも先発のマウンドにあがった廣畑であるが、上体を傾けてから大きくステップして腕を思いっきり振るフォームとなっており、帝京大時代に比べるとフォームの綺麗さがなくなっていたが、球の勢いは増し、なおかつコントロールも損ねてはいなかった。初回から自己最速を更新する152㌔をマークすると、圧巻だったのが3回で中澤に3ベースを許して1死3塁のピンチを招くとギアをあげて、2番岡田には最後154㌔のストレートを投じて三振を奪った。変化球も140㌔前後の2シーム、130㌔後半のフォーク、スライダーに加えて、本人がこの試合良かったというカーブがいいアクセントとなっていた。4回には3連打で1点を失うものの、その直後のピンチではまたギアをあげて154㌔をマーク。このようにピンチの場面でギアをあげて、抑えることができるのも廣畑の強みであった。

前半はとにかく力で押せていた廣畑であるが、試合の後半になると、やや疲れも見えてきたのか、150㌔を超える球は少なくなってくる。ただコントロールは終始安定しており、この試合で廣畑が与えた四球は初回の1個のみ。5回には見事なフェーシングで、3塁でバントを刺すなど、球速以外の部分でもレベルが高い投手ということを印象づけた。6回以降はギアをあげる前に、ピンチすら招かない見事な投球をみせて、9回をなげて、被安打7、三振7個、1失点という内容で、前年度の王者、それも打線が売りの王者相手に、見事に完投勝利をあげた。

高校・大学を含めても、実はこれが初の全国大会であった廣畑。スカウトをはじめとして、多くの野球関係者が見守る前で与えたインパクトは絶大であり、この1試合で間違いなく来年のドラフト戦線の上の方に名を連ねることとなっただろう。

20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 廣畑2
Max154㌔のストレートを武器に、1失点完投勝利をあげた三菱自動車倉敷オーシャンズの廣畑


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