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センバツ選考に500球ルールが影響する?

500球ルールとは?
高校野球では投手の投球過多を防止するために、「1週間で500球まで」という投球制限のルールができている。このルールが作られたこと自体が話題となったが、その後このルールに関する話題は少ない。1つはコロナの影響で、このルールは2020年のセンバツから適用されることとなっていたが、コロナの影響でセンバツや春季大会は中止となり、夏の大会も甲子園出場に繋がらない+練習不足でそもそも投手に負担をかけない起用が多かったために、このルールに引っ掛かる可能性が少なくなったことにある。もう1つはそもそも、フ複数投手制が浸透しつつる現代においては、1週間に500球も公式戦で投げるという投手はおらず、ここ5年間ではこのルールに引っ掛かったのは2018年の吉田輝星(金足農→日本ハム)だけという状況だ。

500球ルールに泣いた柴田
ただこの500球ルールが、今年のセンバツ選考には関わってきそうだ。その主役となるのは、宮城県の柴田高校。OBには元ロッテの小坂誠や元横浜の熊原、現役ではオリックス育成の佐藤らを擁する宮城では名の知れた高校ではあるが、これまでに甲子園出場はない。そんな柴田は昨秋の宮城大会準決勝では、仙台育成にコールド負けを喫したものの、3位決定戦では古川学園を破って宮城3位として東北大会に出場した。東北大会では初戦で学法石川から6-2で勝利をあげると、2回戦では八戸学院光星に6-2で勝利、準々決勝では東日本国際大昌平との15-10という打撃を制すると、準決勝では日大山形に6-0で完封勝利。宮城3位から、青森・福島・山形の1位校を破るという快進撃をみせ、東北大会決勝にコマを進めた。

この快進撃の最大の立役者となったのが、エース右腕の谷木。2年夏まではストレートとカーブのみという投手だったらしいが、そこからスライダー・SFF・チェンジアップなどの変化球を取得し、ストレート自体はそれほどスピードはないものの、トルネード気味にやや捻ったフォームから丁寧にボールを投げこんでいき、打者を打ち取っていくタイプの投手である。谷木は準々決勝の最終回1イニングを除いて、全てを1人で投げ抜き、準決勝が終わった段階で合計投球数は481球。初戦からちょうど6日後に行われる決勝では、上述の500球制限により19球しか投げられないという状況であった。ただ柴田の控え投手はというと、谷木との実力差は大きく、準々決勝の最終回には2人の投手がマウンドに上がったものの計5失点。決勝には進出したものの、王者仙台育英相手に絶体絶命という状況であった。
20201017柴田 谷木
柴田の快進撃の立役者となったエース谷木

決勝の仙台育英戦では、本来は控え捕手という南條が先発マウンドに上がるも、4回途中でKOされると、早くも谷木をマウンドに送るも、谷木も仙台育英打線を止められずに4失点を喫して、18球を投げたところで降板。結局試合は1-18という大差で、柴田が仙台育英に敗れてしまった。

この結果により東北のセンバツ選考がややこしくなった。東北には2枠があるので、順当にいけば決勝に進出した2校(仙台育英と柴田)が選出となるが、柴田が決勝で1-18で仙台育英に敗れたのに対して、ベスト4の花巻東は準決勝で仙台育英相手に0-1と善戦している。わたしは花巻東×仙台育英の試合(観戦記)も見たが、花巻東のエース菱川は好投手であり、実力的には花巻東の上だと思った。
20201018花巻東 菱川
仙台育英相手に1失点完投の好投をみせ、センバツ出場の可能性を残した花巻東のエース菱川

難航する東北2枠目の選考
そんな状況もあってか、宮城の高野連は柴田を21世紀枠の推薦校とした。一般枠でもセンバツ出場に相当する成績を残した高校が選出されるのは異例のことで、ここら辺からも宮城高野連が「これは柴田危ないぞ…」と思っていることが察せられる。しかし結果として、東北の21世紀枠推薦校は、同じく東北大会に出場した八戸西となり、柴田の21世紀枠での甲子園出場は幻となった。

ここで出てくるのが「決勝で谷木が投げられていれば…」という論争である。つまり球数制限さえなければ、柴田は東北大会で大活躍のエース谷木が投げていたので、本来の力でいえば、柴田は十分にセンバツ出場に値するというのだ。実際にセンバツではもう少し試合間隔は空くし、決勝近くまでいかなければ、球数制限に引っ掛かる可能性もないのは事実。そして八戸学院光星・東日本国際大昌平・日大山形を破ったという結果からいえば、柴田は十分にセンバツ出場に値するものだ。

個人的にはこの論争はナンセンスだと思う。例え納得がいかなかろうが、500球制限というルールがついたのが野球であり、野球はもはや複数の投手を用意できるチームが強いスポーツなのだ。そんなルールがなければ、ということをぼやいても、それは野球の話ではないのだ。また谷木がいれば…とあるが、柴田は宮城大会では谷木が投げても2-12で仙台育英にコールド負けをしている事実もあるので、そんな仮定の話をしてもどうしようもない。

なので、個人の意見としては東北の2枠目は花巻東にすべきだと思っている。ただ高野連は初出場の公立校である柴田を推すだろうし、「エース柴田くんが投げられれば、十分に勝ち上がれるので~」とまるで自分たちの作った500球ルールを無視するような発言が出てきても驚きはしない。実際に高野連は柴田を選ぶと思っているので、「花巻東を選出すべきだが、選ばれるのは柴田だろう」というのが個人的な予想だ。

ただその争点となるが、500球ルールの解釈であることは間違いない。センバツ出場校自体もさることながら、やっと日の目を見た500球ルールがどのように解釈されるのかにも、29日(金)の選考会では注目していきたい。


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