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福岡大大濠✕大崎【選抜高校野球大会】

3/22 選抜高校野球大会1回戦
福岡大大濠✕大崎 @阪神甲子園球場

試合経過

昨秋は九州大会の決勝で対戦した福岡大大濠✕大崎。そのときは大崎が5-1で勝利して九州王者となったものの、センバツ出場が確定した後の試合とあって、福岡大大濠の毛利、大崎の坂本の両エースは登板回避していた。ただこの重要なセンバツの初戦ではその両エースが先発のマウンドに立った。

まずは先行の大濠が、大崎のエース阪本に襲い掛かる。1回表1死から2番友納、3番山下恭という来年のドラフトでも注目されるだろう新2年生コンビの連打で1死1・3塁とチャンスを作る。先制点を与えなくない大崎はここで前進守備をひくものの、4番川上の打球が2塁ベース付近のショートゴロとなると6-4-3と転送して併殺にして初回のピンチを切り抜ける。
20210322福岡大大濠 松尾
先制の2点タイムリーを放った福岡大大濠の松尾

2回表にも大濠は先頭の北嶋がエラーで出塁すると、バントと四球で1・2塁としたところで、大崎にバッテリーミスが出てしまい1死2・3塁とチャンスを作る。ここで迎えた8番松尾は、今度は前進守備の二遊間を抜くヒットを放ち、2者が生還して大濠が2点を先制。ただ続く2死2塁のチャンスで、1番古川が左中間に放った大飛球は、大崎のセンター池田が背走しながらキャッチするファインプレーをみせて、追加点を与えなかった。

対する大崎打線であるが、大濠のエース毛利の投球の前に完全に沈黙。2回には4番調の初ヒットを起点に1・2塁のチャンスを作るも、最後は8番村田が三振に倒れてしまう。5回まで放ったヒットはこの1安打のみで、それ以外のイニングは全て3人で攻撃が終わってしまう。

ただ大崎のエース坂本も、綺麗なフォームから繰り出すMax138㌔のストレート、スライダー・カーブを中心にフォークや2チームといった球をコントロール投げていき、本来の安定した投球を披露。4回以降は大濠打線にヒットを与えずに、試合は両投手の好投で2-0のまま膠着状態に入る。
20210322大崎 坂本
本来の投球で大濠打線に追加点を与えなかった大崎のエース坂本

均衡が破れたのは7回裏、大崎は1死から4番調が自身にとっても、チームにとっても2本目のヒットを放ち出塁。5番田栗のところでエンドランを決行すると、田栗はちょうど2塁へ入りかけたショートの逆をつく打球を放って1・2塁とチャンスを広げる。そこから2死になったものの、7番を打つエース坂本がストレートをセンター前に弾き返して、2塁から調が生還して大崎が甲子園初得点をあげる。
20210322大崎 調
2安打目となるヒットを放ち得点の起点となった大崎の4番調

九州大会では全試合逆転勝ちを収めるなど、逆転の大崎が発動しそうな場面であったが、ここで立ちはだかったのは大濠の主将でキャッチャー川上。続く8番村田の初球がボールとなったところで、持ち前の強肩で2塁へ牽制を投げるとタッチアウトとなり、大濠が最大のピンチを脱した。
20210322福岡大大濠 川上
強肩でチームのピンチを救った福岡大大濠のキャッチャー川上

守備の好プレーにも助けられた毛利は、8回裏は大崎打線から3者三振を奪い復活。最終回の2番から始まる大崎の好打順も、最後はこの試合2安打の調を詰まらせてセンターフライに打ち取るなど3者凡退に抑えてゲームセット。福岡大大濠が2-1で勝利し、昨秋の九州大会決勝のリベンジに成功した。
20210322福岡大大濠 毛利2
1失点完投勝利をあげてガッツポーズの福岡大大濠のエース毛利


20210322福岡大大濠×大崎
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


長崎の離島から昨秋の九州大会を制して、初の甲子園出場となった大崎。清峰のコーチとして、エース今村(広島)を擁してセンバツ優勝を達成した清水監督のもと、そのときの清峰と同じように投手を中心して、しっかり守るチームを作ってきた。2回の得点の場面こそ、ショート村田のエラーやバッテリーミスは絡んでしまったものの、この試合では3個もの併殺をとったり、センター池田のビックプレーがあったりと守備力の高さは見せつけられた。エース坂本も結局2失点(自責点1)で完投しており、ディフェンス面では思い通りの試合ができただろう。あとは攻撃面を強化して、また夏に甲子園に戻ってきて欲しいところだ。

大濠に関していえば逆に追加点のあげられないもどかしさがあり、流れが悪くなってしまう可能性もあったところで、こちらもエース毛利の投球もさることながら、背番号9だが1・2塁間の打球をうまく処理するなどセカンドで好守備をみせた古川、ポテンヒットとなりそうな打球でダイビングキャッチをみせた永井、上述の通りバズーカで牽制を刺した川上と守備力が非常に高いチームであった。攻撃面でも友納・山下恭・北嶋といった能力のある2年生がおり、この試合では打撃面ではブレーキとなってしまった4番川上を含めて実力はあるので、次戦での奮起に期待したい。


Pickup Player
毛利海大 福岡大大濠 新3年 投手
~エース登場で見事にリベンジ成功~
昨秋の九州大会決勝では登板のなかったエースが、満を持してセンバツ初戦でマウンドにあがり、見事大崎にリベンジを果たした。

毛利はソフトバンクJr、ボーイズ日本代表ともともと名の知られた左腕であり、福岡大大濠でも1年夏からベンチ入り。ただ1個上には山下(オリックス)をはじめとした強力投手陣がおり、また夏の独自大会はチームが3年生オンリーで臨んだこともあり、なかなか目立った活躍はなかった。ただ2年秋の新チームからはエースとなり、九州大会では大分商戦で1失点14奪三振完投勝利、さらにはセンバツで2回戦の対戦相手となる具志川商からは完封勝利をあげており、チームをセンバツ出場に導いた。ただ、敗れた決勝の大崎戦を含め、九州大会の準決勝以降の登板はなかった。

この試合で先発のマウンドに上がった毛利は、ストレートはMax139㌔をマークしたが、キレがありもっとスピードが出ているようにも見えた。変化球でいうと、この試合ではカーブが非常によく、各打者の初球からどんどん使ってカウントを稼ぐのに有効な球となっていた。その他はスライダー、決め球にもなったチェンジアップを投げており、試合の中盤以降は2チームの割合も増えていった。6回には3者三振を奪うなど、6回までは大崎打線を1安打に抑える好投。7回にヒット3本を浴びて1点を失ったものの、その後のピンチを女房役の川上のバズーカもあって乗り切ると、8回には再び3者三振を奪うなど、それまでの投球に戻り、最終的には9回1失点で完投した。

秋からの課題である球数は、この試合での143球とやや多めであったが、持ち前の奪三振率の高さをこの試合でも発揮して10個もの三振を奪っていることも影響しているであろう。ただ全てにおいて能力が高く、今大会でもトップクラスの左腕であるということは証明できた。高卒即プロというタイプでないかもしれないが、福岡大大濠が近年輩出している坂本(DeNA)濱地(阪神)、三浦(法政大)、山下(オリックス)といった投手陣に加わることのできる存在であろう。

20210322福岡大大濠 毛利1
1失点10奪三振完投勝利をあげた福岡大大濠のエース毛利


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