修徳✕関東一【選手権東東京大会】
8/1 選手権東東京大会準決勝
修徳✕関東一 @東京ドーム
試合経過
東京ドーム開催となった東東京大会の1試合目は、プロ注目のエース床枝を擁して2試合連続サヨナラホームラン勝利で勢いをつけてこの準決勝にコマを進めた修徳と、こちらもプロ注目のエース市川を擁し、春は東京大会優勝・関東大会準優勝と結果を残し、今大会の大本命とされる関東一の対戦となった。
まずマウンドに上がった関東一の市川であるが、初回からエンジン全開、初球からいきなり自己最速タイとなる146㌔をマークすると、2番鈴木悠に対しては自己最速を更新する149㌔をマーク。鈴木悠からストレートで空振り三振を奪うと、打者としても注目の3番床枝からも149㌔で三振を奪い、修徳打線を圧倒する立ち上がえりをみせる。
対する関東一の初回は、1番染谷がセカンドへの内野安打で出塁すると、2番五十嵐は粘った末に四球を選び、パスボールで2・3塁となったために、3番初谷は敬遠気味に歩かさせれて、いきなり無死満塁のチャンスを迎える。ただここから床枝が本領を発揮し、4番石見に対してはボール球に変化するスライダー2球で追い込むと、最後もスライダーで空振り三振。5番津原は、145㌔のストレートで追い込むと、ショートゴロ併殺に仕留め、初回の大ピンチを無失点で凌ぐ。
関東一は3回裏、1番染谷のヒットと初谷の2打席連続の四球で1死1・2塁とし、初回と同じくチャンスの場面で4番石見を迎える。前の打席では床枝のスライダーの前に完敗であった石見だが、今度はフルカウントからやや浮いたスライダーをセンター前に弾き返す先制のタイムリー。さらに5番津原も初球の高めのカットボールを捉えると打球はレフトスタンドへと吸い込まれる3ラン。初回に無死満塁のチャンスをつぶしてしまった2人が見事に床枝にリベンジを果たし、関東一が4点を先制した。

先制タイムリーを放つ関東一の4番石見

3ランホームランを放った関東一の5番津原
3回まで市川の前に四球1個のみで、まさに手も足も出ていなかった修徳打線。4回表も2番鈴木悠から始まる好打順であったが、2番鈴木悠・3番床枝と連続三振。ただ4番佐藤は持ち前のフルスイングで、初球を叩くと、レフトフライかと思われた高く上がった打球はそのままレフトスタンドに飛び込むホームランとなり、修徳が市川から初得点をあげた。

ホームランを放った修徳の4番佐藤
ただ市川は佐藤にホームランを打たれた直後の5番芦川の打席では、ついに大台に乗るストレート151㌔をマークするなどして三振に仕留める。佐藤の1発で崩れることもなく、その後も威力のあるストレートに加えて、カットボール・スライダーを中心にカーブやチェンジアップなどの多彩な変化球を織り交ぜた投球で、修徳打線をその後も寄せ付けない投球をみせた。
一方の修徳の床枝も、ストレートはMax145㌔をマークし、この試合では130㌔台のカットボールを多めに、スライダーも織り交ぜた投球を展開。上述の通り3回に4失点はしたものの、それ以降はランナーは出すものの、要所は締める投球で関東一打線に追加点を許さずに、試合は両エースの投げ合いで4-1のまま進んでいくこととなる。

3回以外は関東一打線に得点を許さない投球をみせた修徳のエース床枝
修徳は7回表に先頭の佐藤が、市川のスライダーをうまくレフト前に運んでチーム3本目のヒットを放つが、これがまた市川に火をつけてしまったのか、そこから3者連続三振。その後はスタメンに入っていた八木・萩原の2人の1年生に代打を送るなどして勝利への執念を見せるものの、8回・9回も市川の前に3人ずつで抑えられしまいゲームセット。関東一が4-1で勝利して、翌日の決勝へコマを進めた。

1失点完投勝利をあげてガッツポーズの関東一の市川

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
関東一のエース市川がついに覚醒した。1年夏より甲子園のマウンドを経験している関東一のエースは、スライダー・カットボール・カーブ・フォーク・チェンジアップといった多彩な変化球も持ち合わせ、非常に丁寧な投球が持ち味な投手である。ストレートは140㌔を越えるものの、その184㎝という投手らしい立派な体格、さらには丁寧に投げているところもあり、まだまだ本気を出せばスピードも出るだろうと思っていた。この試合前までMaxは146㌔(それもリリーフ時)であった市川だが、この試合では東京ドームのマウンドということもあってか初回からエンジン全開で、自己最速を更新する149㌔をマークし、4回には151㌔をマークした。なお報道ではMax152㌔となっているが、これは初回に確かに152㌔という表示があったが、これは打者が打った時の表示であり、打球スピードが誤って表示されてしまった可能性が高い(東京ドームのスピード表示あるある)。ただいずれにせよこの試合でスケールアップした姿が見られたのは事実で、スカウトの評価は大きく上がったことであろう。

Max151㌔をマークするなどそのスケールアップした姿をみせた関東一の市川
修徳のプロ注目のエース床枝は、局点を取られたのは3回のみで最後まで投げ切った。Max145㌔のストレートに加えて、この試合ではカットボールを多めにして関東一をうまく打ち取る投球をみせるなどうまさも光る投球であった。市川との投げ合いには敗れたものの、雪谷や小山台からは完封勝利をあげるなど、間違いなくこの夏の東東京を盛り上げた立役者であった。
そんな市川の前に沈黙してしまった修徳打線であるが、2年生の4番佐藤だけは違った。準々決勝の小山台戦ではサヨナラ満塁ホームラン放っている佐藤は、左足を大きく上げて、全身を使ってのフルスイングが魅力で、空振りでも東京ドームの観客がどよめくほどであった。第2打席には初球の市川のストレートを捉えると、最初はレフトフライかと思った滞空時間の長い打球はそのままレフトスタンドに飛び込み、3試合連続となるホームランをマーク。第3打席では初球のストレートに豪快な空振りをしたと思ったら、2球目の変化球をうまくレフト前に運ぶなど、フルスイングの中にもうまさも見せつけた。チームの大黒柱であるエース床枝こそ3年生であるものの、この試合の修徳はスタメン6人が下級生というチームであり、佐藤を中心とした新チームには大いに期待できる。

フルスイングが魅力の修徳の2年生4番佐藤
Pickup Player
津原璃羽 関東一3年 ファースト
~1打席目のリベンジを果たす3ランホームラン~
4得点で勝利した関東一において、5番津原の放った3ランホームランはまさに値千金の1本であった。
津原は関東一では2年秋から背番号14でベンチ入りをはたし、準決勝の東海大菅生戦では5番レフトとしてスタメン出場。174㎝70㎏とそこまで大柄ではないものの、しっかりとボールを叩くことができて、勝負強い打撃を武器に、レギュラー争いの激しい関東一の中で3年春には背番号3を獲得し、関東大会では常総学院戦では4番に座るなど3試合全てでヒットを放ち準優勝に貢献。この夏もファーストのレギュラーとして迎えてた津原は、主に5番ファーストとして活躍。唯一代打出場となった岩倉戦では満塁ホームランを放つなど、ここまで7打数6安打という驚異的な数字をマークしていた。ちなみに兄は、日大三の正捕手として甲子園に出場した津原瑠斗(日本大4年)である。
この試合でも5番ファーストとして出場した津原は、1打席目にいきなり1死満塁というチャンスで打席が回ってきたものの、あっという間に追い込まれてしまうと、最後は高めのストレートを打つもショートゴロ併殺という最悪の結果となってしまう。ただ1点を先制した直後の2死1・3塁というチャンスで回ってきた第2打席では、初球の高めに甘く入ったカットボールを捉えると打球は東京ドームのレフトスタンドに飛び込む3ランホームランとなり、関東一に貴重な追加点をもたらせた。その後も、四球・バントときっちり仕事をこなした。
これで今大会は9打数7安打2ホーマー8打点という活躍。秋までは控えだった選手だが、厳しいレギュラー争いを勝ち抜いて、まさに関東一の主軸となりつつある津原の打撃に、決勝戦でも注目していきたい。

貴重な3ランホームランを放つ関東一の津原
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修徳✕関東一 @東京ドーム
試合経過
東京ドーム開催となった東東京大会の1試合目は、プロ注目のエース床枝を擁して2試合連続サヨナラホームラン勝利で勢いをつけてこの準決勝にコマを進めた修徳と、こちらもプロ注目のエース市川を擁し、春は東京大会優勝・関東大会準優勝と結果を残し、今大会の大本命とされる関東一の対戦となった。
まずマウンドに上がった関東一の市川であるが、初回からエンジン全開、初球からいきなり自己最速タイとなる146㌔をマークすると、2番鈴木悠に対しては自己最速を更新する149㌔をマーク。鈴木悠からストレートで空振り三振を奪うと、打者としても注目の3番床枝からも149㌔で三振を奪い、修徳打線を圧倒する立ち上がえりをみせる。
対する関東一の初回は、1番染谷がセカンドへの内野安打で出塁すると、2番五十嵐は粘った末に四球を選び、パスボールで2・3塁となったために、3番初谷は敬遠気味に歩かさせれて、いきなり無死満塁のチャンスを迎える。ただここから床枝が本領を発揮し、4番石見に対してはボール球に変化するスライダー2球で追い込むと、最後もスライダーで空振り三振。5番津原は、145㌔のストレートで追い込むと、ショートゴロ併殺に仕留め、初回の大ピンチを無失点で凌ぐ。
関東一は3回裏、1番染谷のヒットと初谷の2打席連続の四球で1死1・2塁とし、初回と同じくチャンスの場面で4番石見を迎える。前の打席では床枝のスライダーの前に完敗であった石見だが、今度はフルカウントからやや浮いたスライダーをセンター前に弾き返す先制のタイムリー。さらに5番津原も初球の高めのカットボールを捉えると打球はレフトスタンドへと吸い込まれる3ラン。初回に無死満塁のチャンスをつぶしてしまった2人が見事に床枝にリベンジを果たし、関東一が4点を先制した。

先制タイムリーを放つ関東一の4番石見

3ランホームランを放った関東一の5番津原
3回まで市川の前に四球1個のみで、まさに手も足も出ていなかった修徳打線。4回表も2番鈴木悠から始まる好打順であったが、2番鈴木悠・3番床枝と連続三振。ただ4番佐藤は持ち前のフルスイングで、初球を叩くと、レフトフライかと思われた高く上がった打球はそのままレフトスタンドに飛び込むホームランとなり、修徳が市川から初得点をあげた。

ホームランを放った修徳の4番佐藤
ただ市川は佐藤にホームランを打たれた直後の5番芦川の打席では、ついに大台に乗るストレート151㌔をマークするなどして三振に仕留める。佐藤の1発で崩れることもなく、その後も威力のあるストレートに加えて、カットボール・スライダーを中心にカーブやチェンジアップなどの多彩な変化球を織り交ぜた投球で、修徳打線をその後も寄せ付けない投球をみせた。
一方の修徳の床枝も、ストレートはMax145㌔をマークし、この試合では130㌔台のカットボールを多めに、スライダーも織り交ぜた投球を展開。上述の通り3回に4失点はしたものの、それ以降はランナーは出すものの、要所は締める投球で関東一打線に追加点を許さずに、試合は両エースの投げ合いで4-1のまま進んでいくこととなる。

3回以外は関東一打線に得点を許さない投球をみせた修徳のエース床枝
修徳は7回表に先頭の佐藤が、市川のスライダーをうまくレフト前に運んでチーム3本目のヒットを放つが、これがまた市川に火をつけてしまったのか、そこから3者連続三振。その後はスタメンに入っていた八木・萩原の2人の1年生に代打を送るなどして勝利への執念を見せるものの、8回・9回も市川の前に3人ずつで抑えられしまいゲームセット。関東一が4-1で勝利して、翌日の決勝へコマを進めた。

1失点完投勝利をあげてガッツポーズの関東一の市川

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
関東一のエース市川がついに覚醒した。1年夏より甲子園のマウンドを経験している関東一のエースは、スライダー・カットボール・カーブ・フォーク・チェンジアップといった多彩な変化球も持ち合わせ、非常に丁寧な投球が持ち味な投手である。ストレートは140㌔を越えるものの、その184㎝という投手らしい立派な体格、さらには丁寧に投げているところもあり、まだまだ本気を出せばスピードも出るだろうと思っていた。この試合前までMaxは146㌔(それもリリーフ時)であった市川だが、この試合では東京ドームのマウンドということもあってか初回からエンジン全開で、自己最速を更新する149㌔をマークし、4回には151㌔をマークした。なお報道ではMax152㌔となっているが、これは初回に確かに152㌔という表示があったが、これは打者が打った時の表示であり、打球スピードが誤って表示されてしまった可能性が高い(東京ドームのスピード表示あるある)。ただいずれにせよこの試合でスケールアップした姿が見られたのは事実で、スカウトの評価は大きく上がったことであろう。

Max151㌔をマークするなどそのスケールアップした姿をみせた関東一の市川
修徳のプロ注目のエース床枝は、局点を取られたのは3回のみで最後まで投げ切った。Max145㌔のストレートに加えて、この試合ではカットボールを多めにして関東一をうまく打ち取る投球をみせるなどうまさも光る投球であった。市川との投げ合いには敗れたものの、雪谷や小山台からは完封勝利をあげるなど、間違いなくこの夏の東東京を盛り上げた立役者であった。
そんな市川の前に沈黙してしまった修徳打線であるが、2年生の4番佐藤だけは違った。準々決勝の小山台戦ではサヨナラ満塁ホームラン放っている佐藤は、左足を大きく上げて、全身を使ってのフルスイングが魅力で、空振りでも東京ドームの観客がどよめくほどであった。第2打席には初球の市川のストレートを捉えると、最初はレフトフライかと思った滞空時間の長い打球はそのままレフトスタンドに飛び込み、3試合連続となるホームランをマーク。第3打席では初球のストレートに豪快な空振りをしたと思ったら、2球目の変化球をうまくレフト前に運ぶなど、フルスイングの中にもうまさも見せつけた。チームの大黒柱であるエース床枝こそ3年生であるものの、この試合の修徳はスタメン6人が下級生というチームであり、佐藤を中心とした新チームには大いに期待できる。

フルスイングが魅力の修徳の2年生4番佐藤
Pickup Player
津原璃羽 関東一3年 ファースト
~1打席目のリベンジを果たす3ランホームラン~
4得点で勝利した関東一において、5番津原の放った3ランホームランはまさに値千金の1本であった。
津原は関東一では2年秋から背番号14でベンチ入りをはたし、準決勝の東海大菅生戦では5番レフトとしてスタメン出場。174㎝70㎏とそこまで大柄ではないものの、しっかりとボールを叩くことができて、勝負強い打撃を武器に、レギュラー争いの激しい関東一の中で3年春には背番号3を獲得し、関東大会では常総学院戦では4番に座るなど3試合全てでヒットを放ち準優勝に貢献。この夏もファーストのレギュラーとして迎えてた津原は、主に5番ファーストとして活躍。唯一代打出場となった岩倉戦では満塁ホームランを放つなど、ここまで7打数6安打という驚異的な数字をマークしていた。ちなみに兄は、日大三の正捕手として甲子園に出場した津原瑠斗(日本大4年)である。
この試合でも5番ファーストとして出場した津原は、1打席目にいきなり1死満塁というチャンスで打席が回ってきたものの、あっという間に追い込まれてしまうと、最後は高めのストレートを打つもショートゴロ併殺という最悪の結果となってしまう。ただ1点を先制した直後の2死1・3塁というチャンスで回ってきた第2打席では、初球の高めに甘く入ったカットボールを捉えると打球は東京ドームのレフトスタンドに飛び込む3ランホームランとなり、関東一に貴重な追加点をもたらせた。その後も、四球・バントときっちり仕事をこなした。
これで今大会は9打数7安打2ホーマー8打点という活躍。秋までは控えだった選手だが、厳しいレギュラー争いを勝ち抜いて、まさに関東一の主軸となりつつある津原の打撃に、決勝戦でも注目していきたい。

貴重な3ランホームランを放つ関東一の津原
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