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東京成徳大✕関東一【秋季東京大会】

10/3 秋季東京大会1回戦
東京成徳大✕関東一 @スリーポンドスタジアム八王子

試合経過

関東一の秋季東京大会の初戦。先発のマウンドに上がったのはエースナンバーの成井ではなく、背番号8を付けた井坪。井坪は1年秋に4番レフトを務めていたものの、(事情は分からないが)2年春・2年夏はベンチ外であったが、この2年秋はなんと1番ピッチャーでスタメン出場。関東一に入ってからは投手としての話は聞いていなかったものの、八王子シニアではエースとしてジャイアンツカップ4強という実績もある選手だ。

井坪は左肩を高く上げて角度をつけたフォームで、また強靭な下半身でしっかりとタメをつくることができており、これによりストレートも角度があり力強い球となっていた。スライダーにもキレがあり、さらには初回四球で出してしまったランナーを素早い牽制で刺すなどマウンド裁きも見事な投手であった。東京成徳大打線に対して、1巡目で出したランナーはこの四球の1人のみであり、5番須藤から3者連続三振を奪うなどして、3回までノーヒットピッチングをみせる。
20211003関東一 井坪
関東一の先発マウンドに上がった井坪

対する東京成徳大の先発はエースの須藤。180㎝80㎏というがっちりした体格と、テイクバックがコンパクトで隠れるようなフォームはまるで竹田(現在の明治大のエース)を彷彿とされるものがあり、ストレートは力があり、また打者の手元で鋭く落ちるスライダー(?)も一級品であり、こちらも関東一打線を3回までノーヒットに抑える素晴らしい立ち上がりをみせる。
20211003東京成徳大 須藤2
3回まで関東一打線を無安打に抑えた東京成徳大の先発須藤

4回表、東京成徳大は1番西が四球で出塁すると、続く2番羽吹は送らずに強硬策に出ると、これが的中して三遊間を破るチーム初安打となり、無死1・2塁というチャンスを作る。ただここで立ちはだかったのが関東一のキャッチャー富岡であり、まず3番芦川がバントを引いて見逃すと、素早い2塁牽制で西を刺すと、続いて1塁ランナーの羽吹の2盗も刺して、一気に2死ランナー無しと東京成徳大のチャンスを、その強肩であっという間に紡いで見せた。

関東一も4回裏には2番柳瀬がセンター前ヒットを放ち、盗塁を決めて無死2塁というチャンスを作るも、3番須藤の当たりはピッチャーライナーで柳瀬が戻れず、こちらもチャンスがあっという間に2死ランナー無し。5回裏にも富岡の四球と三浦のヒットで1死1・2塁のチャンスを作るも、衛藤・西川の1年生コンビに1本が出ずに無得点。試合は両投手の好投により0-0のまま前半戦を終了する。

関東一は6回裏、1死から2番柳瀬が四球で3打席連続となる出塁を果たすと、3番須藤の初球にこの試合3個目の盗塁を決める。すると須藤はカウント2B2Sから、1塁線を破るタイムリーを放ち、関東一がついに先制。須藤は盗塁を決めて、関東一はまた1死2塁というチャンスを作るも、ここは東京成徳大の須藤が、4番増尾・5番秋葉という関東一の中軸を打ち取り、この回を最少失点で切り抜ける。
20211003関東一 須藤
先制タイムリーを放った関東一の3番須藤

関東一は7回から継投に入り、背番号10を付けた左腕の桝川がマウンドに上がる。桝川はキレのあるボールをコントロールよく投げこむことのできる左腕で、テンポよく7・8回の東京成徳大の攻撃を3人ずつで片づける好リリーフをみせる。
20211003関東一 桝川
7回から関東一の2番手として登板し好リリーフをみせた桝川

すると関東一は8回裏、マウンドを降りて打撃に専念できたのか1番井坪が強烈な打球で左中間を破る2ベースを放ち出塁すると、2番柳瀬がレフト前にタイムリーヒットを放ち貴重な追加点をあげる。桝川は9回表も東京成徳大の攻撃を無得点に抑えて、関東一が井坪→桝川の完封リレーで勝利し、初戦突破を決めた。


20211003東京成徳大✕関東一
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


東京成徳大はそこまで高校野球で名の知れたチームではないが、実は今年は春は東海大菅生に0-2、夏は二松学舎大付に0-3と、甲子園出場校に対して、大善戦していた。ただその立役者は前チームのエース左腕の岩井であり、岩井が抜けた新チームはどうなるのかと思っていたが、これはまた須藤という素晴らしいエースが誕生した。須藤は中学野球の名門である修徳中出身ということで少しは期待していたが、関東一相手に8回途中2失点という好投であり、その期待以上の投球をみせてくれたといえる。
20211003東京成徳大 須藤1
関東一相手に接戦を演じた東京成徳大の最大の立役者の須藤

結果的には点差は2のみでの勝利となってしまった関東一だが、そのディフェンス面は非常に安定しており、点を取られる気配もなく、点差以上の実力差は見せつけた試合であった。前チームは3年生中心であり、ずっとベンチしたのは主将の秋葉のみで、昨秋はレギュラー格であった三浦・井坪は春・夏とベンチを外れ、投手としても成井はベンチ入りしていたものの、絶対的エース市川がいたために重要な試合での登板はないなど、経験の少ないチームであるが、毎年のことながら秋に完成度の高いチームを作ってくる米澤監督はさすがである。1つ気になるとすればエース成井の状態だ。この試合は上述のように接戦になったものの、成井がブルペンに行くことなかった。井坪→桝川が良かったので登板はなくても、準備すらしないというのはいささか疑問であり、ケガなどしていないかが心配だ。なにせ2回戦の相手は早稲田実業ということで、関東一は翌週にもフルスロットで戦う必要があるからだ。
20211003関東一 秋葉
前チームからずっとベンチ入りを果たしている関東一の主将秋葉


Pickup Player
柳瀬冬和 関東一2年 外野手
~今年も出てきた関東一の超俊足外野手~
関東一の2番打者の柳瀬は、全打席で出塁して、その俊足で3盗塁を決めるなど大活躍であった。

柳瀬は関東一では、この秋に背番号17で初のベンチ入り。背番号2桁であるが、この試合では本職はセンターの井坪が先発のマウンドに上がったこともあり、2番センターでスタメン出場を果たした。

まず柳瀬に関して驚いたのは、名簿では右投右打となっているものの、左打席に立ったことだ。関東一ではこのようなケースはよく見られるものの、割と直前に左打者に転向(orスイッチに転向)して、この大会に臨んでいるということになる。この転向直後ということに加えて、166㎝60㎏と体格としては小柄な選手なので、東京成徳大の内野陣はあらかじめかなり前に守り、柳瀬がセーフティバントの構えをした際には、ファースト・サードがほぼ打者の目の前までダッシュしてきていた。

柳瀬の1打席目はいきなりカウント3Bとなるものの、そこから2球連続でストライクが来てフルカウントとなるものの、ファールで粘ると最後は四球を選らんで出塁。続く3番須藤の2球目に盗塁を決めて、さらに須藤のファーストファールフライでタッチアップをして3塁へ進む好走塁をみせるも、あと1本が出ずに先制のホームインとはならなかった。2打席目にはセーフティを警戒する東京成徳大の守備陣をあざ笑うかのように、初球を見事センター前に弾き返して出塁。3番須藤の初球には盗塁を決めてみせた。

そんな柳瀬の存在を、東京成徳大の須藤も意識してか第3打席には1球もストライクが入らずに出塁すると、続く打者の初球に盗塁成功。もう完全なまでにマークされている中で初球に成功させるだから、走力が圧倒的としか言いようがない。そして3度目の正直とばかりに、須藤のタイムリーで先制のホームを踏んだ。1死2塁で迎えた第4打席では、レフトにうまく流し打って貴重な追加点となるタイムリー。ここで出塁した柳瀬に対して、東京成徳大は2球連続でウェストするなどさらなる警戒をしたために、4個目の盗塁とはならなかったものの、結局この試合では4打席全てで出塁して、2打数2安打3盗塁1打点という活躍で、攻撃面ではチーム勝利の最大の立役者となった。

関東一には、オコエ(楽天)・齋藤(中央大)・大久保(新潟医療福祉大)と、超がつくほどの俊足のセンターが誕生して、その時のチームで活躍してきた。今年は三浦もいるものの、今日の圧倒的な盗塁能力をみると、柳瀬にこれを託したいところである。左打席も始めたばかりのようで、今度の実戦経験や冬場の振り込みなどを経れば、まだまだ向上の余地もあり、非常に楽しみな選手である。

20211003関東一 柳瀬2

20211003関東一 柳瀬1
全打席で出塁し、その俊足で3盗塁の活躍をみせた関東一の柳瀬


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