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日本文理✕星稜【秋季北信越大会】

10/17 秋季北信越大会準々決勝
日本文理✕星稜 @しんきん諏訪湖スタジアム

試合経過

北信越大会の準々決勝では、来年のドラフト上位候補であえる148㌔右腕の田中を擁する日本文理と、ここ5年で春夏合わせて北信越大会を6度も制している星稜というビックマッチが実現。前日の1回戦ではともにリリーフ登板のみであった、日本文理の田中、星稜のマーガードという両エースが、この大一番で満を持して先発のマウンドに上がり、雨の影響で開始が2時間遅れ、さらに気温が10℃前半という極寒の中で試合が始まった。

日本文理のエース田中は、185㎝82㎏というがっちりとした体格から放たれるストレートには力があり、球速表示はなかったものの、140㌔中盤はマークしていたとの話だった。ストレートに威力があるためか、相手が右バッターの際にはセンターが右中間寄りに、左バッターの際には左中間寄りに守るというシフトを敷いていた。ただこの試合の田中はストレートだけでなく、カットボールをはじめとしてスライダー・カーブ・チェンジアップといった変化球も巧みに使う投球をみせ、4回まで星稜打線を1安打無得点に抑える。
20211017日本文理 田中1
日本文理の先発エースの田中

星稜のエースのマーガードも、184㎝93㎏という立派な体格の右腕であり、期待に反してストレートは140㌔にも及ばなかったものの、カットボールやスライダーといった変化球を多く使い、三振こそないものの日本文理打線を巧みに打ち取っていった。こちらも4回まで日本文理打線をセーフティバントによる内野安打1本に抑え、序盤は田中とマーガードの投手戦となった。
20211017星稜 マーガード
星稜の先発エースのマーガード

試合が動いたのは5回裏、星稜はこの回先頭の4番若狭がセンター前ヒットで出塁すると、死球も絡んで1死1・2塁とこの試合初めてのチャンスを作る。ここで迎えた左バッターの7番津澤は、詰められていた左中間にうまくもっていく、先制のタイムリー2ベース。さらにマーガードが四球を選んで1死満塁とすると、9番佐々木はなんとフルカウントからスクイズを決めて、星稜が2点目をあげる。
20211017星稜 津澤
先制タイムリーを放った星稜の津澤

ただ日本文理も6回表、1死から1番五十嵐がライト線に2ベースを放つと、続く2番杣木のバントは、星稜の1塁ベースカバーがいないというミスで内野安打となる。杣木は普段からバスター打法でバントの構えをしていることから、本当にバントだと思って前進したファーストと、1死2塁という場面なのでいつも通りバスターだと思っていたセカンドの間に齟齬が発生したようだ。この1死1・3塁というチャンスで3番田中は初球を叩くと、強烈な打球は1・2塁間を抜けていき、日本文理が初得点。さらに4番竹野が四球を選んで満塁となり、日本文理にとっては一気に逆転のチャンスであったが、マーガードは5番高橋をショートゴロ併殺に仕留めて、星稜がリードを守った。
20211017日本文理 田中2
日本文理の初得点となるタイムリーを放った田中

そこから田中は再び序盤のようなピッチャーを展開し、星稜打線を6・7回と無得点に抑える。一方のマーガードも併殺や牽制アウトといった日本文理の拙攻もあって、7・8回と無得点に抑え、試合は星稜が2-1とリードしたまま進んでいった。

星稜は8回裏、この回先頭の9番佐々木が3塁線を破る2B3エースを放ち出塁すると、1番永井が1球で送りバントを決めて1死3塁とする。2番垣淵の打撃でカウントが2B0Sとなって、バッテリーとしてもウェストができないという状況になったところでスクイズを決行し、これを垣淵が見事に決めて、星稜が待望の追加点をあげる。

点差を広げられ、9回も2死ランナー無しと追い詰められた日本文理であったが、そこから6番井口が四球を選び、1発が出れば同点という場面で迎えるはこの試合では7番を打っているものの、夏の甲子園ではホームランを放っている186㎝90㎏の大型スラッガーの玉木聖。玉木聖に1発こそ生まれなかったもののセンターヒットで繋いで、2死1・3塁とチャンスを広げたものの、最後は齋藤がセンターフライに打ち取られてゲームセット。マーガードは1失点完投で、星稜が3-1で勝利し北信越大会4強入りで、センバツ出場に王手をかけた。
20211017星稜バッテリー
1失点完投勝利をあげた星稜バッテリー


20211017日本文理✕星稜
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


星稜の緻密な野球が光った試合であった。実はこの試合の星稜のチャンスは3回しかなかったのだが、5回には満塁でフルカウントからスクイズを決め、8回にも無死2塁から連続バントで追加点をあげるなどして着実に得点に結びつけた。今年の星稜の新チームは、いわゆる大物というような選手はいない。マーガードに関しても、中学時代の評判・ハーフ・184㎝93㎏という体格で、投げているところをみるとスチュアートJr(ソフトバンク)のようであり、本格派右腕として期待していたが、ストレートは130㌔台止まりという点では期待外れであった。それでもカットボールなど駆使して丁寧な投球で、日本文理打線を打ち取っていき、キャッチャー佐々木をはじめとしたバックの守りも堅く、守備でも緻密な野球で1失点に抑えた。来年の3月で退任を表明している林監督だが、今年も攻守にきっちりとしたチームを作ってきていると感じた。

一方対照的に日本文理は、ヒット数・チャンスの数でいえば星稜を上回っていただけに、もったいない試合であった。特にバッターがバントを見逃して、飛び出したランナーがキャッチャーからの牽制に刺されるというケースが2回、また重要な場面で併殺が2回もあり、この2つが攻撃でいえば非常に痛かった。エース田中は8回5安打6奪三振3失点と悪い内容ではなかっただけに、この世代No1との呼び声も高い投手を是非とも、甲子園のマウンドで見てみたかったが、それも叶わず残念である。


Pickup Player
佐々木優太 星稜2年 捕手
~ガッツ溢れるプレーでチームを牽引する主将~
主将で正捕手でもある佐々木がガッツあるプレーで、攻守に渡る活躍をみせ、勝利に大きく貢献した。

佐々木は星稜中の出身で、正捕手として全国大会も経験。そのまま星稜高に進学すると、1年秋から控え捕手としてベンチ入りを果たし、この秋の新チームからは主将・正捕手として活躍している。

まず攻撃面で佐々木はこの試合では9番打者としてスタメン出場を果たし、1打席目は田中の前に三振に倒れるも、2打席目は1点を先制した後に1死満塁という場面で回ってきた。バントの構えもみせるなどしして、四死球で満塁のピンチを招いてしまった田中に揺さぶりをかけていたが、フルカウントになってからスクイズを決行すると、そんなプレッシャーのかかるサインを見事に決めてみせた。さらに8回の先頭打者として迎えた第3打席では、3塁線を破る2ベースを放って出塁し、貴重な追加点となる3点目のホームを踏むなど、攻撃面では得点に直結する貴重な働きをみせた。

守備では5回にキャッチャーフライを追っていき、フェンスに頭から激突してしまい、立ち上がった後にフラついて、1度はベンチに下がったものの、再びグランドに戻るなどガッツあるプレーをみせた。キャッチャーからの牽制で2人のランナーも刺したし、変化球が多くてワンバンの多かったマーガードのボールも後ろに逸らすことなくしっかりと止めていた。何よりも三振はあまりとれなかったもののマーガードを1失点完投に導いたリードも素晴らしかった。

佐々木はどちらかというと小柄な選手であるが、キャッチャーとしての肩も申し分なく、野球IQの高い選手である。主将としても星稜の緻密な野球を体現しており、まさに今年の星稜を象徴するような選手であると感じた。

20211017星稜 佐々木
攻守でチームの勝利に貢献した星稜の正捕手佐々木


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