創価大✕日本通運【オープン戦】
3/1 オープン戦
創価大✕日本通運 @日通ボールパーク
試合経過
創価大✕日本通運のオープン戦。相手が大学生ということで、 日通は新人野手2人をスタメンに起用するなど比較的に若いメンバーで臨んだものの、先発には昨年はリリーフエースとして活躍するなど、主力投手といえる釘宮を送った。しかし創価大はその釘宮への先制攻撃として、1番篠田がいきなりレフトオーバーの3ベースを放つと、2番の木代のタイムリー。さらに四球と4番田中のヒットで無死満塁というチャンスを作る。ただここで釘宮がそうやくエンジンがかかったのか、その後の失点はサードゴロ併殺崩れの間の1点のみに凌ぐ。

先制タイムリーを放った木代
先制された日通打線は1回裏、1番稲垣がセンター前に弾き返して盗塁を決めると、この試合では2番に入った北川が三遊間を拔くヒット。一気にホームを狙った稲垣はタッチアウトになるものの、3番楠本も技ありのレフト前ヒットを放つと、4番毛利がセンターバックスクリーンに3ランを放ち、日通があっという間に逆転に成功する。さらに勢いの止まらない日通打線は、木下・木村の連打で2・3塁のチャンスを作ると、7番諸見里が1番打者から7人連続ヒットとなる2点タイムリーを放ち、初回に5得点をあげる。

4番に座り逆転3ランを放った毛利
初回から大荒れとなった試合だが、日通はエンジンのかかった釘宮が2・3回と創価大打線をノーヒットに抑える。創価大も2回から早くもリリーフ登板した菊地が、タメを作った独特のテイクバックからMax146㌔の力のあるストレートに、カットボール・スライダー・フォークといった変化球を駆使して日通打線を3イニングノーヒットに抑える。高校時代から大型右腕として期待されていたものの、昨年の秋季リーグでは悔しい思いをしていた右腕だけに、この好投は創価大にとってはこの試合1番の収穫であっただろう。試合は両チームとも2回以降無得点で、5-2と日通がリードしたまま前半戦を終える。

3回無失点の好リリーフで試合を立て直した菊地
反撃に出たい創価大は6回表、日通の3番手西村(今年からサイドスローに転向)から簡単に2死を取られるも、そこから宮原がエラーで出塁してバッテリーミスで2塁へ進むと、8番石﨑のセンター前タイムリーで初回以来の得点。さらに7回表には、4番手庄司から1番篠田がヒットで出塁すると、1死2塁で迎えたプロ注目の3番門脇はスライダーを完璧に捉えて、ライトへの同点2ランホームランを放ち、創価大が5-5の同点に追いつく。

同点2ランを放った門脇
創価大は3番手の左腕内田が、5~7回はランナーを出しながらも、何とかピンチを凌ぎ無失点に抑える好投。ただ8回裏から登板した松下はやや制球が安定せず、2四死球と木村のヒットでいきなり無死満塁のピンチを迎えてしまう。ここで堀内監督がマウンドに行くと、松下は得意のフォーク中心の投球に切り替えて、4球連続フォークで8番大友を空振り三振。しかし9番高橋にはライトに犠牲フライを浴びてしまい、日通が6-5と勝ち越し。このリードを8回からリリーフしたアンダーハンドの和田が守り切り、日本通運が6-5で勝利した。

8・9回と無失点リリーフをみせた和田

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
大学生相手ということで、木南・森松・添田・浦部・大谷・手銭といったレギュラー陣がスタメンから外れる中で、北川は相手が母校ということもあってかスタメン出場。そして本来は4番を打つ北川の打順は、何と2番であった。強打の2番らしく、初回に無死1塁で回ってきた第1打席ではバントの構えすら見せずに、三遊間を破るヒット。無死1塁で迎えた第3打席、無死1・2塁で迎えた第4打席でもバントの構えを見せなかった。最近では2番に最強打者を置くチームも出てきているので、日本通運もそれに向けてのテストであったのだろうか?

この試合は2番打者として出場した北川
またスタメンに起用された若い選手たちもアピールを繰り広げた。中でも6番ショートでスタメン出場を果たした木村は、1打席目に右中間に2ベースを放つと、その後もショート強襲ヒット、三遊間を強烈な打球で破るヒットと3安打をマーク。プロも注目していた強打の大型内野手が結果を残し、稲垣・添田・諸見里・浦部に、この試合で3番を打った楠本ら、日本通運の内野(ファースト以外)の争いがさらに激化してきそうだ。

猛打賞の活躍をみせたルーキー木村
敗れた創価大で光ったのは、やはりプロも注目で、今年はチームの主将も務める3番ショートの門脇だ。その打撃技術の高さが光ったのが第3打席で、140㌔後半のストレート中心で攻めていた日通の清水が投じた98㌔という、約50㌔差のスピードがあるボールをほぼ片手でセンター前に持っていき、この試合初安打をマーク。続く第4打席では、左キラーである庄司のスライダーを完璧に捉えて同点2ランを放ち、もともとの巧さに加えてパワーもついてきていることを証明した。この試合で魅せ場はなかったものの、守備・走塁についてもハイレベルな選手であり、ドラフトに向けての活躍が楽しみだ。

片手でセンター前ヒットを放つ門脇
Pickup Player
清水力斗 日本通運 投手
~「柴田2世」がオープン戦で早くも好投~
日通の2番手としてマウンドに上がったルーキーの清水が、2回無失点の好投をみせた。
清水は星稜高校時代から本格派右腕として注目されており、1年秋には背番号1を背負うも、2年春には肘をケガしてしまい、2年夏に出場した甲子園でも背番号11で、リリーフで1イニングのみの登板に終わってしまった(ただストレートは甲子園で146㌔をマーク)。2年秋からは再びエースナンバーを背おい、3年春には149㌔をマークするも、本来の実力は発揮できずに、3年夏も準決勝で日本航空石川に敗れ甲子園出場はならなかった。
亜細亜大に進学すると、1年春にはリリーフとして2試合に登板。その後もオープン戦などでは力のある球を投げ込む姿は見られた、ケガなどもあったのか1年秋以降は公式戦での登板はなく、公式戦通算0勝で大学野球を終えた。実績からいえば、名門の社会人企業チーム入りは難しいところであったが、そのポテンシャルを見込まれてか、今年から日本通運に入社した。
この試合では4回に2番手としてマウンドに上がると、ストレートはいきなり140㌔後半をマークし、2人目の打者の石崎の打席では
(おそらく)自己最速を更新する150㌔をマーク。コントロールにかなりのバラツキがあり、石崎には四球を与えてしまったものの、後続をライトライナーゲッツーに仕留めた。変化球はスライダーと実にストレートと球速差が50㌔もある100㌔に満たないスローカーブを投げていたが、ストレートが中心の投球で、数としてはかなり少なかった。5回には2死からその数少ないカーブを門脇に打たれるも、4番田中を最後は147㌔のストレートでショートゴロに仕留めて、2回無失点リリーフでマウンドを降りた。
この試合の清水の投球は、まさに昨年のドラフト会議でヤクルトから3位指名を受けた柴田に重なるものがあった。柴田も日体大ではトミージョン手術などを経験して公式戦での登板のない投手であったが、そのポテンシャルを見込まれて日本通運に入社すると、その実力を開花させ、2年でヤクルト3位指名を勝ち取った。この試合の清水のストレートには目を見張るものがあるものの、バラツキがあるという投球も、柴田そっくりで、まさに「柴田2世」といえる。ただ唯一異なる点は、柴田はこんなに早い時期にオープン戦でも登板できていなかったということだ。コントロールに加えて、変化球などまだまだ課題はあるものの、そのポテンシャルはピカイチであり、このままケガなく成長を続ければ、来年のドラフトで名前が呼ばれる投手になれるだろう。

早くも「柴田2世」との呼び声高い清水
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創価大✕日本通運 @日通ボールパーク
試合経過
創価大✕日本通運のオープン戦。相手が大学生ということで、 日通は新人野手2人をスタメンに起用するなど比較的に若いメンバーで臨んだものの、先発には昨年はリリーフエースとして活躍するなど、主力投手といえる釘宮を送った。しかし創価大はその釘宮への先制攻撃として、1番篠田がいきなりレフトオーバーの3ベースを放つと、2番の木代のタイムリー。さらに四球と4番田中のヒットで無死満塁というチャンスを作る。ただここで釘宮がそうやくエンジンがかかったのか、その後の失点はサードゴロ併殺崩れの間の1点のみに凌ぐ。

先制タイムリーを放った木代
先制された日通打線は1回裏、1番稲垣がセンター前に弾き返して盗塁を決めると、この試合では2番に入った北川が三遊間を拔くヒット。一気にホームを狙った稲垣はタッチアウトになるものの、3番楠本も技ありのレフト前ヒットを放つと、4番毛利がセンターバックスクリーンに3ランを放ち、日通があっという間に逆転に成功する。さらに勢いの止まらない日通打線は、木下・木村の連打で2・3塁のチャンスを作ると、7番諸見里が1番打者から7人連続ヒットとなる2点タイムリーを放ち、初回に5得点をあげる。

4番に座り逆転3ランを放った毛利
初回から大荒れとなった試合だが、日通はエンジンのかかった釘宮が2・3回と創価大打線をノーヒットに抑える。創価大も2回から早くもリリーフ登板した菊地が、タメを作った独特のテイクバックからMax146㌔の力のあるストレートに、カットボール・スライダー・フォークといった変化球を駆使して日通打線を3イニングノーヒットに抑える。高校時代から大型右腕として期待されていたものの、昨年の秋季リーグでは悔しい思いをしていた右腕だけに、この好投は創価大にとってはこの試合1番の収穫であっただろう。試合は両チームとも2回以降無得点で、5-2と日通がリードしたまま前半戦を終える。

3回無失点の好リリーフで試合を立て直した菊地
反撃に出たい創価大は6回表、日通の3番手西村(今年からサイドスローに転向)から簡単に2死を取られるも、そこから宮原がエラーで出塁してバッテリーミスで2塁へ進むと、8番石﨑のセンター前タイムリーで初回以来の得点。さらに7回表には、4番手庄司から1番篠田がヒットで出塁すると、1死2塁で迎えたプロ注目の3番門脇はスライダーを完璧に捉えて、ライトへの同点2ランホームランを放ち、創価大が5-5の同点に追いつく。

同点2ランを放った門脇
創価大は3番手の左腕内田が、5~7回はランナーを出しながらも、何とかピンチを凌ぎ無失点に抑える好投。ただ8回裏から登板した松下はやや制球が安定せず、2四死球と木村のヒットでいきなり無死満塁のピンチを迎えてしまう。ここで堀内監督がマウンドに行くと、松下は得意のフォーク中心の投球に切り替えて、4球連続フォークで8番大友を空振り三振。しかし9番高橋にはライトに犠牲フライを浴びてしまい、日通が6-5と勝ち越し。このリードを8回からリリーフしたアンダーハンドの和田が守り切り、日本通運が6-5で勝利した。

8・9回と無失点リリーフをみせた和田

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
大学生相手ということで、木南・森松・添田・浦部・大谷・手銭といったレギュラー陣がスタメンから外れる中で、北川は相手が母校ということもあってかスタメン出場。そして本来は4番を打つ北川の打順は、何と2番であった。強打の2番らしく、初回に無死1塁で回ってきた第1打席ではバントの構えすら見せずに、三遊間を破るヒット。無死1塁で迎えた第3打席、無死1・2塁で迎えた第4打席でもバントの構えを見せなかった。最近では2番に最強打者を置くチームも出てきているので、日本通運もそれに向けてのテストであったのだろうか?

この試合は2番打者として出場した北川
またスタメンに起用された若い選手たちもアピールを繰り広げた。中でも6番ショートでスタメン出場を果たした木村は、1打席目に右中間に2ベースを放つと、その後もショート強襲ヒット、三遊間を強烈な打球で破るヒットと3安打をマーク。プロも注目していた強打の大型内野手が結果を残し、稲垣・添田・諸見里・浦部に、この試合で3番を打った楠本ら、日本通運の内野(ファースト以外)の争いがさらに激化してきそうだ。

猛打賞の活躍をみせたルーキー木村
敗れた創価大で光ったのは、やはりプロも注目で、今年はチームの主将も務める3番ショートの門脇だ。その打撃技術の高さが光ったのが第3打席で、140㌔後半のストレート中心で攻めていた日通の清水が投じた98㌔という、約50㌔差のスピードがあるボールをほぼ片手でセンター前に持っていき、この試合初安打をマーク。続く第4打席では、左キラーである庄司のスライダーを完璧に捉えて同点2ランを放ち、もともとの巧さに加えてパワーもついてきていることを証明した。この試合で魅せ場はなかったものの、守備・走塁についてもハイレベルな選手であり、ドラフトに向けての活躍が楽しみだ。

片手でセンター前ヒットを放つ門脇
Pickup Player
清水力斗 日本通運 投手
~「柴田2世」がオープン戦で早くも好投~
日通の2番手としてマウンドに上がったルーキーの清水が、2回無失点の好投をみせた。
清水は星稜高校時代から本格派右腕として注目されており、1年秋には背番号1を背負うも、2年春には肘をケガしてしまい、2年夏に出場した甲子園でも背番号11で、リリーフで1イニングのみの登板に終わってしまった(ただストレートは甲子園で146㌔をマーク)。2年秋からは再びエースナンバーを背おい、3年春には149㌔をマークするも、本来の実力は発揮できずに、3年夏も準決勝で日本航空石川に敗れ甲子園出場はならなかった。
亜細亜大に進学すると、1年春にはリリーフとして2試合に登板。その後もオープン戦などでは力のある球を投げ込む姿は見られた、ケガなどもあったのか1年秋以降は公式戦での登板はなく、公式戦通算0勝で大学野球を終えた。実績からいえば、名門の社会人企業チーム入りは難しいところであったが、そのポテンシャルを見込まれてか、今年から日本通運に入社した。
この試合では4回に2番手としてマウンドに上がると、ストレートはいきなり140㌔後半をマークし、2人目の打者の石崎の打席では
(おそらく)自己最速を更新する150㌔をマーク。コントロールにかなりのバラツキがあり、石崎には四球を与えてしまったものの、後続をライトライナーゲッツーに仕留めた。変化球はスライダーと実にストレートと球速差が50㌔もある100㌔に満たないスローカーブを投げていたが、ストレートが中心の投球で、数としてはかなり少なかった。5回には2死からその数少ないカーブを門脇に打たれるも、4番田中を最後は147㌔のストレートでショートゴロに仕留めて、2回無失点リリーフでマウンドを降りた。
この試合の清水の投球は、まさに昨年のドラフト会議でヤクルトから3位指名を受けた柴田に重なるものがあった。柴田も日体大ではトミージョン手術などを経験して公式戦での登板のない投手であったが、そのポテンシャルを見込まれて日本通運に入社すると、その実力を開花させ、2年でヤクルト3位指名を勝ち取った。この試合の清水のストレートには目を見張るものがあるものの、バラツキがあるという投球も、柴田そっくりで、まさに「柴田2世」といえる。ただ唯一異なる点は、柴田はこんなに早い時期にオープン戦でも登板できていなかったということだ。コントロールに加えて、変化球などまだまだ課題はあるものの、そのポテンシャルはピカイチであり、このままケガなく成長を続ければ、来年のドラフトで名前が呼ばれる投手になれるだろう。

早くも「柴田2世」との呼び声高い清水
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