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星稜×天理【選抜高校野球大会】

3/22 選抜高校野球大会1回戦
星稜×天理 @阪神甲子園球場

試合経過

センバツの1回戦で屈指の名門対決となった星稜×天理。星稜はマーガード、天理は南澤と両エースが先発のマウンドに上がった。

星稜は3回表、この回先頭の5番角谷がレフト線への2ベースを放って出塁すると、6番荒木が送り、好調の7番津澤が犠牲フライを放って先制する。ただ以降は6回にも1死3塁を作るもスクイズ失敗に終わるなど、星稜は7回までに5回も得点圏にランナーを進めるも、得点を奪えたのはこの3回のみ。
20220322星稜 角谷
先制点の起点となる2ベースを放った角谷

天理のエース南澤は、身長188㎝のサイド気味のフォームから繰り出すストレートはMax138㌔をマークし、これとスライダーとのコンビネーションの投球。足をゆったりあげるなどして打者のタイミングもズラしながら、丁寧にボールを投げこんでいき、上記のようにピンチを招きながらも粘りのピッチングで星稜打線に追加点を許さなかった。
20220322天理 南澤
粘りの投球で星稜打線に追加点を許さなかった天理のエース南澤

一方星稜の先発のマーガードは、Max139㌔のストレートに加えて、右打者であればカットボール、左打者であれば2シームを有効に使い、スライダー・フォークなども交えて天理打線を翻弄。なんと7回までに1安打8奪三振無失点という投球内容で、天理にとってはかなりホームベースが遠いという状況であった。

そんな星稜が1-0とリードしたまま進んだ試合が動いたのは8回であった。8回表に星稜は1死から2番垣淵の打球がファーストのエラーとなり、1死2塁とチャンスを作ると、3番齊賀がインローのスライダーをうまくすくいあげ、打球はレフトの頭上を越えるタイムリー2ベース。星稜が喉から手が出るほど欲しかった追加点をあげて、2-0とリードを広げる。
20220322星稜 齊賀
貴重な追加点となるタイムリーを放った齊賀

ただ天理もその裏、エラー後にファーストの守備に就いた原が四球を選らんで出塁すると、続く8番南澤のバントはキャッチャー前に転がり、これを星稜のキャッチャー佐々木が2塁へ送球するも、これがハーフバウンドとなってショートが捕れず、その間に天理は一気に2・3塁のチャンスを作る。すると9番重舛は間髪入れず、初球を右中間に運ぶ2ベースを放ち、苦しんでいた天理があっという間に同点に追いつく。星稜からしてみれば、逆転のピンチという場面で好投のマーガード→武内に投手をスイッチする。武内は期待に応えて2死を捕るものの、3番戸井を申告敬遠した後の4番内藤ストライクが入らずに、満塁とピンチを背負ってしまう。5番大城に対しても3ボールになるなどドキドキの展開であったが、最後はチェンジアップで同点に仕留めて同点止まり。9回は両チーム無得点で、試合は2-2で延長線へ突入する。
20220322天理 重舛
同点タイムリーを放った重舛

10回表、星稜はこの回先頭の武内がレフト前ヒットを放つと、これをレフトが後逸してしまい、いきなり無死3塁と勝ち越しのチャンスを作る。1番永井の打球は前進守備のセカンド正面のライナーとなるも、2番垣淵は粘った末にセンターに犠牲フライを放ち、星稜が勝ち越しに成功する。
20220322星稜 垣淵
勝ち越しの犠牲フライを放つ垣淵

その裏の天理は1死から1番藤森が内野安打で出塁すると、盗塁を決めて2死2塁のチャンスを作る。8回裏と同じ場面であったが、星稜バッテリーは今度は戸井との勝負を選択するものの、戸井は際どいボールを見極めて四球。ただ4番内藤に対してはスライダー2球で追い込み、あと1球となるものの、3球続けたスライダーを内藤がレフト前に運び、天理が土壇場で同点に追いつく。ただなおもサヨナラのチャンスで5番大城は凡退で、試合は3-3で11回へと突入する。
20220322天理 内藤
土壇場で同点タイムリ―を放った内藤

11回表、星稜は1死から代打の松田が左中間への2ベースを放つと、続く7番津澤も1・2塁間を破り、1死2・3塁というチャンスで8番主将の佐々木を決める。ここで林監督はスクイズを決行するも、投手前のバントは南澤が見事なグラブトスでホームアウトにしてみせる。これで2死1・3塁となったところで、星稜は1塁ランナー佐々木がわざと挟まれるという奇策に出ると、飛び出した3塁ランナーを刺そうと天理ファーストの原が3塁へ投じた送球は大暴投となってしまい、3塁ランナーの津澤はもちろんのこと、1塁ランナーの佐々木までもが一気にホームインして、星稜が5-3と勝ち越しに成功する。

これであとは守れば勝ちという星稜であったが、11回表の得点のあとに武内が利き手である右肘に死球をうけた影響もあってか…その裏に制球が定まらず連続四死球。天理は8番南澤が送って、1死2・3塁とチャンスを作って9番重舛を迎えると、武内にはここでも3球連続ボールとなってしまうも、そこから何とか立て直して最後はフルカウントから重舛を三振に仕留めて2死。ここで武内は2塁へ牽制を投げるもこれが暴投とって1点差に迫られると、1番藤森にはまたもや四球を与えてしまう。ただ最後は代打大川を何とかピッチャーフライに打ち取ってゲームセット。延長戦にもつれ込んだ強豪対決は、星稜が5-4で勝利した。


20220322星稜×天理
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


延長戦までにもつれた大接戦であるが、試合展開としては星稜が先行し、天理が追いつくという展開で、内容をみえても星稜が主導権を握っていた試合といえる。その原動力となったのが、天理打線をわずか4安打に抑えた投手陣であろう。中でも先発したエースのマーガードの投球は、カットボールや2シームといったストレート系の変化球が冴えわたっており、打たせるだけでなく三振も多く奪えており、7回までで8奪三振。185㎝90㎏という高校生離れした体格で、お父さんはアメリカ人というハーフで、見た目もスチュアートJr(ソフトバンク)似とあった見た目は外国人投手のようであるが、上記のカットボールや2シームを使いこなすあたりも、日本の高校生ではなかなかおらずにまさに外国人投手のようであった。体格からいえばMax141㌔というストレートは物足りず、この冬も球速アップを目指していたらしいが、この試合でもストレートは139㌔止まり。ただその投球術は素晴らしいものがあり、スカウトの評価としては上がったのではないだろうか?
20220322星稜 マーガード
カットボール・2シームを使った見事な投球をみせたマーガード

対する天理は対照的に打線が元気がなかった。天理打線の中心といえば、ともにプロ注目の3番戸井と4番内藤の2人である。ただこの2人はそれぞれ敬遠も含む2四球と警戒されており、その中でも戸井は右中間に2ベース、内藤は10回裏2死から土壇場で同点タイムリーを放っており、ともに3打数1安打と決して悪い内容ではなかった。ただこの2人のあとに再三チャンスで回ってきた5番大城に1本が出なかったなど、その他の打者が星稜投手陣に完全に抑え込まれてしまい、打線の全体的な底上げが夏にも全国で戦う上では必要となってくることだろう。
20220322天理 戸井
天理打線の2枚看板のうちの1人戸井


Pickup Player
武内涼太 星稜2年 投手
~終盤はまさに武内劇場~
8回のピンチから星稜の2番手としてマウンドに上がった武内は、甲子園のファンに大きなインパクトを残した。

武内は久留米東ボーイズでバッテリーを組んでいた近藤(今大会も背番号12の控え捕手としてベンチ入り)とともに、九州から石川の星稜に入学。Max142㌔を誇る本格派右腕は、1年春からベンチ入りを果たし、1年秋の秋の北信越大会では東海大諏訪戦と敦賀気比戦に先発するなど、現在のチームではエースのマーガードに次ぐ2番手投手となっている。

この試合でも8回裏にマーガードが同点タイムリーを浴び、なおも無死2塁という逆転のピンチで、林監督は武内をマウンドに送った。武内はまず藤森をレフトフライに打ち取ると、2番永井に対してはスライダーとチェンジアップで変化球3球三振。ここで3番戸井を申告敬遠したはいいものの、4番内藤にも四球を与えてしまい満塁とピンチを広げてしまう。それでも最後は5番大城を三振に仕留めて、逆転のピンチを切り抜ける。すると勢いに乗り。9回も山村・原から2者連続三振を奪い3者凡退に抑えた。

この流れが打撃にも影響したのか、10回の先頭打者として打席に立つとレフトへヒットを放ち、この武内のヒットから星稜は勝ち越しに成功する。あとは抑えるだけであったが、10回裏には藤森に内野安打で出塁を許すと、2死1・2塁で4番内藤をスライダー2っ球で追い込んで、あと1球というところまで追い詰めるも、3球続けたスライダーをレフト前に運ばれ同点に追いつかれてしまう。

それでも11回表に味方が2点を勝ち越してくれるも、11回表に打席で右肘に受けた死球の影響もあるのか、ストライクが入らずに7球連続ボールでいきなり無死1・2塁とされ、送りバントで1死2・3塁と1打同点のピンチを背負ってしまう。ここで9番重舛に対しても3球連続ボールとなるも、そこからカットボールを4球連続で何とか立て直して空振りの三振。1番藤森を迎えたところで、2塁ランナーを刺そうと牽制を投げるもこれが暴投となり、1点差に迫られ2死3塁という場面を迎える。さらに藤森にも四球を与えるも、最後は代打大川をピッチャーフライに打ち取って、色々あった武内劇場に幕を閉じてチームに勝利をもたらせた。

あと1球から同点に追いつかれたり、いきなりストライクが入らなくなったり、何ともドタバタした武内のピッチングであったが、結果からだけ見れば4回2安打1失点6奪三振と見事に天理打線を抑えており、まともに打たれたヒットは、内藤の同点打だけであった。武内は当初140㌔を超える本格派右腕と聞いていたが、変化球が本当に素晴らしかった。130㌔前後のカットボール、大きく曲がるスライダー、落差もあるチェンジアップは全て空振りの取れる球であり、決まりさえすれば天理打線でもどうしようもない状態であった。

「奥川2世」と呼ばれている武内は、フォームも奥川に似ていて、上記の変化球に140㌔をマークしたストレートも含めて、持っているものはボールは奥川に匹敵するレベルにある。ただコントロールよく、投球の波という面では奥川に遠く及ばない。今のままでも十分に来年のドラフト候補といえるが、この課題を解決できれば、まさに奥川レベルの競合ドラ1レベルの投手になれることだろう。

20220322星稜 武内
バタバタした投球であったが4回1失点で、その能力の高さを見せつけた武内


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