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JFE東日本×明治大【オープン戦】

2/26  オープン戦
JFE東日本×明治大 @内海・島岡ボールパーク


試合経過

JFE東日本×明治大のオープン戦は、両チームともに今年、さらには来年のドラフト候補を抱えていることもあり6球団のスカウト、さらにJFEスチールの社長も駆けつけた中で開催された。

JFE東日本の先発は、今年のドラフト候補の長谷川。威力のあるストレート、キレのあるスライダーはともに決まる球は本当に素晴らしいが、ボールにバラツキがあるのが相変わらず課題であった。対する明大は飯森・直井といやらしさのある1・2番コンビがともに四球を選んでチャンスメイク。3番宗山はピッチャーゴロ併殺に倒れてしまうも、今年のドラフト候補で新主将の4番の上田は、甘く入ったストレートを捉えて先制2ランとなる。
20230226明治大 上田
先制2ランを放った明治大の新主将でプロ注目の上田

この日は非常に風が強く、野手はフライを捕るのに苦労していた。JFE東日本は2回表に2死からルーキー小松がレフトへのエンタイトル2ベースを放つと、続く宮地の打球はセカンドフライかと思ったが、どんどん流されてライトの前に落ちるヒットなり、東海大相模コンビで初得点をあげる。ただ明大もその裏に、斉藤の打球はライトが目測を誤り2ベースとなり、内野ゴロの間に3塁へ進むとバッテリーミスで生還した。

JFE東日本は4回表に山田和が四球を選び、猪田のヒットで1・3塁のチャンスを作ると、4番平山がカウント3B0Sからタイムリーヒット。明大はその裏に、1番飯森が四球で出塁し、ランナー入れ替わった直井が盗塁を決めると、続くファーストゴロの投内連携ミスの間にホームイン。3回までは、両チームとも目まぐるしく得点をあげ、明大が4ー2とリードを奪う。

中盤は両チームのリリーフ投手の好投が光った。明大は先発の藤江が4回2失点と何とかまとめると、5回からは2番手として菊地が登板。常総学院では2年夏に150㌔をマークした右腕は、コントロールにバラツキはあったものの、そのストレートの威力は社会人チームにも十分に通用しており2回無失点。一方のJFE東日本も、ルーキーの福山・新谷、さらには高卒4年目の廣澤の若い投手が1イニングずつ無失点で繋いで、試合は4ー2のまま終盤に突入する。
20230226明治大 菊地
力強いストレートを武器に2回無失点の好投をみせた菊地

JFE東日本は7回表、この回から明大のマウンドに上がった石原に対し、2番山田和がこの試合3個目の四球を選んで出塁すると、猪田が内野安打で続き1・2塁。ここで途中出場の4番西村が左中間へタイムリーヒットを放ち1点差。ここでJFE東日本は代打に元ロッテの宗接を送るも四球で満塁となるも、続く小松はショートゴロ。6-2-3で併殺と思いきや、キャッチャー小島の送球が打者走者に当たってしまい、ボールが転々とする間に2塁ランナーが生還し、JFE東日本が4ー4の同点に追いつく。
20230226JFE東日本 西村
左中間にタイムリー2ベースを放つ西村

痛恨のミスを犯してしまった小島だが、その裏に先頭打者として打席に立つと、JFE東日本5番手の森田から、右中間を破る3ベースで汚名返上。1死となってから、代打今井がタイムリーを放ち、明大が5-4と勝ち越しに成功する。

ただ勢いの出てきたJFE東日本は8回表、途中からマスクを被っていたルーキー山本の内野フライは風の影響でこれまたヒットとなると、山本が盗塁を決めるなどして2死3塁のチャンス。ここで落合監督が送った代打折尾がレフト線へタイムリーを放ち、5-5と同点に追いつく。
20230226JFE東日本 折尾
同点タイムリーを放つ代打折尾

さらに9回表には、先頭の西村が右中間へ2ベースヒット。内野ゴロの間に西村は3塁へ進むと、宮地の打席で明大バッテリーが痛恨のバッテリーミスを犯して、ついに逆転に成功。8回からマウンドに上がっていた宇賀神が、9回も無失点で締めて、JFEが 6ー5と逆転勝利をおさめた。


20230226JFE東日本×明治大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


JFE東日本の勝利の立役者となったのは、4回以降明大打線を1点に抑えた投手陣であろう。昨年末には本田・在原が勇退して、都市対抗優勝を経験した投手もいなくなり、世代交代が求められるJFE東日本の投手陣。そんな中で大学野球では実績十分のルーキー福山と新谷、そして高卒4年目を迎える廣澤の好投は明るい材料であった。特に廣澤は、193㎝の長身に加えて、このオフに増量したようで体格も一段と大きく見え、この試合でもストレートは152㌔をマークしていたようであり、駆けつけたスカウトも注目したことだろう。
20230226JFE東日本 廣澤
さらにスケールアップしてスカウトも注目のJFE東日本廣澤

昨年明治神宮大会を制した明大は、野手でいうと今年のドラフト候補の上田、さらには来のドラフト候補の宗山という、昨年は下級生ながら大学日本代表にも名を連ねた主軸2人が残っている。宗山は1打席目にはピッチャーゴロ併殺でチャンスを潰してしまったが、その後は社会人チーム相手でも息をする様に2安打をマーク。上田は初回に2ランを放ち、守備はどこを守るか(内外どこでもできるので)注目していたが、昨秋と同じサードで柔らかいグラブ捌きを見せていた(中村紀洋を思い出しました)。その反面、他のポジションは熾烈なレギュラー争いの真っ最中で、この試合では様々な選手が起用された。出場機会はなかったものの、福原(東海大菅生)・光弘(履正社)・榊原(報徳学園)といった1年生もベンチ入りしており、春のリーグ戦開幕時にはどのような布陣となっているのか楽しみである。
20230226明治大 宗山
チームの主軸として2安打の活躍をみせた宗山


Pickup Player
岡本伊織 JFE東日本 ファースト
~早すぎる凱旋で見事3安打の活躍~
この春に明治大を卒業して、JFE東日本に入社する岡本が、このオープン戦ではJFE東日本のメンバーとして、古巣の明治大相手に3安打の活躍をみせた。

岡本は打力と走力が武器の内野手で、創志学園では2年春のセンバツに代打で出場し、福岡大大濠の三浦(DeNA)からヒットを放っている。2年秋からサードのレギュラーに定着すると、1番打者を務めた3年夏の岡山大会では2年生エースの西(阪神)を擁し、準決勝では引地(楽天)の倉敷商、決勝では金村(日本ハム)の岡山学芸館を破って優勝。甲子園では初戦で、創成館の川原(阪神)からタイムリー3ベースを放っている。明治大に進学すると、持ち前の打力で1年春からベンチ入りを果たし、代打で出場を重ねる。ただ以降は代打での出場が主戦場となり、レギュラー獲得には至らなかった。それでも昨秋はプロ志望届を提出したものの、指名はなく、社会人野球のJFE東日本に進むこととなった。

正式な入社は4月であるが、野球部員は早めに合流して、春先のオープン戦にも出場するのが通例。すでにJFE東日本の野球部に合流している岡本は、この古巣(正確にはまだ明治大所属?)との試合に8番ファーストでスタメンに名を連ねた。1打席目は四球であった岡本は、2打席目には藤江のストレートを逆方向のレフトにうまく弾き返してヒットを放ち、盗塁も決めてみせた。3打席目には菊地の力のあるストレートを、バットを折りながらもセンター前に運ぶヒット。5打席目でも、三遊間を破るヒットを放ち、後輩投手陣から4打数3安打1四球という成績を残してみせた。

打撃は良かった一方、ファーストとサードでそれぞれエラーをしてしまった守備は課題であろう。それでもJFE東日本は、ファーストのレギュラーであった岡田が昨年で勇退したので、今年から内野手登録になった元ロッテの宗接はいるものの、岡本もファーストのレギュラー候補となると思われる。大学では思うように力を発揮できなかったが、実力はある選手なので、社会人野球の舞台での活躍に大いに期待したい。
20230226JFE東日本 岡本
3安打の活躍をみせたJFE東日本のルーキー岡本


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