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桐生第一✕健大高崎【春季群馬大会】

4/29 春季群馬大会準々決勝
桐生第一✕健大高崎 @高崎城南球場

試合経過

春季群馬大会は、健大高崎・前橋育英・桐生第一の3強が準決勝までには潰し合う同じ山に入る組み合わせとなり、準々決勝では桐生第一と健大高崎が対戦。桐生第一は背番号11の中村、健大高崎は背番号10の加藤の両左腕の先発で試合が始まった。


健大高崎といえばエース小玉が看板であるが、1年秋にはエースナンバーを背負っていたのが、この試合先発の加藤。加藤は小柄な左腕で、当時は得意のカーブを使って緩急をつけるのが上手いいい投手だが、やはり全体としてスピードアップが必要と感じたのを覚えている。ただこの試合の加藤は、ストレートはMAX142㌔をマークし、序盤はストレートの割合も多く、上述のスケールアップした姿が見られた。
20230429健大高崎 加藤
Max142㌔をマークした先発の加藤

ただその反面、まだスピードアップしたボールをコントロールできていない部分があるのか、制球には課題があった。初回に先頭打者の佐々木にヒットを許すと、バントの構えをした2番倉地にはストライクが入らず四球。桐生第一は3番佐藤が送ると、4番鶴田の強烈な打球はレフトが何とかグラブに収めるものの犠牲フライとなり、桐生第一が先制。
20230429桐生第一 鶴田
先制の犠飛を放つ鶴田

加藤は2回にも3四死球で満塁のピンチを招くと、4回にも連続四球。桐生第一は初回と同じように8番星野が送って2・3塁とすると、9番中村のショートゴロで3塁ランナー石塚が好スタートを切ってホームインし、2点目をあげる。

桐生第一の先発の中村は、やや変則気味のフォームから繰り出すストレートはMAX131㌔とスピードはそれほどないが、カーブが84〜100㌔ほどと遅く、これでうまく緩急をつけており、その他に67㌔を計測したスローボールも投じていた。この投球で健大高崎をなんと1巡目パーフェクトに抑え、5回まで2安打無失点の好投。今泉監督の起用も的中し、試合の前半は完全に桐生第一ペースの試合となった。
20230429桐生第一 中村
5回まで健大高崎打線を無得点に抑えた中村

ただグランド整備明けの6回からは流れが変わると言われているが、この試合はそれをまさ体言するかのような形となった。健大高崎は6回裏、1番半田が三遊間を破ると、2番狩野も送らずにセンター前ヒットで無死1・3塁のチャンス。3番森田も三遊間を破り、健大高崎が3連打で初得点。桐生第一はエースのドミンゴスを投入するも、健大高崎は4番箱山が送ると、6番増渕の犠牲フライで同点とする。
20230429健大高崎 森田
タイムリーを放つ森田

さらに團之原が四球を選んで満塁となったところで、青柳監督は2番手として好投していた多田のところに、代打佐藤を送る。元は4番を打っていたものの、この試合では背番号15となっていた強打者は、フルカウントからのスライダーを捉え、見事三遊間を破る2点タイムリーとして、健大高崎がこの回で4ー2と試合を一気に引っくり返す。
20230429健大高崎 佐藤
タイムリーを放つ代打佐藤

健大高崎は代打を送った関係で、7回からはエース小玉が登板。小玉は登板した7回こそ2四球を与えピンチを招くも、持ち前のストレートを中心とした投球で、アウトは全て三振でピンチを凌ぐと、8回にはなんと150㌔をマークし、石塚から三振を奪う。8・9回をパーフェクト投球で小玉が締めて、健大高崎が4ー2で勝利。桐生第一は気付けば初回の先頭打者の佐々木のヒットのみで、それ以降は健大高崎投手陣の前にノーヒットに抑えられてしまった。


20230429桐生第一✕健大高崎
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


桐生第一としては本当に5回までは今泉監督の思い描いた通りの展開だったのではないだろうか?先発の変則左腕の中村に、強打の健大高崎打線は合わずに無得点であった。ただ中村で完封とは考えていなかっただろうし、エースのドミンゴスに繋ぐことも予想通りではあったのだろうが、そこで食い止めることができなかった。ドミンゴスは185㎝の長身を誇り、長い腕を生かして投げ下ろすようにボールを投げ込むが、この試合ではストレートは134㌔止まりであり、変化球に頼った投球となってしまった。健大高崎のように登板した3投手全てが140㌔越えとまではいかなくても、1人力のある柱となる投手がいることでディフェンス面は安定してくるし、その1人にドミンゴスがなって欲しいところだ。
20230429桐生第一 ドミンゴス
夏に向けたさらなるパワーアップに期待したいドミンゴス

健大高崎は上述の通りに、加藤→多田→小玉と登板した3投手全員が140㌔越えで、小玉に関しては150㌔をマーク。打者においても、ホームランこそなかったものの、1番半田がセンターの深いところまで打球を飛ばしたり、4番箱山がレフトの防護ネット直撃のファールを飛ばしたりと、いとも簡単にボールを飛ばしている印象があった。ただ彼らの体格をみると、加藤・半田に加え、パワフルなスイングで5番を務めた堀江は身長160㎝台であり、この試合のスタメンでも180㎝以上は團之原のみである。もちろん体格は必要なのだが、そうでなくても高い出力を発揮できる練習法は気になるところである。またどの選手も高い出力を誇ることで、この春は佐藤志龍がベンチスタートになっていたりと、選手層の厚さを誇っていると思われる。そして佐藤志龍の弟であり、中学時代はNo1左腕といわれた佐藤龍月など、有望な1年生も多く入っており、そのレギュラー争いはさらに楽しみである。


Pickup Player
小玉湧斗 健大高崎3年 投手
~ついに150㌔右腕の仲間入りしたエース~
健大高崎のエース小玉は7回から登板し、ストレートはMax150㌔をマークして、3回を無失点に抑えた。

東北楽天Jrに選ばれるなど、秋田で活躍していた小玉は健大高崎に入学すると、1年秋から投手陣の一角として活躍。回転のいい140㌔を超えるストレートとコントロールの良さを武器として、2年夏には決勝の樹徳戦で7回1失点の好リリーフをみせた。2年秋からはエースとなると、群馬大会では前橋育英や樹徳から完投勝利をあげてチームを優勝に導き、関東大会でも青藍泰斗と横浜から完投勝利をあげ、チームにセンバツ切符をもたらせた。2年秋の熊野ベースボールフェスタの近大新宮戦では11連続奪三振を記録。ただ3年春のセンバツでは、3連続押し出しを与えるなど本来の力を発揮できずに、準優勝した報徳学園に初戦で完敗してしまった。

それでも140㌔越えの投手を含めて多くの投手を擁する健大高崎においても、小玉のエースとしての存在は別格。なのでこの春季大会は基本他の投手が先発を務めて、小玉はベンチで待機という形になっていた。この試合でも2番手の多田は好投していたが、代打を出した関係で、小玉が7回からマウンドに上がった。

登板した7回はややコントロールにバラツキが見られ、2四球と与えたものの、ストレート中心の投球でアウト3個は全て三振で奪った。この日の小玉は本当に余裕の見える投球で、ストレートはアベレージ140㌔ちょっとであったが、まだ本気ではないのかなという印象。ただ8回に追い込んでから石塚に投じた高めのボールは、なんと150㌔を計測。このボールで4者連続となる三振を奪った。最終回にも、最後の打者を追い込んでから、明らかに力を入れて投げたボールは148㌔をマーク。結局3イニングをなげて、ノーヒット6奪三振無失点という圧巻の内容であった。

これで150㌔右腕の仲間入りをした小玉だが、本来はストレートの回転の良さが持ち味で、コントロール・変化球も含めてバランスのいい投手だと思う。どちらかというと即プロというよりは、大学で活躍するタイプの投手だ。それでも150という数値、桐生第一に対して余裕を見せながらも圧倒した投球はスカウトとしては、放っておけるものでないので、夏の活躍次第ではドラフト上位候補となるかもしれない。

20230429健大高崎 小玉


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