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習志野×沖縄尚学【全国高校野球選手権1回戦】

8/9 全国高校野球選手権1回戦
習志野×沖縄尚学@阪神甲子園球場

試合経過

20190809習志野×沖縄尚学
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

夏の甲子園4日目にセンバツ準Vの習志野が登場。対するは沖縄大会の決勝で、壮絶な延長戦の末にプロ注目の左腕宮城を擁する興南を破って甲子園を決めた沖縄尚学。甲子園を沸かせてきた人気チームどうしの対決は、沖縄尚学の仲村渠、習志野の山内と両技巧派左腕の先発で始まった。

習志野は2回表、四球で出塁した高橋を和田が送って得点圏にランナーを進めると、兼子のタイムリーで先制。さらに習志野は4回表にも、4番櫻井がヒットにエラーも絡めて2塁まで行くと、高橋が送って、今度は和田がスクイズを決めて2点目をあげる。習志野の山内は追い込んでからスライダーを低めの絶妙なコースに投げることができてい、3回には3者連続を奪うなど、3回6奪三振と技巧派らしくない素晴らしいピッチングを見せていた。
20190809習志野 山内
3回までに6個の三振を奪った習志野の先発山内

しかし沖縄尚学は4回裏に水谷のライト前にフラフラとあがった打球は2ベースとなり、続く4番與谷もセカンド内野安打。山内は決して打たれたという感じではないものの、1死1・3塁というピンチを招く。ここで迎えた台湾からの留学生である沖縄尚学の5番崔は今度は完璧に捉えられてしまい、左中間を破る2点タイムリー3ベースを浴びて同点。さらに沖縄尚学は6番奥原がスクイズを決めて逆転に成功する。
20190809沖縄尚学 崔
4回に2点タイムリー3ベースをはなった沖縄尚学の5番崔

ただ習志野は直後の5回表、先頭の角田が四球で出塁すると、小澤が送って、3番根本が同点タイムリー。習志野が三度バントを使ってのセオリー通りの攻めで得点をあげて、試合は3-3で前半戦を終了する。

6回裏、沖縄尚学は先頭の2番島袋がショートゴロエラーで出塁したところで、習志野はエースの飯塚をマウンドに送る。ただ飯塚は水谷に粘られた末に四球を与えてしまうと、5番崔には猛打賞となる3安打目のヒットを打たれ1死満塁のピンチ。6番奥原の打席でカウント3B2Sとなったところで、沖縄尚学の比嘉監督はスクイズを決行。これを奥原が見事に3塁線に転がして、沖縄尚学が勝ち越しに成功する。

沖縄尚学は4回途中から2番手として2年生右腕の永山が登板していた。永山は130㌔後半のストレートに、スライダー・カーブ・フォークという変化球を操る投球。特にこの中でもフォークが有効に効いていて、決して多く三振を奪うわけではないが、うまく習志野打線を打ち取っていく。6~8回は見事に習志野を無得点に抑えて、センバツ準Vの強豪に初戦敗退の文字がちらつくようになる。
20190809沖縄尚学 永山
6~8回は習志野を無得点に抑えた沖縄尚学の2番手永山

アルプススタンドの美爆音がさらに勢いを増し、習志野は1点ビハインドのまま迎えた9回表の攻撃を迎えることとなる。すると1死からライトに回っていた山内がこの試合3本目となるヒットで出塁。さらに続く9番飯塚の3球目で見事に盗塁を決めてみせる。飯塚のショートゴロは相手のエラーとなり、1死1・3塁というチャンスで1番角田を迎える。角田は3球目のストレートを振り抜くと打球は三遊間を向けて値千金の同点タイムリー。沖縄尚学のリードは1点は角田のエラーで出塁したランナーが還ったものであり、見事に汚名返上を果たす1打であった。さらに習志野は小澤が送って、一気に逆転を狙うも、ここは永山が踏ん張り同点止まり。一方ジ徐々に調子をあげてきた飯塚は、9回裏を6者連続となる三振で締めて、試合は4-4で延長戦に突入する。
20190809習志野 角田
9回に同点タイムリーを放った習志野の1番角田

習志野は10回表、先頭の4番櫻井がこの試合3本目となるヒットで出塁。高橋が送って1死2塁のチャンスを作ると、6番和田がセンターオーバーのタイムリー2ベースを放ち、勝ち越しに成功。このリードを飯塚が10回裏も3人で締めて守りきり、習志野がからくも初戦突破を決めた。
20190809習志野 和田
延長10回に決勝打となるセンターオーバーのタイムリーを放った習志野の和田

高校野球といえばバント。そんな概念はもう古いとの話も一部ではあるが、この試合に限って言えば高校野球はバントであった。まず習志野は7個ものバントを決めていて、5得点中4得点はバントが絡んでのものであった。無死でランナーが出たら確実に送るという戦法で、8回には無死1塁で5番高橋で強硬策に打って出るも併殺打…同じく10回の無死1塁で5番高橋という場面では今度は送って、それがサヨナラに繋がったのだから、もうこの試合は本当にバントの試合であったのだろう。

沖縄尚学は奥原が3個のバントを決めて、このうち2個がスクイズ。特に6回の勝ち越しの場面では満塁カウント3B2Sからのスクイズであり見逃せば押し出しなので引いても良い、ただホームはタッチプレーじゃないのでピッチャー前だと厳しいが、かといってフファールになったら三振と本当に難しい場面であった。それでも3塁線にしっかりときめた奥原のメンタルは素晴らしかった。奥原はこの試合のバント3個全てがピッチャーに捕られておらず、送りバントはファーストに、スクイズはサードにとしっかりとコースにバントができていて、バント技術の高さが伺えた。
20190809沖縄尚学 奥原
スクイズ2個を含む3バントを決めた沖縄尚学の奥原

敗れた沖縄尚学であったが、かなりの大健闘であったともいえる。比嘉監督がスタート時には「史上最弱より弱い」と評したチームは、秋には沖縄水産にノーヒットノーランを喰らい敗退。実際にこれはという選手は主将で3番セカンドの水谷くらいのチームであった。それでも沖縄大会では壮絶な延長戦の末にプロ注目の左腕宮城を擁する興南を破って甲子園を決めると、その勢いのままセンバツ準Vの強豪相手に9回までリードを奪って見せた。何だかんだいっても、「さすがは沖縄尚学」というレベルのチームに成長したようだ。

習志野に関しては本当に危なかったが、今年の習志野のチームの土壇場での強さは何なのか?と言いたくなるほどの勝負強さだ。千葉大会でも準決勝では木更津総合相手に9回2死ランナー無しまで追い込まれるも、そこから逆転勝利した強さを、この試合でも発揮してみせた。こんなにメンタルが強いチームなのに、スタメンは半分以上2年生というのだから末恐ろしい限りである。


Pickup Player
飯塚脩人 習志野3年 ピッチャー
~逆転を呼び込んだ魂の6連続三振~
習志野の逆転劇を呼んだのは、やはり終盤完璧なピッチングをみせたエース飯塚であろう。

インステップ気味からの独特なフォームから、持ち前の馬力を生かして力のあるボールを投げる右は、習志野内でも期待されていて、習志野では1年秋よりベンチ入りを果たすと、2年春から先発も務めるなど、習志野投手陣の一角をなすようになる。2年秋の関東大会から背番号1を背負い、主にリリーフ担当として活躍し、今日と同じ先発山内→リリーフ飯塚というパターンであり、桐生第一戦ではリリーフながらタイブレークも含めて9回無失点の好投をみせるなどして関東4強入りを果たす。そして飯塚の名を全国にとどろかせたのが3年春のセンバツで、全試合にリリーフとして登板すると、準決勝の明豊戦で失点を喫するとまで18イニング連続無失点という活躍ぶりで、チームのセンバツ準Vの立役者となった。この夏の千葉大会では準々決勝の成田戦、準決勝の木更津総合など勝負どころでは先発も務めて、完投勝利をあげている。

ただ甲子園では再び山内→飯塚というパターンに戻したようであり、この試合でも飯塚はベンチスタートとなった。飯塚がマウンドにあがったのは6回無死1塁という場面。ただこの試合ではスロースターターであったのか、コントロールがイマイチでいきなり四球を与えてしまい、そこから勝ち越しを許してしまう。7回になっても明らかに高めに抜ける球が多かった飯塚だが、8回になるとやっとエンジンがかかってきたのか本来の姿をみせる。

コントロールが良くなると、Max148㌔のストレートに加え、大きく曲がるスライダーが決まりだし、沖縄尚学打線から見れば手が付けられない状態。8回には打線を鼓舞するかのように、沖縄尚学の攻撃を3者三振で凌ぐと、同点に追いつた後の1点取られればサヨナラという場面でも3者三振。計6者連続三振という快投で、延長10回の逆転を呼び込むと、10回裏も連続三振記録こそ途絶えたものの、最後も3人で締めて初戦突破を決めた。

結局飯塚は5回を投げて、2安打8奪三振無失点という投球内容。センバツでの活躍がたまたまでなかったことを証明した右腕は、千葉大会では150㌔をマークするまでに成長していて、今後の活躍次第ではU18日本代表、さらにはドラフトも見えてくることだろう。

20190809習志野 飯塚
6者連続三振を奪うなどしてチームの逆転劇を呼び込む好リリーフをみせた習志野の飯塚


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2019夏の甲子園の組み合わせとベスト8予想

夏の甲子園の組み合わせも決まり、いよいよ明日の開幕を待つのみ。

組み合わせは以下の通り↓
2019夏の甲子園トーナメント表

まず初戦の注目カードは以下の3カード

①霞ヶ浦×履正社
総合力では履正社が上回るが、霞ヶ浦のエース鈴木寛は186㎝の長身から投げ下ろすMax148㌔のストレートが武器。そのポテンシャルはかねてよりプロから注目を集めていたが、初めて背番号1を背負ったこの夏はそれが開花しチームを甲子園に導いた。大阪大会で3試合連発の大型スラッガー井上をはじめとする履正社強力打線との勝負は見どころである。
20190720霞ヶ浦 鈴木寛3

②近江×東海大相模
春の関東王者VS春の近畿王者という間違いなく初戦で注目度No1のカード。近江は昨夏の甲子園を沸かせた林ー有馬のバッテリーが残っていて、滋賀大会では無失点と圧倒的な成績を残している。東海大相模は選手層が厚く、打線も神奈川大会決勝で24得点をあげるなど強力そのもの。矛盾のような戦いの林VS相模打線がどうなるか見ものである。
20190505近江 林3

③明石商×花咲徳栄
センバツ4強の明石商に、2年前の甲子園王者の花咲徳栄というこれも関西・関東屈指の強豪対決。秋春と成績は残せなかったものの花咲徳栄打線は全国屈指で、これに明石商の2年生エース中森がどう対するかが注目。センバツで先頭打者弾とサヨナラ弾を放った来田の強打と、得意のバントを駆使した明石商打線にも注目だ。
20190331明石商 中森


ベスト8予想

筑陽学園(福岡)
東海大相模(神奈川)
明石商(兵庫)
智弁学園(奈良)
履正社(大阪)
星稜(石川)
仙台育英(宮城)
関東一(東東京)

とさせていただきます。

優勝予想は…非常に今年は非常に難しいですが順当に星稜とさせていただきます。

以上です。
明日の開幕が楽しみですね!


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2019年全国高校野球選手権大会の出場校を勝手にランク付け

今回も選手権大会の出場校を勝手にランク付けしてみました。

地区 高校 ランク
北北海道 旭川大 D
南北海道 北照 D
青森 八戸学院光星 C
岩手 花巻東 C
秋田 秋田中央 É
宮城 仙台育英 B
山形 鶴岡東 D
福島 聖光学院 C
茨城 霞ヶ浦 C
栃木 作新学院 C
群馬 前橋育英 C
埼玉 花咲徳栄 B
千葉 習志野 B
東東京 関東一 B
西東京 国学院久我山 D
神奈川 東海大相模 A
山梨 山梨学院 B
静岡 静岡 D
愛知 D
三重 津田学園 C
岐阜 中京学院大中京 C
長野 飯山 E
新潟 日本文理 C
富山 高岡商 D
石川 星稜 A
福井 敦賀気比 B
滋賀 近江 A
京都 立命館宇治 D
奈良 智弁学園 B
和歌山 智弁和歌山 A
大阪 履正社 A
兵庫 明石商 B
岡山 岡山学芸館 D
広島 広島商 D
鳥取 米子東 D
島根 石見智翠館 D
山口 宇部鴻城 D
香川 高松商 C
徳島 鳴門 D
愛媛 宇和島東 D
高知 明徳義塾 C
福岡 筑陽学園 B
佐賀 佐賀北 D
長崎 海星 D
熊本 熊本工 D
大分 藤蔭 E
宮崎 富島 E
鹿児島 神村学園 D
沖縄 沖縄尚学 D



昨年の大阪桐蔭ほどの大本命といえるチームはいないものの、戦力の揃ったAランクの5校が優勝争いの中心となるだろう。中でもSランクにするか迷ったほどで、1つ抜けているのはやはり星稜かと思う。林監督の謹慎もあったが、それでもチームは春の北信越大会を制すると、夏にはエース奥川は157㌔をマークし今大会No1投手という評判に疑いの余地はない。奥川以外にも寺沢・萩原・寺西と力のある投手陣が揃っていて、あとは打線がムエンゴという秋・春のような展開にさえ気を付ければ…というところであろう。
20190323星稜 奥川
大会No1投手の星稜奥川

これに次ぐのは、大会No1の選手層といっても過言でない東海大相模。投手陣は誰がエースなのかは分からないが遠藤・紫藤・重冨・野口・諸隈・石田と学年タイプの異なる6投手がいて、誰が先発するか読むのは非常に難しい。打線は慶応を5回コールド、決勝では24得点をあげるなど、3人で神奈川大会8ホーマーの鵜沼・山村・西川を中心に破壊力は抜群。練習試合でもほぼ敗けはなく、今年に入ってからは公式戦無敗という実績もある。ただ1回戦の相手が同じくAランクの近江というのだけが不安材料だ。
20190825東海大相模 山村
神奈川大会で3ホーマーを放った東海大相模の4番山村

これに続くのは関西勢の3校。近江は昨年の甲子園ベスト8にも輝いた林ー有馬のバッテリーが健在で、滋賀大会では26イニング無失点という圧倒的な成績。打線も昨夏の甲子園で歴代最高打率をマークした3番住谷を中心に効果的に得点をあげることができていて、春の近畿大会を制した実績もある。昨夏はその近江に初戦で敗れた智弁和歌山は、監督して初の夏の甲子園を迎える中谷監督のもと、十分に優勝する力がある。自慢の打線は1番に主将で強打者の黒川を置き、代わりに4番には入った1年生の徳丸は和歌山大会で打率.500の活躍をみせた。エース池田陽も149㌔をマークするまでに成長し、センバツで147㌔をマークした2年生右腕の小林樹とともに投手陣の成長も著しい。履正社はエースの145㌔左腕清水に続く存在として、2年生右腕の岩崎が大阪大会ではノーヒットノーランを達成するなどして台頭したのが大きい。打線でも187㎝94㎏の大型スラッガー井上が準々決勝以降の3試合連続を含む4ホーマーを放ち、その井上を上回る11打点をあげた小深田・内倉と組むクリーンアップは強力そのものだ。
20190505近江 林優
滋賀大会無失点の近江のエース林

これに続くのが花咲徳栄・関東一・山梨学院といった関東の強豪、智弁学園・明石商という関西の強豪、東北の雄である仙台育英、九州の雄である筑陽学園、さらには敦賀気比となる。いずれにせよ6日(火)から始まる大会が楽しみな限りです。


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国学院久我山×創価【選手権西東京大会】

7/28 選手権西東京大会決勝
国学院久我山×創価 @神宮球場

試合経過

20190728国学院久我山×創価
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


西東京大会の決勝は国学院久我山VS創価という顔ぶれ。どちらも名の知れた強豪校であるが、東海大菅生・日大三・国士舘・早稲田実業というチームが有力視されていた中で、この2チームの勝ち上がりを予想できた人はいなかったであろう。

特に準々決勝では早稲田実業、準決勝では東海大菅生を破った国学院久我山は勢いそのままに序盤から攻勢に出る。2死から3番神山がヒットで出塁すると、盗塁を決めて、4番宮崎のタイムリーと3・4番の2人でまず先制。2回には四球→バント→伊藤のヒットで1死1・3塁のチャンスを作ると、9番青木が何と2ストライクからセーフティスクイズを決めて追加点をあげる。
20190728国学院久我山 宮崎1
先制タイムリーを放った国学院久我山の4番宮崎

ただ3回以降は創価のエース古川が徐々に力を発揮してきて、Max138㌔の力強いストレートを軸にしたピッチングで久我山打線を封じていくと、流れは創価に傾いてくる。
20190728創価 古川
3回以降本来のピッチングをみせた創価の古川

4回裏、創価は先頭の4番中山がヒットで出塁すると、松田が送ってチャンスメイク。さらに俊足巧打の外野手でもある6番のエース古川が1塁に見事にセーフティを決めて1・3塁。ここで7番古林は先ほどのお返しとばかりに見事にセーフティスクイズを決めて、1点を返す。さらに創価は6回裏、先頭の4番中山が初球の甘く入ったスライダーを捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む同点ホームラン。昨秋は9番も打っていたとは信じられないほど頼りになる4番の一振りでついに創価が追いついた。
20190728創価 中山
同点ホームランを放つ創価の4番中山

その後も創価の流れは創価で、創価は7回と8回もバントで得点圏にランナーを進めるなどチャンスを作るも、国学院久我山のエース高下の丁寧なピッチングの前にあと1本が出ず…。試合は2ー2のまま最終回を迎える。

3回以降は快調なピッチングを続けていた古川だが、炎天下の中で8回までの投球数は130を越えていて、9回表には国学院久我山の8番伊藤・9番青木にいきなり連続四球を与えてしまう。1番西川はバント失敗も、2番岡田は2球目のストレートをセンターに弾き返し、勝ち越しタイムリー。さらに西川が盗塁を決め1・3塁となると、4番宮崎がこの試合2本目となるタイムリーを放国学院久我山が2点を勝ち越す。
20190728国学院久我山 岡田
9回に勝ち越しタイムリーを放った国学院久我山の岡田

創価は9回裏、先頭の8番杉田・9番谷藤といずれもライナー性の打球を放つも、野手の正面で2アウト。しかしここから1番大野がセンター前ヒットで出塁すると、2番島本は四球を選び、土壇場から長打で同点、1発が出れば逆転サヨナラというチャンスを作る。ここで迎えた3番宮原は初球のストレートを捉えると打球はセンター後方を襲うも、国学院久我山のセンター西川がキャッチしゲームセット。国学院久我山が4-2で創価を破り、西東京代表として甲子園出場を決めた。
20190728国学院久我山 優勝
28年ぶりの夏の甲子園出場をきめた国学院久我山ナイン


28年ぶりに甲子園出場を決めた国学院久我山。このチームにはスタート呼べるのは4番キャッチャーの宮崎くらいで、突出した選手がいるとはいえない。それでも29歳という若き尾崎監督率いるチームの、早稲田実業→東海大菅生→創価と西東京の名だたるチームを撃破した実力は本物であるといえる。そのチームの象徴的存在であったのがエースの高下だ。高下のストレートはMax135㌔と国学院久我山にしてはそれほど早いわけではないが、テイクバックを大きくとったスリークウォーター気味のフォームから得意のスライダーとともに丁寧に投げるピッチングが持ち味。特にこの試合で4試合連続となる高下は、ストレートは130前後がほとんどで、それでも粘りのピッチングで2失点完投してしまうあたりが、見た目以上の強さの象徴だと感じた。
20190728国学院久我山 高下
2失点完投勝利をあげた国学院久我山のエース高下

国学院久我山が高下1枚で勝ち上がってきたのに対し、創価はエース左腕の古川→2年生右腕の森畑という継投で勝ち上がってきた。この試合もそのパターンかと思われたが、エース古川は3回から調子をあげて無失点ピッチングしていたこともあり、片桐監督にしてみれば非常に継投が難しかった。最後はエースの意地というのもあったのだろか古川を最後まで引っ張ったものの、最終回には疲れが見えて明らかに球が上ずって、勝ち越しを許してしまった。森畑がマウンドに上がったのは2-4とリードされた後であり、結果的にはこの継投遅れが勝敗に響いてしまった。それでもこの強豪ひしめく西東京で準優勝は見事であり、創価が甲子園にいっていてもおかしくはない接戦であり、その健闘はたたえたいところだ。
20190728創価 森畑
この試合はちょっとマウンドに上がるのが遅かったか創価の2番手森畑


Pickup Player
宮崎恭輔 国学院久我山3年 キャッチャー
~最初と最後に効果的な2本のタイムリー~
国学院久我山の4番宮崎は効果的に2本のタイムリーを放ちチームを勝利に導いた。

強肩強打の捕手である宮崎は国学院久我山で1年秋に6番キャッチャーを務めるも、2年夏は代打のみの出場。2年秋に正捕手に復帰すると、4番打者としても打率.429の活躍で、まさにチームの扇の要としてベスト8進出。この活躍により2年冬にはキューバ遠征の東京選抜メンバーにも選ばれた。3年春の大会では、初戦で秋に日大三を破った目白研心から2ホーマーを放ちコールド勝ちを納めると、準々決勝では関東一に敗れるもベスト8入り。この夏も4番キャッチャーを務めると、5回戦の総合工科戦でホームランを放つと、続く準々決勝の早稲田実業戦ではキューバ遠征でチームメイトでもあったエース伊藤から高校通算15号となるサヨナラ満塁ホームランを放ち、その名をさらに轟かせた。

この試合でも4番キャッチャーでスタメン出場を果たした宮崎は、初回2死2塁うで迎えた第1打席では強烈な打球を右方向に放ち先制のライト前タイムリー。そこから3打席は調子をあげた古川の前に抑えられていたが、1点を勝ち越した後の9回1死1・3塁の場面では今度はセンター前にタイムリーヒット。敬遠も考えられる場面で勝負した創価バッテリーを後悔させる一打であった。この日の国学院久我山打線はまさに宮崎のタイムリーで始まり、宮崎のタイムリーで締めるという形であった。守備面でもセカンド送球1.8秒台の強肩をみせる場面はなかったが、連投でスピードの出ないエース高下を見事にリードして2失点完投をアシストした。

これで初となる全国の舞台にコマを進めた宮崎。181cm90kgの強肩強打の捕手とは国学院久我山の中でも1番の注目の的であり、甲子園での活躍次第では十分にドラフト候補にもなりえる逸材だ。

20190728国学院久我山 宮崎2
甲子園でも注目の強肩強打の捕手となるであろう国学院久我山の宮崎


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花咲徳栄×春日部共栄【選手権埼玉大会】

7/27 選手権埼玉大会準決勝
花咲徳栄×春日部共栄 @県営大宮球場

試合経過

20190727花咲徳栄×春日部共栄
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


埼玉大会の準決勝の第1試合は、秋春と埼玉を制している春日部共栄と、夏5連覇を目指す花咲徳栄の対決。浦和学院などが敗退した中で、事実上の決勝戦との呼び声も高い注目のカードとなった。

まず花咲徳栄強力打線が、春日部共栄のエース村田に襲いかかる。1番池田は2球目のインコースの球をうまく振り抜くと打球はライトポール際に飛び込む先頭打者ホームラン。これに春日部共栄は動揺したか、村田は続く橋本吏に死球を与えると、韮澤のヒットで1・3塁。続く4番井上のショートゴロは併殺コースであったが、ショート丸田の2塁へのトスが浮いたこともあり、1塁はセーフとなると、残った井上は5番羽佐田のレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースで生還した。さらに2死1・3塁から1塁ランナーの田村がスタートを切って、1・2塁間で挟まれる間に3塁ランナー中井がホームインして、花咲徳栄が初回に4点を先制する。

いきなり4点のビハインドを背負ってしまった春日部共栄だが、2回からジリジリと反撃に出る。まず2回裏に4番村田がライトフェンス直撃の3ベースで出塁すると、5番石﨑のセカンドゴロの間に1点。3回裏には先頭の丸田のヒットから2死3塁のチャンスを作ると、セカンドエラーで2点目。3回にも村田のヒットとエラーにバントを絡めて1死2・3塁のチャンスを作ると片平がライトへ犠牲フライを放ち、春日部共栄が1点差に迫る。
20190727春日部共栄 村田2
打っても3安打と春日部共栄の4番打者としてチームを牽引した村田

春日部共栄は5回裏にも先頭の森がヒットで出塁して2死3塁のチャンスを作ると、3番平尾がセンター前に弾き返して、2回から1点ずつとって、ついに同点。さらに村田がヒットで繋ぐと、5番石﨑も3人連続となる初球ヒットで続くも、ここはライト井上が好返球でこの試合2個目の視察を記録し、春日部共栄に逆転を許さない。
20190727花咲徳栄 井上
2刺殺とこの試合では守備でも魅せた花咲徳栄のライト井上

ここから投手陣の踏ん張りで試合はやや膠着状態を迎える。春日部共栄のエース村田はMax142㌔のストレートに加えて、スライダーやチェンジアップといった変化球を有効に使ったピッチングで、2回以降も毎回ヒットを浴びながらも粘りの投球で花咲徳栄に追加点を許さない。ただ7回には初回にホームランを打たれた池田から三振を奪うと、この回試合で始めて徳栄打線を3人で抑える。
20190727春日部共栄 村田1
2回以降は徳栄打線を無得点に抑えていた春日部共栄のエース村田

花咲徳栄のエース中津原も、春が終わってから転向したサイドスローがはまっていて、打者のアウトコースに正確にきっちりとストレートを投げることができていて、四死球も0とコントロールが安定していた。2~5回までは守備に足を引っ張られたこともあり、1点ずつを失って同点を許してしまうが、6回には得意のスライダーで2個の三振を奪うなど調子をあげていき、6・7回と春日部共栄打線を3者凡退に抑える。

4-4のまま迎えた8回表、花咲徳栄は1死から5番羽佐田がこの試合3本目のヒットで出塁すると、2死2塁と勝ち越しのチャンスで7番田村を迎える。ここで春日部共栄はここまで2安打と当たっていた7番田村を敬遠すると、花咲徳栄はピッチャー中津原のところに代打として主将の吉倉を送る。吉倉は村田の変化球の前に2球で追い込まれれるが、そこから決めに行った村田の低めの変化球をしっかりと見極めると、5球目に春日部共栄にバッテリーミスが出て羽佐田は3塁に。続く6球目は三遊間の深いところへのゴロとなり、1塁はセーフ。吉倉の気迫のタイムリーで花咲徳栄が5-4と勝ち越しに成功する。
20190727花咲徳栄 吉倉
勝ち越しのタイムリーを放つ花咲徳栄の代打で主将の吉倉

花咲徳栄は中津原に代打を送ってしまった関係で、8回裏のマウンドには2番手として2年生左腕の高森が上がる。まだ1点リードしただけであり重要な場面であったので、経験のある3年生の岡崎・和田・岩崎の起用も考えられることであったが、準々決勝で先発して4回無失点と好投した高森を岩井監督はマウンドに送った。先頭として迎えるのはここまで3打数3安打の4番村田であったが、高森はストレートとスライダーのコンビネーションに持ち前の投げっぷりの良さを発揮して、村田から三振を奪うと、この回を3者凡退で抑えてみせた。
20190727花咲徳栄 高森
8回から登板すると春日部共栄を3者凡退に抑えた花咲徳栄の左腕高森

この高森のピッチングに触発されたか花咲打線は9回表、先頭の池田が足をつりながらもヒットで出塁し、2死3塁のチャンスを作ると、4番井上がライト前にタイムリーヒット。さらに羽佐田のヒットと死球で満塁とすると、7番田村が猛打賞となるタイムリー。これで3点差をつけた花咲徳栄は9回裏も高森が3人で抑えて、花咲徳栄が7-4で春日部共栄を破って決勝進出を決めた。



ここまで全試合で9得点以上をあげてコールド勝ちを収めている花咲徳栄打線は、この試合でも、埼玉を代表する投手である春日部共栄の村田から7得点と前評判通りの活躍をみせた。その一方不安視されていた投手陣は前評判以上の活躍をみせ、これが大きな勝因でもあると感じた。新チーム発足以降、花咲徳栄にはエースと呼べる存在がおらず、秋は埼玉栄に10失点して敗れ、春も東農大三に7失点して敗れた。春季大会後には和田・中津原という左腕2枚看板がサイドに転向するという応急処置。ただこの夏にエースナンバーを背負った中津原は、正智深谷戦ではノーヒットノーランを達成するなど、サイド転向がで見事にはまった。この試合でも4点は失ったものの、守備に足をひっぱられた面もあり、同点に追いつかれた後に粘ることができたのは非常に大きかった。そして山村国際戦では4回無失点、この試合では春日部共栄を2回パーフェクトに抑えた高森が出てきたのも大きく、夏の埼玉5連覇に向けて死角はない状態だ。
20190727花咲徳栄 中津原
しっかりと花咲徳栄のエースに成長した中津原

春日部共栄も4点差を追いつくなど戦いぶりは見事であったが、最後は花咲徳栄の前に力負けしてしまった。花咲徳栄が夏に向けて力をつけてきたのに対し、春日部共栄はよく言えば安定した戦いぶりだが、スタメンもセンバツ時から代わっておらずに戦力的に上澄みが少なかった。かねてより懸念されていた4番エースの村田依存となってしまい、今大会も強い相手では全て村田が完投であり、この試合も8回以降はやや疲れの見えてきた村田からピッチャーを代えることはできなかった。ただ秋春と埼玉を制するなどこの世代の埼玉を牽引してきた春日部共栄の戦いぶりには賛辞を贈りたい。


Pickup Player
羽佐田光希 花咲徳栄3年 セカンド
~見事4安打の活躍で打線を牽引~
この試合で花咲徳栄打線を牽引したのは4安打を放った5番羽佐田であった。

オリックスバファローズジュニアにも選ばれるなど中学時代まで関西で活躍していた羽佐田は、兄が西川愛也の友人だった縁もあって花咲徳栄に進学。身長173㎝とどちらかという小柄な選手だが、対応力があり長打も打てる打撃が売りで、内野守備もレベルが高い選手である。花咲徳栄が甲子園を制覇した後の1年秋よりベンチ入りを果たすと、背番号14ながら6番セカンドとして活躍し埼玉V。2年春には5番ファーストとして関東大会に出場すると、5番サードで臨んだ2年夏の北埼玉大会では打率.533の活躍をみせて甲子園出場を果たすと、鳴門戦では2安打、横浜戦でもヒットを放っている。2年秋からの新チームでは、本職であるセカンドに戻り引き続き5番打者を務めている。

この試合も5番セカンドで出場した羽佐田は、まず第1打席で甘く入ってきたスライダーを捉えると打球はレフトフェンスに直撃するタイムリー2ベース。第2打席でもストレートを綺麗にセンター前に弾き返した。そして4-4の同点で迎えた8回表の第4打席では今後は右方向にうまく運ぶライト前ヒット。2塁へ進むとキャッチャーが少しはじいたのを見逃さずに好走塁で3塁を陥れると、直後に吉倉のタイムリー内野安打で生還したので、この走塁も非常に価値のあるものであった。第5打席でも三遊間を破るヒットを放ち、結局この試合では5打数4安打と打ちまくった。

花咲徳栄打線といえば韮澤・井上の3・4番が目だってしまう。羽佐田に関してはこの2人ほどの派手さはないものの、この試合でもレフト・センター・ライトと3方向にヒットを放つなど高い打撃レベルを誇り、173㎝とそれほど大きくはないものの高校通算15発と長打力もある。この3人のクリーンアップは埼玉はおろか全国レベルであり、甲子園での活躍に期待したい。

20190727花咲徳栄 羽佐田
4安打の活躍をみせた花咲徳栄の5番羽佐田


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